ただひたすらに死生観を問われるストイックなゲーム。登場するキャラクターごとに頻繁に視点変更させることで臨場感を出しているが、読みづらさを感じさせないテキストが良い。萌えやエロとは対極的な作品なので、そういう要素は一切期待しない方が良いですが、個人的には名作です。
登場するキャラクター達がそれぞれの意志を持ち
それぞれの目的のために奔走する様子を
視点変更を多様して臨場感たっぷりに表現しています。
視点変更を多様すると「理解しづらい・読みづらい」等の問題が発生することが
多いように思いますが、この作品ではそれを全く感じさせないどころか
ストーリーに引き込まれていきます。
特にTRUEルートでは、個別ルートで残った謎が全て紐解かれていく開放感と同時に
感動的な展開に満足できると思います。
扱っている内容が「ミステリー」かつ「死生観を問う」と言う、酷くマイナーな内容なうえ
ボリュームがかなりあるので、特に人を選ぶゲームだと思われます。
個人的には最も好みなジャンルの一つだったので
飽きること無く楽しみながら最後まで完走できましたが
好みでなかった人に取っては辛いことになるかもしれません。
私のように「このジャンルが好き！」と言う方には
是が非でもプレイして頂きたい作品です。