「パステルチャイム」といえば純粋な学園モノ+冒険を想像していたんだが、舞台が学園というだけで思っていたのと違っていた。この部分で大きく損をしていると思う。
はじめに元祖パステルチャイムはやったことがないので多少違っているかもしれません。
ちなみに細かいキャラごとの設定やら背景はあまり気にしないのですが・・・
ただ、前作の主人公は「父親の行方を捜すために冒険者になる」という目的があり、そのために学園で実力を身につけて強くならなければならない。という明確なものがあります。
んで、今回の主人公はそもそもが純粋な学生でもない。
そして潜伏先がたまたま学園なだけで学園で何かを成そうとしているわけではない。
このことからどうしても気になったのが、
「別に学園が背景じゃなくても物語りは成立するんじゃね?」
と思ったこと。
パステルチャイムがどうしても学園で楽しくも悲しくも学園生活で青春を満喫するイメージがどうしても強く、想像とかけ離れていたと思った人は結構いたんじゃないかと思います。
学園でなくてはいけない明確な理由がないためにどうしてもイメージとかけ離れてしまうのが残念だった。
ただ、その辺は主人公の設定がそもそも学生でなかったために微妙になってしまうのは避けられなかったかもしれません。
それでも、学園を背景に使うなら学校らしい行事や青臭い学園生活が欲しかった。
事件解決が目的ならば学生という立場はむしろ身動きが取りづらいですから。
次に、今回からRPGではなくSRPGになったわけですが、これについて特にこだわりはないですし、きちんとSRPGになっているんですが、何というかシンプルすぎます。
元々アリスのゲームはシンプルなんですが、そこには強烈な中毒性があります。それこそ時間を忘れるくらいのが。
しかし、最近はそれがどんどん弱まっており悲しい限りなんですが。
この戦闘はゴリ押しでいいとは言いませんが、細かいことを考えなくてもいいです。
バインドはとてもよく練られているんですが、それ以外が特に戦略も何もないのでやり応えがないです。
また、周回要素はしっかりしていて2週目以降の追加要素もたくさんあるのですが、やりこみ要素が弱い気がします。
そこがまた、のめりこめる要素が弱くなった部分だと思います。
それもこれも武器集めとかがなくなってしまったためかもしれません。
あと、エロは良かったのですがもっとがんばれるんじゃないかな?
今までもっとエロエロなものがたくさんあるんだから、量も質ももっといけるんじゃないかと思う。
この作品は1週間前倒しで発売され、その経緯やメーカーの対応を見ると応援したいですし、1週間前倒しなんてやってのけるメーカーはほとんどないと思う。
延期もほとんどないし、非常に信用あるブランドだと思いますし、だからこそ昔のように時間を忘れてのめりこめるものが出て欲しいです。