無愛想で取っつきづらいゲーム。中々招き入れてくれない作品世界にようやく入ると、穏やかな陽射しの影が意外と深く伸びている。けれどその奥底にひっそりと優しさが息づいている。◆作風が好みに合った方は、2周目をやるとメチャメチャ楽しめます。
本作『鍵を隠したカゴのトリ』の世間からの評判は高くないですし、それも納得ができるくらい、問題点だらけのゲームです。でも不思議と私にとっては印象に残り、何度もプレイしたくなる作品となりました。
私は本作をほぼ発売直後に買いましたが(感想も2020年内にあらかた書き終わっていたのですが、なんとなく投稿しそこねていました)、この感想を投稿するまでの約1年9ヶ月の間に4周くらいプレイしています(『くらい』なのは、3周目以降は気に入った箇所のみプレイしているため)。
[目次]----------------------------------
1.本作の「否」 - 約950字
2.本作の「賛」 - 約1800字
3.プレイレポ – 約27000字
※字数はMicrosoft Wordでカウント
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プレイレポは、私がプレイした時に感じたことや考えたことの雑多なメモ書きです。
本作を気に入った方がプレイしながら・シーンを思い出しながら、当該シーンで他人(dov)が思ったことを他山の石のように眺める用途を想定しております。
特に本作は2周目がすごく楽しいゲームなのですが、1周プレイしていても内容を既に忘れている方もいらっしゃるでしょうから、本作の内容の復習にも使えるかもしれません。
(私はこういう感想がいっぱい読みたいんです。あなたもプレイレポを書いていいんですよ!)
【本作の「否」】
本作は「館もの」「ミステリー」として――少なくともそう誤認されるような宣伝で売り出されました。
当然、購入者はそれらのジャンルから期待される面白さを求めていたはずです。
ところが本作は「館もの」なら殆どが備えている「クローズドサークル」「いつ誰が殺されるかという恐怖感」「館そのものが持つ謎と歴史」「登場人物同士が裏で抱えている愛憎関係」といったものを1つも持ち合わせておらず(厳密には最後の要素のみあったと言えるかもしれませんが)、「ミステリー」としても謎解き要素がほぼ皆無で真犯人さえ容易に想像できるため、かなり期待外れの内容となっていました。
では代わりに本作が何を描いたかといえば、鳥籠館に集った5人がとりとめもなく駄弁って、お互いのことを知り合って、若い男女の必然として主人公とヒロインが盛り合って結ばれ、結ばれたヒロインのことを主人公が更に深く知って――それで終わりです。しかもこの「知る」が「彼女の驚くべき真相を知った」という類のものではなく、例えば「彼女には毒親がいた」と予め知っている情報について「あたしの毒親は具体的にはこんなことをして~その時あたしはこんな気持ちで~」と愚痴られ彼女のお気持ちに共感する流れなので、驚きはなく、むしろ共感を求めるコミュニケーションが苦手な人にとって苦痛ですらあったのではないでしょうか?
本作が退屈だと強い批判を受けた(例: https://tasogarenai.com/archives/torikago.html )のもむべなるかなと思います。
今更言っても詮ないことではありますが、本作をもっと売れる・評価される作品にしたいのであれば、売り出した要素への期待にきちんと応えるべきだったでしょう。「館もの」「ミステリー」として売り出したのであれば、上で述べたような要素を備えてはじめてプレイヤーを満足させられたはずです。逆に本作のように「疑似家族もの」として売り出してゆくのなら、「ミステリー」は宣伝文句に入れるべきではなかったでしょう(同様の意見: https://nijimuriji.com/pcgame/scenario/1876/ )。昨今『SPY×FAMILY』が一世を風靡しているように、かつて『家族計画』というゲームが人気を博したように、「疑似家族もの」にだって十分な需要があるのですから。
また本作の9割以上はヒロイン達との取り留めのない会話でしたが、プレイヤーを飽きさせないためには、例えば謎や対立を用意する・時間制限や失敗のペナルティを明示して緊張感を持たせる・期待される展開をズラすことで驚きをもたらすといった、エンタメの基本文法を踏襲する必要もあったでしょう。
もっとも、それを目指している風だった前作『箱庭ロジック』の評判はあまり芳しくなかったため、ライターの御厨さんは膾を噴いているような状態だったのかもしれませんが。
【本作の「賛」】
また御厨さんが敢えて「取り留めのないヒロイン達との会話」を、ただそれだけを据えた作品を描こうとした可能性も無しとは言えないかもしれません。私にとって本作はまさに「自分のために作られたようなゲーム」だったのですから。
ここからは、本作を「自分のためのゲーム」と感じた私のお気持ちを、読者のあなたが共感はできなくとも理解はできるようつとめて書いてゆきます。
説明のためと言いながら唐突に個人的な話をするのですが、私の知り合いに兄妹妹妹弟の5人きょうだいがいます。
マンション住まいで部屋が足りないため、長兄はリビングで寝ているのですが、寝ている間に長女(JK)と三女(JC)によく添い寝のサンドイッチをされるそうです。妹達は兄に懐いている反面、家ではうるさく(他人である私がいるときは静かです)口論して兄を辟易させるとか。
長女「私、お兄ちゃんを怒らすプロだから」
じっさい長兄は人当たりがよく他人と衝突しない性格なので、ヤツを怒らせることができる妹スゲーなーとdovは思っています。きょうだいで最も賢い次女は他の姉妹からちょっと距離を取っているのですが、
次女「私結婚もできないと思うし、生活費だけ稼いでお兄ちゃんと一緒に暮らしたい」
三女「お兄ちゃん結婚できないと思う。あたし達がいるからww」
兄は上述したように人当たりがよいうえ器が大きく、バイタリティにも恵まれたヤツなので、結婚できそうに思うのですが、それはさておき私はこの家族が幸せだと思います。
互いに安心しきっていて、怖れることなく本音を言い合える関係って尊いですよね。
それは血の繋がった家族であっても、中々できることではありません。
そんな滅多にない癒しの関係を、御厨さんはこのゲームで描きたかったのではないでしょうか?
『鍵を隠したカゴのトリ』というお話は面白いことに、おそらく透子が犯罪を「自供」しなければ警察が問題を解決できていました。つまり透子は探偵役どころか問題を拗らせる存在だったわけです。
では彼女は何故「鍵を隠し」て問題を複雑にしたのか。それは彼女が「カゴのトリ」だったからでしょう。弱い存在(陽太、孤児達、みおん、夜)を守りたいという思い込みのカゴの。
結果その想いは事件を解決から遠ざけることになったのみならず、実は陽太の自尊心を傷付け続けていたという真相が明らかになります(同様の問題が前作『箱庭ロジック』にも存在しました)。
このようにヒロイン達(+主人公)はそれぞれ思い込みのカゴに囚われており、そこからの開放がこの物語の核心となるテーマでした。
――とはいえ、ヒロイン達が囚われている思い込みが何かは最初からハッキリしており、夜と伊鶴は明確に、みおんと透子も朧気ながら自覚しています。ただ自覚と解決は別物なわけで、彼女達が心の裡を打ち明け合い信頼しあうことで思い込みのカゴから開放されてゆくということなのでしょう。
この過程には、普通の良く出来たエンタメから得られるような面白みが殆ど存在しません。
何かを解き明かすことでもなく、何かを共にすることですらなく、ただ一緒にいてだべり合い、共感を重ねてゆく過程が描かれるだけなのですから。
もちろんその過程を面白おかしく描ける人もいるのでしょうが、少なくとも本作のライターには荷が重かったようです。『鍵を隠したカゴのトリ』はただひたすらに女の子達のたわいもないお喋りを聞くようなお話になっていました。
しかし、それで私には結構楽しめたのです。
その理由を言語化するとおそらく、「即落ちしたりすぐ発情したりする女ではなく、友達の距離感で接してくるフィクションの女性達が新鮮だった」「彼女達の会話に生活感があって、リアリティがそれなりにあった」といったところでしょうか。この辺の要素を満たした作品はちょっと代替物が見当たりません。
もちろん高校生の男女が一つ屋根の下で暮らすなんて現実にはあり得ませんし、しかもたまたま集まった5人がお互い運命の相手であるように気が合って、本音を見せ合えば全てが解決するなんてご都合主義的です。
でもこんなご都合主義があっても良いのではないか――そう思ってしまった時点で私の負けですねw
Cabbitの変わらぬ柔らかくも優しい映像と音楽に乗せられた、厳しいようで甘い物語。その世界に私は魅入られ、いつまでも過ごしていたいような感覚に襲われました。
この作品をプレイできて、この作品が世の中に生まれ出てくれて本当に良かったです。
https://twitter.com/search?q=%E3%81%99%E3%81%BE%E3%82%93%E3%80%82%E9%8D%B5%E3%82%92%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%AB%E3%82%B4%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AA%E3%80%81%E8%A6%87%E6%A8%A9%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%82%93%E3%80%82%E3%80%82%E3%80%82&f=live
【プレイレポ】
[共通]
ゲームを開始してオープニング。
少し冗長な印象。
>この日、殺人事件の容疑者として逮捕されたのは、クラス
>メイトで幼なじみ――俺の、恩人で。
わざわざここで「俺の、恩人で」と言う必要はないように思える。
後で散々説明されるわけだしね。
>俺のクラスメイトで、幼馴染で。
>かけがえのない、恩人。
上の説明から割とすぐ、もう一度繰り返すのもスマートではない。
>透子は基本的に、誰とも話さない。人間嫌いの、魔女のよ
>うな人間で。
2周目以降にこの表記を見ると、透子にあまりそのような印象を抱いてなかったので、結構驚く(陽太に好き好きしてる印象しかない)。作中ほぼ初めて話し掛ける伊鶴&夜に対してもフレンドリーだったので、「透子は基本的に身内以外を信じない、孤高さが鼻に付く人間」程度じゃないかなぁ。
それとも、鳥籠館の4人が夜や伊鶴も含めて透子にとっては特別だったか。
この後夜が話し掛けてくる。
>夜
>そっか……、何かあったら言ってねっ。おかずお裾分けし
>たりもできるし!
1周目は何とも思ってなかったけれど、何とも魅力的な提案(夜のおかずは絶品!)。
この後陽太のお婆さんに会う。
認知症……。
ミステリーでも時々ネタにされますが、キツイよね。
相棒7の17話とか( https://arafifblues.com/aibo_7-17/ )。
相棒18でもあったとか。
>わからない。症状も、酷い時とそうでないときがあった
>し、おかしいと思ったら、一気に……
認知症って数日とかのスパンで一気に進むらしいよね。。。
そうして幾日か過ぎ、透子との出会い。
この時表示される一枚絵の透子の表情がなんか可愛い。
おそらくこの作品の舞台は山形、洋館のモチーフ(の少なくとも1つ)は文翔館( https://yamagatakanko.com/attractions/detail_2515.html )かな。
>陽太
>じゃあ。
>俺もここで暮らす。
ここ、強引な展開だなと1周目は思っていたけれど、
>陽太
>俺は、透子の役に立ちたい。
二周目だとこの気持ちは理解できる。
状況的に陽太は割と投げやりな気分だっただろうし、そこに「恩人に恩返しできる」という理由ができたら確かに飛びつきそう。
でも、
>透子
>それに、陽太相手なら、私は別に間違いがあっても構わないわよ?
警察の前で未成年者(18歳以上)がこの発言はないなー、とも思う。
>透子
>その人(引用者注:被害者)が、鴇田商事の社員だったの
被害者は地元のエリート企業の会社員のくせに、(後にこのゲームで語られる描写から)ワルっぽかったの、企業幹部の親族とか企業の弱みを知ってる人物だったのかな。
>透子が罪を犯していたとしても――
>きっと俺は、透子を嫌いになることはない。
>透子は俺の恩人だから? ……というより、透子だからか。
この内心を主人公が言明したときの反応が、
>透子
>ふふ、なんだか愛を感じる言葉ね。
この台詞も二周目に読むと重い。
>透子
>説明は大体これくらいかしらね。荷物は?
透子に関する状況説明が大体終わりました、というメタ発言。
>透子
>ちなみにノーパンノーブラよ。ちなみにTシャツ1枚よ。
ゲームをクリアするとコイツはマジで痴女だということが判明する。個人的にはあんまり嬉しくない設定だった。
いや、本質的なずぼらさとか陽太に振り向いてほしいとか、理由はちゃんと用意されてるんだけどさ……。
>透子
>これって何かに近いわね。シュレディンガーの猫? 箱を
>開けるまで猫が死んでいるか生きているかわからないって
>いう。
よくある誤解。
シュレディンガーの猫は箱を開けるまで「死んでいるか生きているかわからない」のではなく、「生きている状態と死んでいる状態が重なり合っている」のです。
>透子
>そういえば、おばあさまは大丈夫なの? 独り暮らしに
>なったって言ってたけど。
二周目に読むと冷や汗の出る台詞。
ここからニコニコ語る透子がとても怖い。
>透子
>陽太も、抱え込まないでね。お金のことも。これからのこ
>とも。ここにいる限りはいろいろ相談してほしいわ。
ヒィィィ!
でもこの後、
>透子
>ん……でもこのカラアゲは固いわね。陽太にあげるわ。
ってワガママ言い出すのはちょっといじらしい。
きっと透子も不安だから、陽太からの愛情を確認してるんだよな。
あるいは、
>透子との二人暮らしは、なんというか、とても疲れそうだけ
>ど、少しずつ頑張っていこう。
>それが、俺の恩返しだと思うから。
という陽太の心意気を酌んだものか。
>買い物の件もだけど、正直、透子のおもちゃが俺だけでは
>きつい。
腐れ縁感出てて好き。
>この子は、すっかり透子に依存している。
>素直でまっすぐな子なのはわかるけど、ちょっと心配だっ
>た。
プレイヤーの私も全く同意見。
>夜
>孔雀石さん、元気なの? 大丈夫?
>陽太
>うん。あのパソコンで見える通り、
>夜
>そっか……、それなら、いいんだけど……。心配だったから……。
>透子と燕沢さんは、友達ってわけではない。委員長として、クラスメイトの
>ことを心配してくれているんだろう。
ニヤニヤ。
>陽太
>……じやあ、みおんちゃん。
>みおん
>はーい♪
こういう所は可愛いんだけどなぁ。
>みおん
>お兄ちゃんが実家で使ってた折り畳みベッド
みおんは妹キャラ。
>みおん
>炭水化物ダイエット?
>透子
>それは一般的には炭水化物を取らないダイエット法じゃな
>いかしら?
なぜかダイエット法にやたら詳しい透子。
電話通販の怪しげなダイエット器具とかいっぱい買ってそう。
>みおん
>みおんもお洗濯なら頑張りますよ~。
>お掃除も頑張れますしっ。そちらは任せてください!
嫁力の高いみおん。
>透子
>一番大きい寝室がここみたいで、備え付けのベッドなの
>よ。
迷いなく一番大きいのを選ぶのが彼女らしい。
>みおん
>陽太さんもお風呂いただいてきたほうがいいですよ~。追
>い炊きとかないから、ぬるくなっちゃいそうですね。
さすが古い館だけあって微妙に不便。
>夜
>あ!! 瑞葉さん!
初登場でいきなり不穏なBGMを流される不良っ娘。
>透子
>……その上、周りに優しく手を差し伸べてくれる人もいな
>かった子が、ここにいる子
>(中略)
>陽太
>でも、ごはん、たべれるでしょ? 殴られたり、しないで
>しょ?
>僕、それだけで、いいな……
短いながらも主人公の悲惨な境遇を示す台詞。
>祖母
>勘当なんてするつもりなかった……。ただ、よく考えて欲しかっただけな
>の。
>若いのに、一時の感情で、子どもを産むだなんて、どういうことなのかって
>……
>だけど、きっとそれが悪かったの。
>追い詰めて、私たちがあの子を捨てたみたいに。
>あの子は……あなたを捨ててしまった。
ここ、呪いの連鎖のように思う。
>たくさんのことを、ばあちゃんは一人で考えて、考え込んで。
>俺が傷付けて、追い詰めてしまった。
>ばあちゃんにたくさん恩返ししたいのに。ばあちゃんは俺のことをすっかり
>忘れていて。
>俺にできることは、もう、ほとんど残っていない。
マジできついな。
「俺が傷付けて、追い詰めてしまった」と考えてしまうあたりが特に。
>透子
>おかえりなさい。おばあさま、どうだった?
>(中略)
>ふふ、そう。元気そうで何よりだわ。
だから笑顔がコワイッテ!!
その後透子がダメな子アピールしてくるの(火事未遂)すら陽太の気を惹きたいように見えてつらい。。。
>透子
>なるほど。インスタントは偉大ね。
じっさいインスタント味噌汁美味しいよね-。
>透子
>人に言われてできることじゃない。自分で、なんとかする
>しかないのよね。
まあそうよね。
こういう哲学をきちんと作中貫くところ、御厨作品の魅力の1つだと思う。
>透子
>みおん。以前あなたを苛めていた人達は、ほとんどがみ
>んな別の学園に行ったわ。
シレッと放たれる恐怖発言。
一体アナタは何をシタノデスカ。
あとこれって透子の異常性(夜を守りたいという理由であそこまでやってしまう)をさりげなく(?)アピールしてるわけね。
>みおん
>ひ……ひくっ、きょうしつ、で、にゃかせないで、くだ
>さ……
透子がいなくなるという話をすると泣き出してしまうみおん。
扱いが難しい子だなー(後に他のメンバーもそう思っていることが示唆される)。
>透子
>『助けて!!!』
>『助けてっ! 助けて助けて助けて!』
ろりろりしている( https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%82%8D%E3%82%8A%E3%82%8D%E3%82%8A )透子。普段の彼女を知っているから一体何事かと思いきや、
>伊鶴
>『何って、授業を受けようと……』
画面の前で変な笑い声が出てしまった。
>伊鶴
>『委員長が酷いから寝てよーっと』
食欲の透子に対し、睡眠欲の伊鶴。
性欲担当は誰だ?
<s>ソシャゲ欲担当は夜</s>
>夜
>なんなんだよ!! あんたは!!!
お前等妙に仲良いな! と思ったらちゃんと後々の伏線でした。
ところでこの台詞の喋り方、歴代SkyFish残念女子的で好き。
>伊鶴
>『孔雀石さん、どこのケーキが好き?』
なんでお前透子の弱点(胃袋)を知ってるんだよ! と思ったらちゃんと後々の(ry
ところで『キミへ贈る、ソラの花』に蘭子が出てきて、『箱庭ロジック』の霧架はいかにも飛鳥でしたが、腹ペコ慈善家の透子はちょっとクラリスっぽいですね(いずれもアイドルマスターシンデレラガールズの登場人物)。次回作は橘ありすか櫻井桃華を希望。
>透子
>『瑞葉さんっていい人ね!』
演技風本音。
>伊鶴
>『油汚れはすぐ洗ったほうがいいんだよ。時間が経つと落
>ち辛くなる』
案外生活力あるよねこの子。
部屋も綺麗だったし。
>正直、瑞葉さんは変人だ。透子が二人いるようなものだ。
>理論や屁理屈で言いくるめられる。
>戦力は多い方がいい。
シリアス風なモノローグで何言いだしてんのw
>伊鶴
>帰んないよ。私、ここに住むし。
一度クリアしていると分かる。コイツすごくイイヤツ。
>伊鶴
>教室より広いじゃん。みんなあんな小さいところで
>ずーっと一緒にいるんだよ? それに比べたら広すぎるく
>らい
じっさい学校の教室って割と異常な空間よね。
あのフーコー先生もそんなこと言ってた!
かくして鳥籠館に5人の男女が集い、美麗でロマンチックなオープニングムービーが流れる。
>夜
>この間、殺された、男の人……いるでしょ。
>その人、ね。あたしのお母さんの……恋人……だったの。
>透子
>あら、まあ。そうだったの?
しらじらしー。
ここの透子の言い方、声優さんに真相を踏まえた演技指導が入っているのか、本当に白々しい。
一周目でも「ん?」って引っかかったくらい。
二周目はもちろんニヤニヤ。
>伊鶴
>私も君のことが一番わからない。本当に同じクラス?
アンタ当初は本当に、クラスメイトの陽太の存在すら知らなかったもんなw(2周目感想)
>伊鶴
>じゃあ私から。なんで委員長とかやってるの? いい子
>ちゃんなの?
こういう細かいところで伊鶴は配慮できる子なんだよなー。
知ってるくせに、いや知ってるからこそ、夜が自分からは言いづらいであろうことを質問して周りに認知してもらおうとする。
>透子
>じゃあ質問。みおんがそんなにビクビクしている理由はな
>んなの?
伊鶴と同じ配慮をする透子。
こいつら発想が似てるよな-。
>夜
>信じてなんて、言わないけど、でも、あたしはみおんちゃ
>ん守るからね。
一方夜は直球で優しい。
>夜
>陽太くんはこの男女比で一つ屋根の下で暮らすことに対し
>てどう思ってるんですかー?
不幸な生い立ちの割に夜って結構ノリいいよね。
守りたいこの笑顔。
>夜
>えっ、陽太くんの匂いに包まれて寝ていいの?
この後の暗い展開を知ってる二周目に見ると「ここまで明るい子だったっけ?」と混乱する。
たぶん学校とか友達の前ではこっちのモードなんだろうなー。
>夜
>じゃあ、ピザにしようか。
みんな(伊鶴除く)で食べる最初の食事がピザで、透子ルートの最後にみんな(透子除く)で食べる食事がピザ。こういうのいいよね。
守りたいこの笑顔。
>夜
>大丈夫、あたしのスマホ、ゲームしか入ってないから。
割と完璧超人な夜唯一の病み。。。
>陽太
>……仕事なの?
>夜
>ゲームだよ!
陽太のツッコミ、めっちゃ分かるわ。。。
>夜
>うん。お母さん、あたしのこと、嫌いだから。
痛い! 痛い! 痛い!
>夜
>せっかくだから、透子にいっぱい楽しんでもらおうよ。犯
>人じゃないなら、なおさら。
良い子だ。
ほんと、夜すごく好きになれる。
>基本的に自由人だから、きっと持っててもほとんど連絡と
>取れないだろう。
この設定が活かされることはありませんでした。
>夜
>あー! そうだった! パスワード! 私も欲しい! 容
>量ない!
笑顔で生々しいことをいうなあ。。。
>透子
>陽太の性癖とかばらしちゃうわ。
たぶん「性癖」の誤用。
-性癖(せいへき)とは、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向、性格のことである。後述の通り「性的嗜好(指向)」とは異なる。
Wikipediaより
>陽太
>そうかな。透子より下手ってなかなかいないし、夜とかと
>話せてると思うけど……
>伊鶴
>透子は別に人付き合い苦手じゃないでしょ。友達は少人
>数でいいってタイプなだけで。
あー!
二周目プレイすると分かる。さりげなーく伊鶴が透子と夜の関係を隠してるねこれ。「夜とかと話せてる」については伊鶴がサラッとスルーしてるの上手いなー!
>伊鶴
>でも、とりあえず盗難があったときに疑われない程度の信
>頼関係は築こうと思う。うん。
信頼関係って結局こういうことよね。
>陽太
>それより、なんで、透子と、暮らそうと……思ったの?
ここからの陽太の問いを上手くかわし続ける伊鶴。
>のらりくらりと、交わされている感覚。
察しがいいな! その通りだよ!
>伊鶴
>それに、透子のことは周りとは違ういい女だと思ってた
>し。そんなもんかな。
これは本音っぽい。
>伊鶴
>あと私も家で授業受けたい。
これも本音っぽいw
こうやって本音混ぜられると嘘が分からなくなるやーつー。
>伊鶴
>でもさー。透子が犯人じゃなかったら。
>誰かを、庇ってるってことでしょ。
それはそう思うわね。
>伊鶴
>あ、いや、わかんないよ? 脅されてるとかかもしれない
>し。
>真犯人に脅されて、自分が犯人だって言わないと大切な人
>に危害が及ぶとかね。
これも半分正解。
(伊鶴がSNSで)
>ちなみによーたくんは両手が荷物で塞がっててスマホ見れて
>ないけど、夜の命令だって言っておいた
(夜が伊鶴に対して)
>お前がいけ!!!陽太くんごめん!!!
仲いいなw
あとSNSには句点使わないの、地味に芸が細かい。
>美味しいご飯が食べられる毎日が幸せすぎる。
メッチャわかる。。。
さて、一通りヒロイン達の紹介が終わり、下着エピソード(Hシーンと見比べるとどの下着が誰のか分かるの芸が細かい)を経て、
>伊鶴
>あ、変態さん。
>陽太
>やめて。
>さっきの一件以来、なんとなく夜の目も冷たくて。
夜はこういうのメッチャ気にしそうー。
>伊鶴
>おばあちゃんのお見舞い行ってたんでしょ。おばあちゃ
>ん、元気?
ああ-!!!!
ここでちゃんと伊鶴は探りを入れてたのか。
>伊鶴
>じゃあ、幸せにならなきゃね。
軽い言い方だけど本気で言ってそう。
>伊鶴
>まあそういう理由で父親には疎まれ、母親は逃げ、親
>戚にも会ったことなくて。
>なんというか、生きる目的ないって感じ?
伊鶴って自分の生い立ちをホイホイ軽く語るけど、これって信頼の証というより(それもゼロではないんだろうけど)相手を試してるような気がするな。
これで引くような相手ならそれまで、みたいな。
>伊鶴
>ごめんね。気を遣わせた?
>陽太
>そんなことないよ。それに、俺もばあちゃんに育てられて
>るから、ね。
>それだけ言うと、なんとなく伊鶴も察したようだった。
>伊鶴
>ごめん。そうだね。わたしだけじゃなく……みんないろいろあ
>るよね。夜も、透子も。
>そういう意味ではさ、ちょっと親近感。
なので、この言い方は「テスト合格」って言ってるようにも聞こえる。
>透子
>ねえ、夜って。
>ずっとスマホ弄ってるわよね? 基本的に、いつでも。
>依存症ってやつよね?
>夜
>い、いや、そこまででは……!
完全に依存症です。。。
>伊鶴
>#大事な友達とのお昼
おや? いつの間にか大事になってる。
>伊鶴
>#キラキラSNSには多少の嘘も必要
と思わせつつこうやって落としてくる展開、俺は嫌いじゃないよ。
>夜
>正義感とかじゃないから。あたしがみおんちゃんのこと大
>好きなだけ。
夜って本当にいい女ですよね。
この後伊鶴がさりげな~く援護射撃してみおんを言いくるめてるのも好き。
>みおん
>みおん、落ち込みました……。みおん、このままじゃだめ
>でしょうか?
言ってる内容には同意できるのになんか言い方がイヤ。
>伊鶴
>可愛いよね-。変なのもあるよ。
「変なの」にマイダークエンジェル雪花たん(Cabbit前々作のヒロイン)の画像含めるのヤメロッテ!!!
>みおん
>伊鶴さんと二人きりにしないでください……
個人的にこの台詞サイコーでした。
今まで和気あいあいと話してた相手と「二人きりにしないでください」と男に縋り付くみおんの姿、女のいやらしさをサイッコウに表現してると思います!!!
>透子
>私は、変わらなきゃいけない部分も、
>そのまま……置き去りにしている気がするの。
>陽太
>そうかな……?
>透子
>まあ、それはお互いかもしれないわね。幼馴染って、そ
>ういうもの、わかってしまうからちょっと複雑。
>陽太
>俺のこと?
>透子
>責めているわけではないけど、そうね。自覚はない?
>陽太
>……ある。
>分かっている。変わらなければならない、自分の芯の部分
>が、全く変わってないこと。
>透子
>……もっと自分を、大事にしてね。
この作品のメッセージはここに尽きるのではないだろうか。
>みおん
>それもありますけど、服を着なかったら汗はどこに行くん
>ですか?
これは完全にみおんに同意。
>伊鶴も難しい表情で、どこかを見つめている。
「あたしが犯人になればいい」とか思っちゃってるんだなコレ。
>夜
>言えなかったし、言いたいとも思えなかった。
>伊鶴
>その程度の友達だったってこと?
>夜
>そんなつもりじゃないけど、そう言われても、否定できな
>いかも。
>家のこととか、親のこととか、何も話せないなって思うも
>ん。
ここら辺の夜が抱え込んでる感じにはグッと来ました。
>透子
>みおん、食事中よ。
>夜
>……みおんちゃん、あとでその話は、ゆっくりしよう?
>ね?
分かる。
食事中にサガる話されるのイヤだよね-。
>伊鶴
>だから、勝手にやるしかない。透子にばれないようにね。
>透子
>伊鶴。あなた、何を考えているの?
>伊鶴
>おーこわいこわい。
怖いのはあなたでしょうにw
>夜
>悪いとか、悪くないとかじゃなくてさ……あー。
この気持ち、すごく分かる。
>透子
>みんなが幸せなら、幸せだわ。
>透子
>だって、インターネットもあるし。卒業して、みんな幸せ
>になっても、お話できるでしょう?
>透子
>『めしてろ』……って言うの? 伊鶴が言ってたけど。美
>味しいご飯とか、いっぱい写真撮って送ってね。
>陽太
>……食べてみたくならないの?
>透子
>いいわ。見れるだけでおなかいっぱい。
ああ……。
1周目の私はココで確信しました。この作品ってたぶん、現代の『生きづらさ』をテーマにしてる。
透子のように明示的に罪を背負ってるわけではないけれど、彼女みたいな生き方をしている人ってきっといっぱいいる。何かが噛み合わなくて、社会から取り残されて、救われなくて……でも何かを恨もうとはせずに、善良に生きようとしている人々。恵まれている人達からは見えない透明な存在。
この作品はきっと、そういう人達に対するエールなんだろうなー。
>透子
>あら。陽太、すごく笑顔が増えたわよ。気づいてる?
介護疲れからの解放……。
プレイヤー視点では「笑顔が増えている陽太」を見られないわけですが、現実でも自分自身の笑顔について同じことがいえる。この辺ゲームのファーストパーソン視点を上手く利用していると思う。
>夜
>みおんちゃんにも、こんなこと言えない。嫌われたくな
>い。傷つけたくない。
生々しい感情の吐露だけど、やっぱり優しい。
>夜
>ねえねえ、みおんちゃん、好きなテレビとかある?
>みおん
>あんまり……
ここで夜が落ち込んでるみおんを励ましてるのは分かりましたが、
>いづ
>駆け落ちしまーす。探さないでくださーい
>陽太。
>たすけてー
これも伊鶴が陽太を励まそうとした意図もあったんだろうね(もちろん本筋は『私が透子の身代わりに犯人になる』の方だろうけど)。
2周目で気づいた。
>いづ
>夕方までには帰る-。
余計な心配をかけまいとするあたり、律儀。
>伊鶴
>ついたついた。ここめっちゃ綺麗になったよねー。都会み
>たい。
このシーンの1枚絵凄く好き。
>よる
>こっちは二人がいないからお弁当余っちゃったよ。
>いづ
>お昼は牛タン食べた
>よる
>最低!!!!!
>陽太。
>ごめん、美味しかった
>よる
>最低!!!!!!!
!が増えてるの、怒りが伝わってきて笑えるw
牛タン美味しいよねー。
>伊鶴
>みんないい子だな。私なんかにそんなこと思っても、しょ
>うがないのにさ。
ここのCGも本当に好き。
伊鶴の拗ねたような、それでいて何かを思うような表情が凄く良いんだよねー。
>陽太
>みんな、伊鶴のこと大事に思ってると思うよ。もちろん、
>俺だって。
>伊鶴
>ふうん……
>みんないい子だな。私なんかにそんなこと思っても、しょ
>うがないのにさ。
>陽太
>それは、自分のことだからそう感じているだけだよ。
>周りから見たら、そうじゃないこといっぱいあるよ。
>だから、伊鶴にも自分を大事にしてほしい。
>伊鶴
>……ん。しっくりこないけど、わかった。
伊鶴って本当は素直で物わかり良いよね。
>夜
>不良の陽太くんおかえり。
この程度で済ませてくれるあたり、夜って優しいと思う。
いや、作中は本当に「この程度で済ませてくれた」ように見えるが、実は腹の底に消えない炎が宿ってたりするんだろうか。。。
>透子
>……伊鶴に。
>何か、言われた?
こわ。
ところで、この後のSNSのやり取りで透子が「だいすき」というスタンプを使う。
最初は平仮名しか打てなかったのに成長したなぁ(ホロリ
>地面に小さな花が、いくつか添えられている。
被害者を大切に思う人もいたのね。
ここでみおんから事件の日のことを語られ、4人のうち誰を選ぶかの選択肢へ。
『伊鶴』
私が最初に選んだのは伊鶴だったが、この後みおん→夜→透子と選んだことも合わせて、大正解の攻略順だったと思う。
透子はラスト固定として、真相に近い夜は伊鶴・みおんより後にプレイしたい。
>伊鶴
>もしかして、委員長の座でも狙ってるの?
ここ、言うタイミングも面白いし、声優さんの演技も可愛らしくて好き。
そしてここから伊鶴の殆どネタばらし劇場。
>伊鶴
>でも、あんな路地裏、用事がなきゃ行かないだろうし、待
>ち合わせかな?
シレッと情報提供してるwww
ここで楽しめるの、2周目プレイ者の特権だと思う。
>伊鶴
>そうだねー。透子にはみおんちゃんや陽太くんにも知らな
>いお友達がいて。
>その人が、その男性に苦しめられてた……とか。
>透子はその友達のために、自分が犯人だと名乗り出
>た……ってところかな。
殆ど真相www
>気が付くと目で追ってしまう……と書くと、なんか滅茶苦
>茶恋愛感情持ってるみたいだけど。
>断言できる。それは違う。
陽太くんには残念ですが、これって伊鶴ルートなのよね(ニヤニヤ
>もう少しだけでも、希望を持ってくれるなら――
これが伊鶴のテーマだね。
>透子
>ふふ、私が忍者の末裔ということを忘れたようね。
それは伊鶴の設定では(共通ルートの教室で夜達とそういう会話をするシーンがある)。
>陽太
>透子って、伊鶴と仲、いい?
この質問をぶつけられて、透子は動揺したろうなーw
>透子
>だって伊鶴は――本当はすごく優しい子だもの。
これは本当にそうよねー。
>透子
>でも、何かあったなら教えて頂戴ね。隠し事されるのは
>ちょっと寂しいし。
チクッと刺される。
>伊鶴
>チラッ。
伊鶴って男の欲求をよく分かってるよね。
>伊鶴
>別に、死にたいわけじゃない。痛いのとか、苦しいの
>は、やっぱりやだ。
>でも、こんな私が役に立てるならいいなって思ってるっ
>て、こと。
「自分の存在意義に自信が持てない」という不安から、こんな風に善を志向するの本当に良いよね。
ダメ男に引っかかりそうだけどw
>伊鶴
>もっと感謝されてもいいでしょ。私は
>陽太くんの大事な、透子を助けようとしてるんだから。
一般論としては「感謝されたくはない」と言った直後にこの物言い。既に陽太が伊鶴の中で特別になっている感がある。
>伊鶴
>え、いや。(引用者注:猫の)世話をするのはめんどくさい。
わかるわー。
>伊鶴
>陽太くんってさー。
>……いい人だよね。
>(中略)
>……もう、諦めてもいいよ。
自分のことを気にかけてくれる人がいて、しかもその人に好感が持てたので、自暴自棄をやめる。
優しい展開だよねー。
この後一気に不穏な展開になりますが、その中でもチョイチョイ小ネタが光る。
>伊鶴
>夜は、あの男性に苦しめられてた。嫌がらせを受けてた。
>陽太
>そんなこと、言ってた……?
ネタバレが好きな伊鶴さん。
>伊鶴
>私と透子が本当は仲良しだったとしても、誰にも分からな
>い。
wwww
こんな風に二周目プレイ者へ向けた笑いを挟みつつも、自暴自棄になりつつある伊鶴を、
>陽太
>伊鶴!!!!
>俺は強く、伊鶴を抱きしめる。
よくやった!!!!!!!!!!!!
やっぱり男は行動力ですよ!
陽太は個人的に、Cabbit史上最も好きになれる主人公かもしれない。
>伊鶴
>認めるよ。これは復讐だ。
伊鶴の物わかりの良さほんと好き。
自分のことをこうも客観視できるのって、中々出来ることじゃないと思う。
この後「付き合ってください」と言い忘れた陽太が改めて、
>陽太
>つ、付き合ってください。
と言ったら表情が柔らかくなるシーン、伊鶴の本音が見えるみたいでなんか好き。
んで、
>陽太
>……伊鶴が俺のことそんな風に思ってないのは、わかっ
>てるつもりだし。
って言ったら、また伊鶴の表情が鋭くなるのも好きw
>伊鶴
>……身体の相性が悪いなどの理由で、すぐに別れたりはし
>たくない。
ということで付き合う前にエロシーンに突入するわけだけど、
>伊鶴
>ほらほら女の子の処女1つ奪えないでどうするーふぁい
>とー。
>言いながらも伊鶴の額には汗が浮かんでいる。
ノリは軽いけどやることが一々献身的な伊鶴。
こうやって、好きな相手に与えることで自分の存在意義を確かめたい女の子、すごくえっちです。。。伊東ライf……北上さn……
ここ、伊鶴のいつもの思考のクセから「たぶん陽太は遠からず自分に幻滅するだろうけど、自分は陽太以外の男を好きになれないと思うからせめてエッチの思い出を残したい。そういう重たい感情を陽太に気づかれないように」という気持ちで行動してるように思えなくもないけど、さすがに深読みしすぎか。
>伊鶴
>だからさ、いいよ。陽太くんが私のこと好きじゃなくなる
>までは、付き合ってあげよう。
>陽太
>それなら、俺が好きでいる限り、ずっと一緒に居られる
>ね。
Cabbitの主人公は皆口が上手い。
けど行動が伴ってる陽太は大好き。
<s>口先だけの受け身ヤローだった柊哉も見習え</s>
>伊鶴
>ううん。うまくできないの。やっぱり私がおかしいのかな
>とか思って。別れたほうがいいのかなとも、思った。
こうやって周りを気にしちゃって自信が持てないの、健気。
ここから伊鶴が不安げにあれこれ言ってくるけれど、
>伊鶴
>……突然、いなくなっちゃうのは、やだ。
グッと来る。
>伊鶴
>……なんか、あったかくて……気持ち良くて、よく眠れ
>た。
ニヤニヤ。
この辺のやり取り、本音を言うしちょっと突き放すことも言うけど、それでも相手が一緒にいてくれる信頼があるっていう、「理想のパパと娘」感ある。
伊鶴が望んでたものなんだろうねー。
伊鶴
>……本当は心のどこかでさ、構ってほしかったんだ。
>私、親に何も期待してない振りして、本当は許せてなく
>て、幼かったんだなって。
この辺の自己分析力は本当大したものだよ……。
普通、否定したくなるじゃんか。
思っても他人にさらけ出せないじゃんか。
>伊鶴
>私は、陽太のお母さんのこと、許せないよ、恨むよ。
>陽太がずっと傷付いてるのわかるから。
>陽太が恨めなくても、私が恨むよ。
優しい言葉。
>伊鶴
>陽太の未来に、私が、必要?
>うん。
>……仕方ないなぁ、陽太は。
泣きそうなくらい嬉しそうな声で言う伊鶴がひたすらに愛おしい。
>伊鶴
>……ちょっと、考えてあげるよ。私なんかにないと思って
>た、未来のこと。
良い……
この後の伊鶴のデレッデレな展開、凄くいい(語彙力低下中)。
構ってもらおうとあれこれ言ったり、イチャイチャしたいから授業を抜け出して陽太を誘ったり、このルートでは夜が伊鶴のママやってくれてるのも伊鶴的には幸せだよねー。
>伊鶴
>甘えるというのを、してみたくなった。
こいつめこいつめー!
この後、作中では3回目の父親との話し合い。
2回目の時は非常に荒れて孤独に向かおうとしていたので、陽太に素直に頼ろうとする今回は変化を感じる。
こういう、同様の出来事に対する反応の違いで成長を表現するの、いいよね。
そして、
>伊鶴
>……私、さ。
>……陽太のこと、好きかもしれない。
ヤッター!!!
そこから伊鶴の過去の告白があって、
>伊鶴
>……これで私の過去は全部知られちゃったわけだから……
>陽太。今度は陽太のこと、教えてよ。
>私も、陽太のおばあちゃんのお見舞い、連れて行ってよ。
>だめ?
>いや? 会わせたくない?
2周目にこのシーンを観ると、伊鶴の優しさが伝わってくる気がする。
伊鶴はめんどくさい子だけど、心に決めた相手には娘っぽく振る舞いつつ全力で愛そうとしてくる辺り(あと青系の髪で金持ちの父親に疎まれてる辺りも)、ちょっと『遥かに仰ぎ、麗しの』というエロゲの殿子に似てるかも。
>陽太
>わかった。でも、あんまり驚かないでほしい。
>伊鶴
>うん……
ここで既に悲しそうな顔するの、伊鶴は分かってるからだよね(2周目的感想)。
陽太のお婆ちゃんと会ってから「実は透子に頼まれて陽太のお婆ちゃんを連れ出してた」件を話す際、一切夜のことは話さないのも、たぶん透子が庇ってるのが夜だと察してたからだよね。
だから、伊鶴が透子の身代わりになろうとするのは、実は夜のためでもあるんだろうけど、それを一切陽太に悟らせないのは彼女の優しさなんだろうね。
語られないことによって伊鶴の気持ちを表現するのが、上手い。
>伊鶴
>何か悩んでいるみたいだね。うちで、コーヒーでも飲む?
>透子
>そんな風に声を掛けてくれて、なんだか救われたのよ。
まさにこの物語は、伊鶴が夜に声を掛けた気まぐれ、もしくは優しさから始まった。
>伊鶴
>はい。
>伊鶴が……俺に手を差し出す。
一人でも美しかった伊鶴の一枚絵に、主人公の手が加わる。
こういう演出いいね!
……というわけで伊鶴ルート終了。
駆け足気味ではあったが伊鶴という少女の優しさが溢れる内容で、最終的には一番気に入ったルートとなりました。
『EXTRA SCENARIO』
伊鶴ルート後、EXTRAでなんとなくCGや音楽を確認していたら発見。
箱庭ロジックにもあったけど、ミドルプライスの本作にもこういうのを入れてくれたことがちょっと嬉しい。
>透子
>きゃびっとちゃん!
>夜
>なんだ。
>……まったく興味がないとでも言うように夜はスマホ弄りに戻
>る。
>(中略)
>伊鶴
>きゃびっとちゃんってまだ居たの?
いきなり冷や水を浴びせかけられるUMA系アイドル(´・ω・`)
>みおん
>透子様がここから出られるようになった頃には絶対きゃ
>びっとちゃん消えてますよ!
ホントひどい(´;ω;`)
>陽太
>透子、ほら、機嫌直してお菓子でも……
基本お菓子をあげればいいと思われている女。
そんなこんなできゃびっとちゃん登場!
>夜
>わっ……! なんか来た!
>陽太
>うわっ! なんか! なんか来たかも!!
扱いがほんとひどいwww
>きゃびっとちゃん!
>ぐすっ……ここに無実の女の子が幽閉されてるのね……
伊鶴の交渉(詐欺)力よ……。
>透子
>ぐすっ……ぐすん……
本当に悲劇のヒロイン気取ってるぜコイツ(BGMまで悲しい)
>透子
>初めまして、私が悲劇の……ぐすん……孔雀石透子です。
wwww
>みおん
>きゃびっとちゃん。本物のキャビットは顔がネコちゃんで身
>体がうさぎちゃんなんですよっ。
>人形ではないんですよ!
>きゃびっとちゃん
>まっとうなツッコミやめて!
可愛い顔して一番キツイみおん。
>透子
>私は罪は本当に、何もないの。証拠不十分ではあるけれ
>ど、警察に捕まっているわけではない。
演技風本音。
>きゃびっとちゃん
>でも、今ある縁を、今の幸せを、大事にしてほしいって思
>うな。
この辺製作者からのメッセージ感あるね~。
上手くまとまってて面白かった!
『みおん』
私はみおんにあまり愛着を持てなかったせいか、ルートについても言及できることは少ない。
ただ、みおんの「陽太とも透子とも離れたくない」という、それ自体は善良な感情の押しつけがましさ、嫌らしさが、
>みおん
>嫌ですっ、嫌です嫌です嫌ですっ!
>(中略)
>……それとも。陽太さんは……みおんと離れるの……平気
>なんですか……?
>(中略)
>みおん
>透子様!
>卒業したらここを出ましょう!
といった台詞に遺憾なく現れていて、作者としても半ば意図してこーゆーキャラ付けにしていた気はした。
『夜』
>夜
>頼るとか、甘えるとかも。やったことないんだよ。だめだ
>なぁ……
頼るとか甘えるとかができないことで自分を責めるようなこの言い方に、夜の努力の重みが滲み出る。
>透子
>……夜のように優しく生きてこられたのなら、それが夜が
>すごく頑張ったのだと思うし……
>奇跡のようにも、思う。
本当にそう思います。
>なんか、お弁当を食べている間、伊鶴の視線を感じると
>思ったらそういうことか……
陽太のミートボールが1個多いことに気づく、妙に目ざとい伊鶴。
デザートだったら絶対透子も気づいてたな。
>夜
>だから、お母さんのこと恨んでるって気持ちとはちょっと
>違って、お母さんも被害者っていうか。
この台詞を二周目に聞くと泣きたくなってしまいます。
こんなに出来た娘を、母は。。。
>夜
>オムライス、好きなの?
>陽太
>うん。ばあちゃんもよく作ってくれてた。
>ばあちゃんのは普通の硬い卵なんだけどね、いつもは和食
>ばっかりの中で、たまに作ってくれる洋食。
作中陽太がばあちゃんの話で楽しそうに盛り上がるのなんてココくらいかも。
夜ってどんな話題でも乗ってくれそうなので話しやすい。
>陽太
>……俺も、また食べたいな。ばあちゃんの料理……
>夜
>……
>あたし、作るよ! なんでも!
夜も陽太のお婆さんの状況を少し知っているので、気を使っている感じが伝わる。
>伊鶴
>へー。ほー。なるほど。なるほどー。そういうわけかー。
察しの良い伊鶴。
この後のSNSに出てくる、紡「殺すよ」スタンプが怖い。
>夜
>自分のこと、なら……諦めて、仕
>方ないって、思ってきた、のに……
>陽太くんが、辛かっただろうなって思ったら、悲しくて、
>溜らなくて……
彼女達自身が言っているように、二人は似ている。
名前すらも陽太/夜で対になっている。
このゲームの真のヒロインって夜なんじゃないかなー。
>夜
>……好き。
夜の場合、彼女の方から告白する。
これまでも割と好意をダダ漏れにしてたしね。
>夜
>でも、大丈夫だよ。
>あたしも、陽太くんも、痛いのわかるじゃない。
>どうされたら、何を言われたら、痛くて、苦しいか、わ
>かってるじゃない。
>背負った傷も痛みも消えないから、あたし、時々取り乱し
>ちゃうかもしれないけど……
>苦しいときは、お互い支え合って、話し合って……
>傍に、いようね。
染み入るように切実さが伝わってくる台詞。
>そうだ。こいつ、ソシャゲ廃人だ。
笑ったw
こうやって告白もエッチもソシャゲに阻止されてる様はなんかリアルで笑える。伊鶴は即ヤらせてくれたのに。
それから夜とデートに出て、このデートが生活感ありながらもイチャイチャできてて凄く好きなんですが、
>夜
>だから、プレゼントとかはあんまり! 気にしないで!
こういうのをズバッと言ってくれる辺り、すごく夜とのお付き合いは気楽だなーと思います。
デートが終わり、
>夜
>あっという間だね……
>……まだ、帰りたく……ないな……
>陽太
>もうちょっと出掛ける? いいよ。荷物だけ重いから置いてきてさ。
>夜
>んー……
>帰る! ご飯作る!
>陽太
>いいの?
>夜
>うんっ。でも、今日は一緒に居てくれる? ご飯作るのも、片付けも、手
>伝ってほしい……
このシーン、夜がデートを楽しんでいたことが伝わってじんわりと好き。
透子ルートで似たような場面があるけど、透子の場合、家に帰るなり陽太を部屋に連れ込んでパコパコ。二人の違いが見える。
>透子
>もしかして、おばあさま、悪いの……?
>陽太
>あ、いや、そこまででは……!
>(中略)
>陽太。どうか、自分のことを中心に考えてね。私のことな
>んか、全く考えなくていいのよ。
最後まで陽太は嘘を吐き、透子も自分のことなど気にするなと発言。悲しいなあ(実はこれ、夜を心配した発言でもあるんだよね)。
この後みおんにもゴメンネをする。何となく人間関係を整理しているような不穏感。
>夜
>あたし、警察に話してくる!
これをきっと透子は一番危惧してたんだろうなぁ。。。
>夜
>それって、なんか……すごく、プロポーズみたい。
>(中略)
>ああ……嬉しいな。目の前に、未来があるって、こんなに
>幸せなことなんだ。
2周目にプレイすると気づく。「それってフラグじゃないかー!」
(かなり露骨なフラグでも1周目だと気づかないことがよくあります)
>陽太
>夜、手伝うよ。何すればいい?
この気安い声のかけ方。そしてそうなれる関係が好き。
>伊鶴
>時間がかかったけど、聞き出してきた。……夜の自宅か
>ら、血の付いたレインコートが見つかったって。
すっげぇ行動力。
>みおん
>や……やめてくださいっ!
>みおんも、透子様は犯人じゃないと思います。わかってます。
>だけど、今は、喧嘩したり、いがみあうのは、いやです……
言ってる事は正しいけど、透子関連で散々鳥籠館の雰囲気を悪くしてきたみおんが言うので、おまいう感がすごい。
この後の駆け落ち展開は、正直好きではない。
この作品はミステリーの部分が本当に残念なのだが、その残念なミステリーが恋愛劇を台無しにしてしまったように感じる。
ただ、
>陽太
>夜……、本当のことを、話してほしい。責任じゃなくて、
>本当のことを。
>うん。俺の前でだけは、嘘をつく必要、ない。
という主人公のカッコつけ台詞を直後の場面で、
>透子
>私に、嘘をつくことないのよ?
>私ね、陽太にはなんでも……話してほしい。話して、欲し
>かった。
と反転させたのは上手いな、と思いました。
話して「欲しかった」。
>透子
>私だって、十分、陽太には助けてもらっているわ。逆に私
>は、陽太にそんな、大したことしたつもりないんだけど。
>でもきっと、そういうものなのかもしれないわね。自分が
>したことなんて、そう見えないのよ。
>(中略)
>どうか……どうか。
>一人で、抱え込まないで……
この辺も本作のテーマですかねー。
割と暗い終わり方だったこのルート。1人で思い詰めちゃう夜と陽太の悪いところが共鳴してしまった感じ。
『透子』
>陽太
>透子さ、最後に俺のばあちゃんに会ったのいつだっけ?
>透子
>そうね、いつだったかしら……。2年か……3年くらい前
>かしらね。
>それより、突然なぁに? 会わせてくれるの?
冷や汗。
>透子
>私のことを恩人だと思うのなら、何も聞かないで私のこと
>を助けてくれればいいのに。
>陽太
>今だってそうしてるつもりだけどね。でも、やっぱり気に
>なるよ。
>透子
>…………
>この世に……本当に一つも隠し事のない人など存在しない
>でしょう?
>どんな親密な関係だって、きっとそう。嘘だって、人間関
>係を円滑にするために利用される。
>陽太
>そうかも……しれないけど。
>でも、嘘をつかれていると知りながら関わっていくのは、
>悲しいじゃないか。
>透子
>そうね。
>……確かに……その通りだわ。
ここら辺のやり取りの緊迫感、好き。
陽太くんブーメランが刺さってます。
>夜
>真剣に聞いてくれて嬉しかったよ。もし、透子の話、聞い
>てなかったら、あたし……
ここでちょっとゲーム構造について考えてしまった(先述)。
>陽太
>大切な人に、話して貰えないのは辛いんだよ。隠し事され
>てるのも、何もできないのも。
陽太アカン! それはブーメランする!(二周目プレイヤーの叫び)
>透子
>私も、いくつか陽太に聞きたいことがあるの。いい?
>陽太
>え、うん。もちろん……
>透子
>……陽太、おばあさまは、お元気? 変わりない?
笑顔で言うのが怖い。。。
>透子
>もし、私がここから出られることがあったら……お見舞い
>に行ってもいいかしら。
挑発的な透子の表情。1周目の時震えあがりましたわ。。。
>透子
>……ほら。
>ずるいわよね。私に何度も、本当のことを言ってほしいっ
>て言いながら。
この辺りから、泣きそうなのを必死に堪えてる声。陽太を傷付けながら透子も傷付いてるんだ。。。
>支離滅裂だって、わかってる。それでも――
>それでも、言えなかった。透子にだけは、知られたくない
>とずっと思ってた。
>陽太
>じゃあ、言ったならどうしてた!? 透子はきっと、俺を
>助けようとしただろ!?
>俺と、ばあちゃんにとって『正しい』道を選ぼうとしただ
>ろ!?
>(中略)
>透子に言えなかった理由は、きっと一つじゃなくて――
>透子のこと、信用してないわけじゃない。
>だけど、透子が提案してくれたことに、俺はいやだって、
>言えないんだよ。
うわぁ……。
陽太にじゃないです。透子にうわぁ……ってなりました(後述)。
そして二人が幼かった頃の回想。
>透子はいつでも、俺のために動いてくれた。
>陽太
>透子ちゃん、ありがとう。ゆうくんのこと……
>透子
>仲直りできた?
>陽太
>うん……
>透子
>良かった。
>大丈夫。人と人がぶつかり合ってしまうのは仕方のないこ
>とよ。
>性根の腐った人間というのはいるし、どうしても分かり合
>えないこともあるけれど――
>話して、お互い自分の悪かったことを反省したり、誤解を
>といたり、そうして歩みよることはできるわ。
>そんなふうに、俺はいつでも透子に助けをもらってばかり
>で……
うわぁ。
うわぁ。うわぁ。
なにこの関係!? これが幼馴染!?
この頃の透子、どう見ても小学校を卒業していると思えない容姿なのに、なんちゅー喋り方だ!?
これが「恩人」の実態か……。
この作品、「認知症」「(被害者が)いい人ではなかった」「事件のあとからお母さんとうまく行かないこと多くなって」なんてサラッと説明した事について、後でその言葉以上の実態を見せて驚かせる手法が多々使われていますが、ここはとびっきり驚かされたシーンでした。
つまり透子は陽太にとって「過干渉な母」だったということか……。
透子ママは自分のやることに全て口出ししてきて、しかも正しい。だから感謝はしているけれども、もうこれ以上干渉されたくない。自分をこれ以上支配されたくない。
――これって、おそらく本作のライターである御厨氏が非常に関心を寄せているテーマで、Cabbit前作『箱庭ロジック』でも描かれたテーマ。しかし、今作はより明確によりエグいカタチでそれを提示してきたな。。。
ただ、
>透子
>あなたにしたこと全部、私がただ、あなたが大事であなた
>のためになりたいからしたことだった。見返りも何も、求
>めてない。
>だけど、私はあなたの『恩人』になってしまった。
>……私たち、対等じゃ、なかったわね。
この流れには安堵と、実は軽い失望を覚えた。
そう、確かに透子はこのゲームのメインヒロインで、しかもこれは透子ルート。彼女がいつまでも「過干渉な母」であっては困る。
しかし人間、「そんなつもりじゃなかった」でこうもあっさり変わることができるものだろうか?
対する陽太は「過干渉な透子を煩わしいと思っていた」ではなく、
>ずっと、どこかで怯えてた。透子に幻滅されたら、助けな
>きゃよかったと思われたら……と。
という風に考える。
それは、
>俺は、母さんは俺を産んだせいで変わってしまったんだと
>思った。
>ばあちゃんが認知症になったのだって、俺が負担をかけて
>しまったからなのかもしれない。
>……俺が、いなければ……
という傷付いた自意識から繋がるものだけれど、「可哀想」と私は思った。
傍から見ていて異様に映るくらい過干渉な保護者と、その保護者に認めてもらいたいという思いから、ほんの少しの嘘を吐き、その嘘に蝕み続けられる少年を。
>祖母
>大丈夫。大丈夫だから。
>私は、あなたに会えて、よかった。
>ほら、そんなに泣かないの。大丈夫だから。
このシーンは何度プレイしても、何度思い返しても涙ぐんでしまう。
ここから先は涙ぐみながらプレイしましたさ。
>ばあちゃんの記憶は、きっと戻らないだろう。もう、元の
>ようにはきっと話せない。
峻厳とした現実の中で産まれた一瞬の奇跡。
私は、このゲームをプレイできて本当に良かった。
>陽太
>ばあちゃん、俺も、ばあちゃんに会えてよかった。
>これからも、俺にとってばあちゃんは、大切なばあちゃん
>だ。
これを言う事ができて、陽太は救われた気がする。
それから透子との和解シーン。
>陽太
>そんなふうに、俺は『俺のせい』にしてしまっていたん
>だ。
そんな風に自分を傷付けないで。
>ずっと。
>幼い頃、そう言われる毎日を過ごしてきた。
>『俺が、いるから悪い』
>『俺が、産まれてきたから、悪い』
>いつでも、自分が悪いことが普通だった。
そんなことないよぉ。おーん、おーん(泣
>透子
>あなたの選んだ道が、結果的に合っていようと、間違って
>いようと、関係ない――
>私はなんであれ、絶対に、あなたの味方なのよ。
>あなたを愛しているから。
これどう受け止めりゃいいんだろうね。
陽太も似たようなことを言ってるんだけど、「二人は強く愛し合っているんだ!」と手放しで感動できない感じがある。
そこには人並み外れた美しさも人並み外れた醜さもあって。
>透子
>あなたが私に恩を感じるように……私もあなたにずっと、
>感謝してた。
>あなたの笑顔が、ずっと、私を救ってた。
>私が弱い自分であれたのは、ずっと、陽太が側にいてくれ
>たからよ。
>私が弱さに潰れずにいられたのは、ずっと、陽太が、隣
>に……
>隣に、いてくれたからよ……
他の殆どの台詞についてはそれを裏付ける描写があるのに、この台詞には裏付けとなる描写がない。
なのでちょっと白々しく感じてしまう部分もある。
>忘れられなくなってしまうほど――透子に心を奪われてい
>るのを、感じていた。
うーん。
ママとちゅーしてママと恋愛するの、しんどくない?
ところで、ここまでの一連のイベントを語る途中で零れ落ちてしまったけれど、
>夜
>秘密なんて……。人に何もかも言わなきゃいけないわけ
>じゃないと思うよ。
>陽太くんが話したいことだけ、この人になら話してもいい
>と思った時だけ、伝えればいいんじゃないかな。
夜はいつでも陽太の味方。
>みおん
>これで……、……あっ……
>これで、また調査ができる、と言いかけたんだろう。みお
>んちゃんがバツの悪い顔をしている。
この子が空気を読むとは珍しい。
>陽太
>俺は『大切だから話してほしい』なんて、残酷な言葉を透
>子に押し付けてしまってた。
まあ、残酷な言葉よね。
>みおん
>だとしたら、きっと誰かのために、犯人だと言い張ってる
>んだと思います。
>夜
>誰かの、ため……
>みおん
>はい。その人もきっと、陽太さんやみおんと同じように
>透子様に救われた人……なんだと思います。
みおんちゃん大当たり!
>みおん
>みおん、さくらんぼ狩りも行きたいです~!
溢れ出る山形感。
そして透子が陽太のお婆さんに会い、
>陽太
>透子が、好きだ。ずっと、好きだった。
>透子
>何、言ってるか、わかってるの……?
>……私、人殺しなのよ?
「人殺し」が茶番としか思えないせいでイマイチ共感しきれないなぁ。。。
>透子
>正直、そこらのどこの馬の骨かわからない女連れてきたら
>素性を調べてやろうと思っていたわ。
この過干渉女……。
>透子
>私はいつでもウェルカムよ。
>陽太
>それはいつも言われてるからわかる。
ここまで羞恥心がないのは、ちょっと個人的好みから外れるなぁw
この辺もちょっと、「自分の息子に裸を見られても恥ずかしいと感じないママ」みたいな感じがある。
>陽太
>プライバシーを尊重して!!
>透子
>まだスマホは見てないわ。
過干渉女……
>そんな透子に、すっかり俺はメロメロになっていた。
うーん(汗)。
>夜
>透子が何かしたんじゃないの?
基本的に信用されてないw
たぶん伊鶴の次くらいには要注意認定されてるw
そして二人は初えっちへ。
>ブラジャーはつけていないのか、形のいい綺麗な胸が露わ
>になる。
さすが下着つけない族。
>陽太
>履いてなかった!?
さすが(ry
>陽太
>夜は? なんか、目が赤いけど……
フラれて泣いたのかもしれない。
>透子はそう言って俺に抱き着いてくる。
目がハート。
>陽太
>……どうなっていたかな。餓死していたかも。
>透子
>……もしもあの部屋から出て来られなかったら、それも
>あったかもしれないわね。
えぐい。次いで差し挟まれる過去回想も、
>陽太
>じゃあ、お母さんがいなくなれば、ここで暮らせるの?
>お母さんが、死ぬといいの?
>ぼく、お母さんと二度と会えなくていいよ。
>いなくなれって、言われてるし。
>だから、透子ちゃんたちと一緒に暮らしたい!
こわ……
>透子
>だから陽太は、胸を張って生きて。
>それほど、あなたはちゃんと、おばあさまに愛されている
>のよ。
(´;ω;`)
そしてここから真相解明編。
とはいえここまでの展開が怒濤過ぎた&オチがだいたい読めるせいで、ここからはウイニングランというか「一応物語としてのお約束は果たしとくか」感がある。
>伊鶴
>……思って、ないよ。ずっと、申し訳ないと思ってる。
>謝りたいとも、思ってる。
>だから……私はここに住むことにしたんだから。
その割に最初は透子を怯えさせてたようなw
>伊鶴
>大丈夫?
追い詰められた夜に手を差し伸べる伊鶴。
これがこの物語の始まり。
>伊鶴
>伊鶴でいいよ。委員長は……名前なんだっけ。
ただし名前は覚えてないのであったw
>沙也
>あんた、家に帰ってないんだってね。家出のつもり?
伝聞形で話す辺りがこの人をよく表現してるなぁ、と。
>沙也
>そうだけど、さすがにさ。家の中に彼だけ置いとけない
>じゃない。手癖悪いのよ、彼。
この「彼」、地元では一番の企業に勤めているという割に、なんでこうも不良感が凄いのか。
>お母さんの前では、私はこれ以上、何も言えない。
>身体が強ばる。呼吸が、荒くなる。
>――怖い。
こういう表現のリアリティ好き。
>伊鶴
>お母さんもわかってんじゃないの? 嫌がらせ?
>夜
>……っ……
伊鶴がこうやってズバッと客観的な意見を述べてくれるから、夜って救われてるよなあと思う部分がある。
>伊鶴
>……泣くなと泣いていいよとどっち言って欲しい派?
>夜
>……泣かない。
>伊鶴
>泣いてもいいよ?
>(中略)
>夜
>……泣くよ?
>伊鶴
>泣くな泣くな。
このやり取り好き。
夜が意地っ張りで望みを素直に言えないと看過して、敢えて逆を言う伊鶴。
>だって、あたし、あの人には、逆らえない。
>あたしの今までは、ずっとそうだった。これからも、そう
>だと思う。
ソレナンテエロゲ?
>伊鶴
>私だってここで送り出して何かあったら目覚めが悪いん
>だ。
伊鶴って相手に負い目を感じさせたがらない点では一貫してるよね。
そうするくらいなら自分が悪役になる、くらいの。
>伊鶴
>それじゃあ……うちでコーヒーでも飲んでいかない? 時
>間も時間だし。
透子にとっての「きっかけ」。
>伊鶴
>それよりさ。なんか悩んでるみたいだし、私たちに話せる
>ことであればなんなりとー。野次馬精神で。
伊鶴って相手に負い目を(ry
>透子
>嫌われたくないって、嫌がることはしたくないって、そん
>なことばかり考えてる……
陽太によく似てる。
>夜
>川蝉くんか……
>伊鶴
>誰?
>夜
>クラスメイト!
wwww
>透子
>夜に対して過保護な伊鶴は
だよねー!!
>夜
>透子が、何も言わないなら、あたしが警察に話して……
>透子
>余計なこと、しないで!!
透子が叫んだシーン、他にあったっけ?
じっさい夜が警察に話すと夜ルート終盤みたいな展開が待ってるわけで、透子が一番嫌がる事なのも分からなくはない。
>伊鶴
>その責任を負ってるはずの、私たちの気持ちはどうなるわ
>け?
>陽太
>……ごめん。
伊鶴も論争強いよね。
>透子
>……ぎゅってして。
透子が初めて見せるかもしれない弱さ。
>透子
>……家庭内別居……私が物置に引きこもる……とか……
wwww
>透子
>みんなに合わす顔がないわ、食欲もないし……
>陽太
>食欲がないなんて、透子に限って絶対そんなことない。
wwwwwww
さて、エロシーンを経て、
#おっぱいをガラスに押し付けるCGがあるゲーム##透子。裸Tシャツをまくり上げて
>夜
>あたし、どうして透子を助けたくて、警察に話しに行っ
>たの。
ギャー!!!(夜ルート通過者の叫び)
>家に戻るのは、久しぶりだった。部屋のいくつかは荒れ果
>てたままで。
>逃げ出したあの時のままで、俺を待っているような気がし
>た。
こういう詩的な表現、好き。
>――私じゃなくてもいい。どうか、誰かを頼ってね。
こういうのずるい。
>……多分、夜の……髪留め。
一目見て分かるのは、きっと陽太は夜の隅々までよく見てたんだね。
>あの時、初めて、『ああ、スマホ持っとけばよかった』っ
>て思ったわ。
だから鳥籠館に入ってからはスマホの勉強したのかな。
>一度、吐いてしまった嘘。
>透子を助けるために始まった共同生活。
>それが透子を縛って、繋ぎとめた。嘘を突き通さなきゃいけなくなった。
>鳥籠に、透子を閉じ込めた。
善意の檻。
ここの表現はOP曲にも繋がってる感じ。
>伊鶴
>……ねえ、夜は?
目ざといのは伊鶴の役。
>教師
>燕沢と一緒に住んでるんだよな? 孔雀石とかも一緒に。
ちょっとおっとりした感じで言うのが好み。
この先生はきっと良い先生だ。
>いづ
>今、夜のアパートの前。パトカーいっぱい
急いでフリックしてる感が伝わってきて良いね!
>みおん
>大丈夫ですか……?
>伊鶴
>夜の親友ってことにして聞くからおっけー。
>陽太
>心配だ。
陽太がひどいw
>いづ
>警察も夜を探してるみたい
>泣き落とした。婦警さんの連絡先げっとー
相変わらず伊鶴有能。
>夜
>ごめんね、陽太くん。あたしが、犯人なの。
>あたしが、あの人のこと、殺したの。
人間、追い詰められるとこういう精神状態になるというねー。
>生まれてきた境遇や、事実を変えることはできなくて
>も――
>幸せになりたいって、思う気持ちは間違っていないはずだ
>から。
歯が浮くような台詞だけど、ここまでの物語の積み重ねがあってこそ素直に身体に染み入る。
>夜
>あたし、何も……できてないのに、みんなに、救われて、
>ばっかりなのに……
誰よりも頑張ってきたこの子がこれを言うことに、自尊心の傷を、その深淵の深さを感じる。
>伊鶴
>本当によかった。夜、馬鹿なこと言ってなかった?
>陽太
>説得成功。
>伊鶴
>よしよし。
伊鶴の察し→陽太の誤魔化し→伊鶴の察しのコンボにすごく互いへの信頼が見える
>夜
>犯人はね、あたしの、お母さんなんだ。
<s>このブランドを知ってたら割と序盤から予想出来る</s>
さてここからは後始末みたいなもので、
>沙也
>香織は親が引き取ってくれることになったんでしょ。
>いいなー。嬉しそうにしてたわ。
>これでようやく、幸せになれるって言ってた。
母親がこんなこと言ってるのってキツイよね。。。
>次々に人が傷付く言葉を紡げる人間に立ち向かうことが、
>どれだけ、怖ろしいか。
わかるー。
>伊鶴
>『もしもし、初めまして。夜さんの大親友の瑞葉伊鶴でー
>す』
大親友で押し通す気なの笑う。
>伊鶴
>『実はあの日、夜はある場所に行ってもらってたのでし
>て』
>みおん
>あ! 伊鶴さんのお父さんの会社!
>伊鶴
>『そうそう。だから、そこの監視カメラをチェックしても
>らってた』
これ父親に頭下げてそうだな。
>……母親だなんて、自分のことそんなふうに思ったことない。
>子ども産もうが、何も変わんないよ。あたしはあたし。
>……父親がいたら、違ったかもしれないけどね。
この感覚はちょっと理解できてしまうのが怖い。
殺人犯といえども同じ人間。
――かくして一件落着となり、
>伊鶴
>下げたよ。下げたよ、もーーー。
やっぱり頭下げてた!!
言い方が凄く情念籠もってる。
>みおんちゃんが伊鶴に抱きつく。
>みおん
>伊鶴さん、優しいです! すごいです! すごいです!!
やったね伊鶴!
よーやくみおんちゃんをてなづけることができたよ!
やっぱりヒーローには見返りがなきゃね!
>こういう事態なので、今日はみんな何も言わずに学園をサ
>ボった。
>伊鶴
>サボろうサボろう~。
正直こういう状況にワクワクする気持ちは分かるw
>伊鶴
>お、いいね。3人だし、夜ごはんピザにしよ。コーラもポ
>テトもつけちゃお。
こうしてピザから始まった5人の物語はピザで幕を閉じるのでした。
>伊鶴
>いやいや。私も、まあね? ご飯作ってもらった恩くらい
>は返したいしね。
伊鶴の相手に負担かけまいとするこの言い方本当に好き。
>伊鶴
>大丈夫。これからもここ住んでいいって。
伊鶴有能。
なんかもう透子社長・夜秘書・伊鶴渉外担当とかで会社作れそうだよね。
>透子
>今日はお祝いね! そうだわ、ピザでも食べましょうか。
目にハートw
既に食べてしまって心苦しいw
そして帰ってきた日常。
>身に覚えがある。どちらかというと、透子は片付けをしな
>がら散らかすタイプだ。
<s>私も身に覚えがある。</s>
>夜
>幸せなんだ。あたし。だからね、今が幸せであることは後
>悔したくないの。
本当に良い子だなあ。
このゲームのメインヒロインは実は彼女ではないだろうか?(大事なことなので何度も言う)
>透子
>だってっ! だってなんか!! いい雰囲気だったんだも
>の!!
おいメインヒロインw
>透子
>良かった。陽太で、良かった。世界で一番好きになった人
>が、すごく優しくて良かった。
>私の気持ちを、分かってくれる人でよかった。
こういう実感、してみたいし、されてみたいよねー。
透子とのお外でのデート帰りに、
>伊鶴
>いや、あれ……
>(中略)
>そうだ。こないだ録画した映画見よーよ。みおんちゃんと
>3人で。
最後まで察しの良い伊鶴。
気負いなく「3人で」と言えるようになったところに変化を感じて、いいねー。
>ばあちゃんは、紹介してもすぐ忘れてしまうかもしれな
>い。
>それでも、きっと嬉しそうに笑ってくれるだろう。
こういう、「受け容れなければならないこともあるけど幸せ」みたいな御厨節、好き。
そしてここで物語は終幕。
だけどYoutubeにちょっとした動画がアップされているので、最後はそれらを見てゆきましょう。
クリスマスイベント(2020/12/24投稿)
→ https://www.youtube.com/watch?v=c9Angkkq9Us
> 透子
> 七面鳥~、七面鳥~。
開幕腹ペコ。
> 透子
> コ○トコよ。施設の人に買ってきてもらったわ。
言われてみれば。施設の買い出しなんかに使うと割安で大量消費できて便利そうだなコストコ。
ビジネスメンバー会員にもなれるし。
> 透子
> 100g50円よ
七面鳥安いね~。
この後はひたすら七面鳥カットの話となるわけですが、陽太くんツッコミキャラが行き過ぎて面倒な子と化していた……。
これをキッカケにYoutubeでコストコ七面鳥カットの動画をいくつか見たんだけど、さすがプロの手さばきは鮮やかで、ちょっと自分でもやってみたくなるww
大晦日イベント( 2020/12/31投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=O5P0vgxmg8Y
> 夜
> 何、だらだらしてるの……?
声優さんの演技がすごく上手い。
まさに「ダラダラしてる子供に怒るお母さん」って感じでメッチャ怖い。
> 透子
> えーーー……
> 夜、ここは築100年以上の洋館よ?
> 今更大掃除したってどうなるってものでもないわ。
透子のこーゆーこまっしゃくれたガキ感、嫌いじゃない。
> 夜
> だから、大掃除頑張ってくれるならケーキ買ってくるか
> ら。
夜のこーゆー飴もちゃんとくれるママン感、好き……。
> 夜
> うんうん。透子はすっごく偉いなぁ。
私のママになってくれ!
> 透子
> 私、陽太以外の男に、興味ないわ。
(中略)
> 陽太
> あんまり嬉しくない。
ママに性愛ぶつけられてもねぇ……。
お正月イベント( 2021/01/01投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=_gMmXC4PHek
> 透子
> いいわよね……やっぱり館物の最後は炎上よね……
処女作ネタ。
> 伊鶴
> この辺の地区って100年くらい前に大火事があって
『1911年(明治44年)5月の山形市北大火によって初代山形県庁舎および県会議事堂は焼失してしまった』そうでございます(wikipediaコピペ)
> 夜
> 何!! だらだら!! 話してるの!!
ママだー!
後はとりとめもない話をみおんが締めるといういつもの流れだった。
みおん、大体の場面で良いとこ取りする。さすが狂言まわ(ry
夜の誕生日イベント( 2021/01/07投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=sBlFwkD_ml0
> 透子
> 予約はしておいたから。私の好きなのにしたから。
ここの言い方メッチャ好き!
> 伊鶴
> それ、ゼリーが好きっていうかなんでも好きなんだと思
> う。
大正解 → http://www.cabbit.jp/torikago/html/torikago-chara03_1.html
こうして考えると夜が「嫌いな食べ物あんまりない」って不憫なんだなぁ。。。
偏食家の伊鶴は恵まれてる。
> 夜
> えっ、誰か誕生日だった? 陽太くんの誕生日?
(´;ω;`)
まさか誕生日イベントでここまで泣かされるとは。
夜はこのゲームの真のヒロイン。
間違いないんだね。
節分イベント( 2021/02/02投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=tybnh4pfz8Y
> 透子
> そして颯爽と殺人鬼が参上。
この子、ツカミに出てくること多いよね。
締めは大体みおん。
> 透子
> なんでこっちって落花生撒くのかしら。
山形県はそうでもないらしいですよ透子様( https://www.athome.co.jp/vox/life/26790/ )
伊鶴の誕生日( 2021/02/11投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=l8tMJO9FjGo
> 伊鶴
> なんかさ、すごいよね。みんな自然にお誕生日してくれる
> よね。
素直じゃないけどコレはコレで結構クるものが。
> 透子のために集まっただけのルームシェアな関係だけど。
> でも――家族だと、思う。
利害関係がやがて情に変わってゆく。
疑似家族モノのダイゴミだよねぇ。
> 伊鶴
> うん。私の誕生日、ピザって約束だったんだよね。お母さ
> んと居た時。
ピザが好きだからこんな約束になったのか。
こんな約束があったからピザが好きになったのか。
> 伊鶴
> ……なんか、そういうことを、思い出した、り。したり。
可愛すぎる。
この後皆でフルーツピザをモグモグ。
食べながら喋る演技が上手い。
> 伊鶴
> ……あは。絶対普通にケーキ買ったほうが美味しいのに。
表情が可愛いので可愛い。
伊鶴はズルすぎる。
バレンタインイベント( 2021/02/14投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=sbjAI6hmPI8
> 透子
> ばんれたいーんばれんたいーん♪
今回のツカミ要員さん。目が♡
夜からのチョコのプレゼントを冷やかす透子と伊鶴。
その後ちゃっかり自分達もチョコのプレゼントをしてる辺り、醜い女の足引っ張り合いを感じなくもない。
> みおん
> 陽太さんのためだけに、作りました……。喜んで、貰えま
> すか……?
シンプルにあざとい。
もちろん夜もやられっぱなしでは終わらない。
陽太と二人きりの時にシレッと2つめのチョコをプレゼントしてくる!
そしてもちろん伊鶴もプレゼントを……
……えー、ここでお終いですか?
ひなまつり( 2021/03/03投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=SJxuWzRTPaA
Oh..
話が生々し過ぎてコメントできないよ……
エイプリルフールイベント( 2021/04/01投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=jgxgLf2n1_8
イイハナシダナー(ものすっごい茶番!)
>『大丈夫、私、陽太のことならなんでもわかるの』どやぁー。
↑
これガチだからホント怖い……
みおんの誕生日イベント( 2021/05/15投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=DMBS5oeR9Hw
> みおん
> わあ、可愛いです、インコちゃんです~。
> みおんも親戚の家に、インコとか鶏とか牛さんとかいます
> よ~。
↑に対して
> 陽太
> あんまり嬉しくなさそうだ!
笑ったww
みおんみたいなタイプの子って、ニコニコしながら世辞を言うよね確かにw
> 透子
> そう! 可愛いとは言うだろうけど、他の何かと同列よ。
字面だけじゃ伝わらないけど、この台詞をやたら力強く言い切るのがとても透子らしい。
そこ透子にとっては重要なポイントだったのかw
> 夜
> ねえ、そしたらニワトリ飼わない? 毎日卵手に入る。
> 伊鶴
> いや、1日1個産んでくれたとしてさ、週に7個だよ。ニ
> ワトリ代と餌代考えたらスーパーで買ったほうが安いよ。
このやりとりも夜と伊鶴らしさが出ていてキレッキレ。
この動画はかなりお気に入りになりました。
透子の誕生日イベント( 2021/06/24投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=4us6hZCO9Gk
> 夜
> そしてこちらがタピオカです。
> 透子
> 流行りのやつーーー!!!
な、懐かしい……
お盆イベント( 2021/08/14投稿 )
→ https://www.youtube.com/watch?v=M1x4XqAsjxY
これも特筆することのない、なんてことのないエピソード。
そして、おそらくは最終回。
>透子
>(お父様、お母様。私、親不孝な娘だけど、楽しくやって
>るわ)
>(時々は悲しくなってしまうこともあるけど……)
>(それでもすごくね、楽しいの)
>(……見守っていてね)
この台詞がカギトリ世界の総括となるだろうか。
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
もしこんなプレイレポを最後まで読んで下さった方がいましたら、本当におつかれ様でした。
またCabbitの次回作でお目に掛かりましょう!(次は何年後かな……)