操作性に関しては相変わらず優れている。作業の多さが若干だるめ。物語的にはひたすらヒロインとイチャイチャであり、そこが目当ての人にはオススメか。ただしエロは薄め。
1周時点での感想。
現状では2周目以降をする気が起きないので、ひとまずこの時点での感想を纏めようと思う。
戦闘は中々楽しめた。
全て真正面からやろうとすると粉砕されるが、工夫をすればぐんと楽になる。
こういったバランスは好み。
序盤のチュートリアル辺りの導入も丁寧なのも好印象。
ただし、ゲームバランス全体で見ると、探索がひたすら作業で厳しいところ。
周回要素の少なさも酷で、繰り返しやろうとする意欲を的確に殺いでくる。
物語部分は、素直な感想で言えば、「苦み」や「重さ」が全くないと感じた。
主人公とヒロインたちがイチャイチャをする。
それをするためだけに全てが形成されている。
死や流血などのえぐい描写は極力削られている。
最初から最後まで主人公は勝ち続け、ヒロインたちは延々とデレ続ける。
登場するのは女性ばかりであり、男性キャラは出てきても性的に無害。
主人公のハーレム生活の形成を阻害する要素は一切ない。
とはいえ、個人的な好みには当てはまらないものの、それはそれでコンセプトとしては間違ってないように思える。
ただし、そのコンセプトで進めていくにしては、他の部分にいささか問題を感じた。
リビドーの高まりによってパートナーとH展開に突入する、はいいのだが、
本編中のリビドーによるイベントでセックスに至るシーンが無かった。
愛撫や自慰行為その他で終わってしまい、本番シーンは本編最終話辺りに好感度の高い相手との1回のみ。
本命の相手以外とセックスをしてはいけない、という意図を感じる。
だが、そういう方向性で進めるのであれば、ハーレムにせず、個別シナリオを用意するべきだったように思う。
それがこのゲームで最も疑問を感じる部分で、個別ルートが存在しない。
EDの後に一番親しい相手とのごく短い後日談が入るくらいだ。
結果として、主人公ハーレム、けれど本番Hはずっとお預けという、エロゲーとしては残念な中途半端で終わる。
サブキャラにもHなシーンは一切なかった。
あまりエロスというものを重視しない方向性なのかもしれない。
もっとも、ゲームパート自体が面白ければ、シナリオはある程度割り切って捉えられる。
現時点では、パッチによる改良の可能性はまだまだあるので、もう少し様子を見たいところか。