勢い重視のドタパタギャグゲーです。そんな日常がひたすら繰り返されるので、この部分が気に入るかどうかがこの作品の最重要ポイントです。以下、項目事の評価等。
【絵:85点】
全体的によく出来ています。
サブキャラが多いせいか、差分は少なめには見えますが
テキストに勢いがあるせいか、それほど不満には感じません。
奇乳気味なキャラが多いのが、個人的には少しマイナスポイントでした。
【音楽:75点】
可もなく不可もなく。普通です。
【システム:55点】
古いPCだとインストールに1時間以上かかる。
おまけモードで回想を見ようとするとエラーを吐いて落ちる等々。
色々問題があります。
しかしまあ、一度インストールしてしまえば、
本編をプレイしてる際にはそれほど不都合がないのが救いでした。
【テキスト:80点】
日常のドタバタギャグは、正直に言ってしまうとワンパターンでくどい感じは否めないですが
個人的にはとても好みですし、そんな日常の繰り返しによって
キャラクター像が自然と定まっていく感じは良かったと思っています。
ここが気に入らなければ、この作品は全く楽しめないでしょう。
【声:90点】
キャラクターが大声を張り上げる場面が多く、声優さんがのびのびと声を当てているせいか、
自然とキャラが魅力的に見えるのが良かったです。
メインキャラもサブキャラも個性たっぷりなだけに
声がばっちりなのは大きかったです。
【キャラクター&シナリオ】
『鈴:70点』
テンプレツンデレだけど良いヒロイン。
姉の扱いを良い人にしてしまったのは、個人的には消化不良でした。
一言説教しただけでころっと反省してしまうのは、さすがに軽過ぎます。
そこが主題ではないので仕方ないとは思うんですけどね。
『ほのか:55点』
貴重な幼なじみキャラで、本作が始まる前の描写では献身的で健気なヒロインと
期待していたのですが
ルートに入ってみると主人公に依存するだけで頭空っぽの可哀想なヒロインでした。
作者さん、ほのかのことが嫌いなんですかね?
気に入らないどころか不快でした。
『恋歌:80点』
一応、現実世界ベースの作品と思ってプレイしていたので、斜め上の展開に驚かされました。
話の中身自体は、特に珍しい展開ではなく、ありがちではありましたが
恋歌の登場直後からの強烈な個性と、恋奈とのギャップが良い味を出してました。
『リエル:75点』
ネットの友人のために、自分の会社を好きなように使ってまで助けようとする。
そんな無茶苦茶な設定も個人的には好きでした。
それも、恩着せがましくするのではなく、あくまで影から応援しようとする姿勢が良かったですね。
また、本作では貴重な普乳枠ですし、更に金髪でCVあじ子さんとなれば
評価が少し高めになるのも仕方ないです。
【総評】
日常パートを中心とした、独特なテキストのノリが気に入ればあり。
少しでも気に入らないと思ったらなし。
ここで評価が真っ二つに別れると思います。
気に入る方はそこまで多くないと思われるので
「一般的に評価されるか?」と言われると、なんとも難しい作品です。
キャラクターの個性の出し方はとても上手いと思うので
そこを武器にしつつ、次回作以降にも期待したいですね。
あ、インストーラーとスクリプトのバグは改善は絶対お願いしますね!