万人にオススメできる綺麗に仕上がったシナリオゲーです。女装モノを受け付けないのでなければ、安心して勧められます。『主従』と『恋人』の2種類の愛情が表現されており、身悶えしたくなるような関係がたまりません。以下、ネタバレ薄めの各ルートの評価等。
【各シナリオの評価】
ユルシュール・湊・瑞穂の3ルートは、いずれも無難な出来。
敢えて採点するならば75点。
ルナルートのみ圧倒的に作りこまれており、90点。
他の3ルートは前座と考え、ルナルートの88点を作品自体の評価としました。
【雑感】
上記を見れば分かる通り、ルナルートを一番最後にクリアすることを強くオススメします。
また、ルナルート以外の3ルートを75点としていますが、これらのルートにおいて、
『ルナ』『衣遠』『りそな』の3者が適度な頻度と深さで描かれており
見事にルナルートに繋がっています。
この辺りにこの作品の表現の上手さを感じました。
なぜルナルートを他の3ルートをクリアした後にしか攻略できないようにしなかったのか
不思議に思うくらいです。
今までプレイした主従モノは、とんでも設定とご都合主義なものが多く
この作品もプレイする前はとても不安でしたが
この作品はその他の作品とは違い、シナリオが素直に喉を通る、とても丁寧な作りですので
私と同じような理由で主従モノを敬遠されていた方にも
是非一度プレイしてみることをオススメします。