1本のシナリオに沿ってゲームを作るのではなく、与えられたキャラクター達を使ってとにかく面白そうなシチュエーションを詰め込んだ作品。感動的なシナリオを求めず、各シチュエーションを楽しむ分にはとても面白い作品です。以下、項目ごとの感想等。
【グラフィック:85点】
全体的に綺麗なグラフィックで80点。
果凜があまりに可愛いので+5点。
【システム:80点】
必要なものは一通りあります。
フローチャートは、この作品のシステム上、とてもありがたいですね。
【音楽:75点】
悪く無いです。
【キャラクター:90点】
『果凜:95点』
容姿最高。声も可愛くて信念もある。
性格は太陽のように明るい。
非の打ち所がないです。
更に、小鳥居夕花さんの声の演技が最高でした。
萌え萌えしい声ではなく、オリジナリティ溢れる『果凜』独自の声という印象で
ばっちりハマってましたね。
『凪咲:85点』
当初は全く期待していなかったのですが
思いのほか、素直で可愛げのあるキャラでした。
CVも聞き慣れない方でしたが、とても良かったです。
『リーニャ:75点』
本作のご都合主義担当。
基本的にはしっかりしている隙のないキャラですが
言霊の反動による艶かしい姿や
幼児退行した時のギャップは良かったですね。
『紫乃:65点』
本作で最も印象に残らなかったキャラ。
作品通してあまり目立たなかったですね。
【シナリオ:80点】
一言感想でも書いた通り、
本のシナリオに沿ってゲームを作るのではなく
与えられたキャラクター達を使ってとにかく面白そうなシチュエーションが
たくさん詰め込まれています。
特別感動を受けるようなものではないですが
ルートによっては、キャラクターの設定そのものが覆るような
トンデモ展開があったりで、良くも悪くも驚かされますね。
個人的には、1本の型に嵌まったシナリオで
全体的に退屈になってしまうくらいなら
本作のような形式の方が楽しいと思います。
このあたりは人によって大きく意見が分かれるところでしょう。
【総評】
正直な所、あまり期待せずに購入した本作でしたが
良い意味で予想を裏切られました。
久々に新しいベクトルで楽しめるゲームに出会えて嬉しかったです。