かなり力を入れて作ったことはわかった。
エフェクトやら、吹き出しやら、動きとか、よくもまあここまで演出に力を入れたなと思った。
しかし、それが多少ごちゃごちゃしてしまったのが残念だったが・・・
シナリオの方は、日常はあんまり大したことないが、個別に入ってからはけっこう盛り上がったと思う。
でも、個別ルートに入ってから、他のヒロインがあまり出てこなくなったような・・・
あと、ラストほとんどご都合主義ばかりなので嫌いな人は不満が出るかも・・・
主人公の貴之も魔法が使えるという設定で、ヒロインだけ魔法を使い、戦うときも主にヒロインが戦い、主人公は応援するだけというなんとなく情けない設定でなくてよかった。
ただ、ちょっと簡単に命を投げ出しすぎ。
エロシーンにも力が入っているように感じたし、尺も長い。
ツボったシーンがあったので個人的にうれしかった。
全体にうまくまとまっていたし、ボリュームも値段分に見合うものがあったと思う。
それなりに満足の出来だった・・・・・・が、
ちょっとどうでもいいこと突っ込ませてください。
・わざわざモブキャラに『モブ』とつけなくてもそのくらい分かるから!
・スタッフロールのCG・・・なんでヒロインの裸、エロばかり出てくるのか?
エロをがんばったのは分かったからそんなにアピールしなくても・・・
・タイトル画面の由紀奈と冬子を描いた人違う!
まあ、もともと原画が複数だったこと自体謎だけど・・・
最後に、由紀奈について・・・
基本キャラゲーのような気がしたが、由紀奈ルートだけは異色のルートだった。
魔法を使って戦ったり、ヒロインのために命を懸けたり、心のそこからラブラブというものはなく(ラブラブなのは間違いないが・・・)完全に謎解きで重いし暗いシナリオだった。
話はかなり複雑で、普通に読んでいてもなかなか理解できなかった。そのために完全に伏線や謎が回収されているかも分からずに終わっていった。
・由紀奈は『異邦人』?ならばどこの次元の人?親は?
・親を見るために過去へ・・・赤ちゃんを捨てた親の正体は自分?かごの中の赤ちゃんも自分?
ほかにもいろいろ・・・・
もう何が分からないのかも分からない・・・
何で?と思ってもうまく説明できない・・・自分の理解力のなさが嫌になる。
次に、ビフレストを使ったときに由紀奈がタイムリープするのだが、シェーラが週に1回帰るらしいのだがそのたびにとばされる由紀奈はたまったもんじゃないだろうと・・・
一応帰るときの見送りは由紀奈が病気ということでその場にいないが・・・
最後に、由紀奈ルートでは由紀奈の死亡は回避されたが、他のルートではどうだろう?
現在の貴之は由紀奈に助けられ生きているので、現在いる由紀奈はいずれ過去へ飛んで貴之を助け死んでしまうのではないか?他ルートでは死亡確定?
いずれにせよ、タイムリープのせいで人生をメチャクチャにされたかわいそうなキャラである。