面白いと思う。だからこそもったいない。
シミュレーション部分は面白い。結構時間を忘れてやっていた。キャラも魅力があっていいと思うし、グラフィックもかなり綺麗に感じた。
ただ、不満点が2つある。
1つ目は、シナリオがあまりいいとは思わなかった。
まず、敵キャラの存在感が薄い。序盤から終盤まで存在する敵がいない。てっきり絶との決戦は終盤かと思いきや、中盤であっさり仲間に。じゃあ、光をもたらすものとの戦いが最後までもつれるかと思ったらあっさり退場した。代わりに現れた管理神が黒幕か?と思ったら、かませ犬みたいな形で消えていった。結局ラスボスはポッと出てきたような奴だった。(いろんな世界で出会っているが、何かを匂わせるような発言はない。)こんな風に敵キャラがしょっちゅう代わっていくのでは盛り上がらない。
(個人的には、主人公をかっこよく見せたり、話全体のよさを左右させるのは敵キャラの出来次第だと思っています。)
あと、キャラクターの性格が、紹介されているものと違う。特にサレスの性格が冷徹みたいに書かれているが、実際はかなり仲間思い。ヤツィータも仲間が失うことを怖がるらしいのだが、そのような場面はなかった。
それら以外にも、普段の日常会話、もしくは緊張した場面でも穏やかに終わっていくために。仲間ごっこのような感じがした。
2つ目に、中盤にユーフォリア、ナルカナという強力なオールラウンダーが加入するためバランスが崩れてしまっている。この2人がいれば大概の敵は何とかなってしまう。そのためにそれ以降ただの作業プレイになってしまっている。
不満点をあげたとはいえ、やはり面白いし、かなり熱中したのでいい作品だったと思う。続きも気になるので、早く続編を出してほしい。