かりんちゃんかわいい。
もはや20年前のゲームになるので、今更感想を書いたところでとは思いますが、思い入れの大変強い作品であり、胸の猛りを抑えることができず一筆…。
中古エロゲコーナーでたまたま見かけ、昔ガラケー版(全年齢対象版)をプレイして「妹萌え堕ち」させられた過去を思い出し、懐かしさから購入。
Windows10でも問題なく動作したためそのままプレイ。文字化けが多数ありますが、ギリギリプレイできる範囲でした。
(恐らく修正パッチがあるものと思われますが、私は配布場所を見つけられませんでした…)
良かった点は「かりんちゃんかわいい」。この一言に尽きます。
幼さ余りある甘えたなブラコン妹がひたすらにかわいく、そんな妹と過ごす甘々な日常に、ただただ萌え殺されました。ガラケー版プレイ時も思いましたが、世の妹好き紳士諸兄には垂涎の作品かと思われます。
私はこれで妹萌えに目覚めたと言っても過言ではないです。
そんな純真無垢な妹が、自分の手で(と言っても周りくどいやり方ですが)どんどんエロくなっていき、そのうち我慢できなくなってしまい、兄を求めるようになる…。
しかもそのエロくなっていく様を気づかれずに観察(覗き)できるというのですから、
妹スキーにとって、これほどのカタルシスはないと思います。
CGはさすがに古さを感じますが、それでも全然綺麗な方だと個人的には思います。
今でもバッチリ使えると思いますよ(昨今のよく動くエロゲには敵わないかもですが、シチュ萌えという点では負けていないかと)。
システム周りも昔のゲームにしては、不満もなく良かったと思います。
特に、ホイール一つでBGM・背景・ボイスまで戻るバックログ機能はなかなか親切な作りだと思いました。
ただ惜しかった点としては、過去コメントでも挙げられておりますが、
・覗き時のセリフやCGに使いまわしが多い
イベントそのものは豊富ですが、似たようなアイテムで発生するイベントは似たようなセリフになり、
CGもほぼ一緒であることが多かったです。
如何せんアイテムの種類も多かったので、ある程度仕方ないとは思いますが、
作品全体として、作業感を増してしまっている大きな原因だと思います。
・分かりづらい選択肢が多い
恐らく当時の全年齢含むギャルゲがそのような風潮にあったためとは思われますが、
基本的に「かりんを喜ばせる」の一本道がゲームの根幹にあるのに、
一見してかりんが喜びそうな選択肢が分からなかったり、
逆に突き放すような選択肢だと思ったら、主人公の話の持って行き方の匙加減でかりんが喜んだりと、割と不親切だと思います。
・グッドエンドにたどり着くのに工夫が必要
難易度で言えば難しいほうだと思います。
本作には3通りのエンディングが用意されていますが、恐らく分岐としては、
①好感度がかなり低い状態で、成長度が一定以上になるとバッドエンド
②①を満たさずに成長度が一定以上になり、さらに好感度が一定以上になるor一定期間が経つとグッドエンド
③成長度が一定以下の状態で、好感度が一定以上になるor一定期間が経つとノーマルエンド
となっていると思われます(あくまで予想ですが、多分合ってます)。つまりグッドエンドにたどり着くためには、
「最初に好感度重視で成長度をあげつつ、途中から成長度重視で好感度をちょっとづつあげるようにシフトする」
という攻略が必要になります。
これを知らずに、無難にかりんを喜ばせながら適当に成長度を上げてプレイすると、まず間違いなくノーマルエンドになります。
他にも、PC版作中では義理設定がほぼ全く活かされていない点
(主人公は義理の兄妹だと分かっていたからこそ手を出すことにあまり躊躇がなかったし、
かりんも本能的に主人公を一人の男性として好いていたという解釈もできますが、
結局かりんは作中で義理の兄妹だと知ることはありませんでした)、
グッドエンドでもエピローグがさらっとしていて余韻に浸らせてくれなかった点
(ゲームとしては覗きが終わった時点で終了しているから仕方ない、と思うところもありますが)
などありますが、
この辺りを加味してこの点数とさせて頂きました。
細々書きましたが、とにかくかりんちゃんがかわいすぎます。
妹好き紳士諸君には是非プレイして頂きたい作品の一つです。
DL販売もしていないようなので、現在は入手困難かもしれませんが…。