エロCGの塗りが素晴らしく、今年1番の圧倒的な実用性でした。個人的には「動かないCGに実用性なんて・・・」と思ってましたが、私の中の常識を覆されました。更に実妹の恋が私にとってあまりにもストライク。ストーリーは短めですが、これはこういう演出としてありだと思います。以下、この作品の良さと、ストーリーの短さについて。
まず、このゲームの良さについて。
【エロCGの実用性の高さ】
目パチ口パクを除けば、ほぼ静止画にも関わらず素晴らしい実用性です。
・圧倒的にエロい塗り
・扇情的な構図
・1シーン辺りのCG枚数が多く濃密
・程良いエロシーンの長さ
どれをとっても素晴らしい出来でした。
特に好みでないヒロインでも抜けるというのが驚異的でした。
【恋がかわいい】
概ね恋ゲーです。
体験版をプレイして、恋が気に入った方は買って損することはないでしょう。
私はこの点については十二分に満足しました。
次はその他の特徴について。
【ストーリーの短さについて】
今作のストーリーは、既存エロゲの退屈な部分を一切排除して、本当に重要な部分だけを残しています。
この形式は賛否両論あると思いますが、私個人としてはありだと思いました。
一般的なエロゲのストーリー構成は、下記のような形が多いと思います。
1:出会い
2:日常
3:イベント・恋の発展
4:告白(個別ルート突入)
5:イチャイチャ
6:メインストーリー
7:クライマックス
今作品では、主に上記の「5:イチャイチャ」~「7:クライマックス」だけ詳細に描いており、
「1~4」についてはあらすじ程度にしか描かれていません。
徐々にヒロイン達との仲が深まっていくのを楽しみたいという方には不向きですが
ゲーム全体として、退屈な要素を感じさせず、一気にゲームを終わらせてしまえるというお手軽感や
時間あたりの満足度を考慮すれば、この形式もありだと思います。
共通パートが面白く描かれているゲームは良いのですが
大体のゲームで退屈なことが多いので
退屈な共通パートを見せられるorスキップで飛ばすくらいなら
初めから無くても良いのではないか?という考えです。
実際、共通パートが薄かったことで、今作は気持ち良く最後までプレイする事ができました。
ただし、それを差し引いても、メインストーリー部分も若干薄いとは思います。
【各ヒロインのルートごとの差異について】
あやめ・翠の両ルートのおまけ感は拭えないため
一般的な評価としては減点対象なるのはやむを得ないと思いますが、
私個人としては恋ゲーと理解しているので、特に気にしていません。
これらの2ヒロイン目当ての方は注意が必要です。
【総括】
恋ゲー。抜きゲー。綺麗なCG集。
この3つのどれかを求めているのであれば、十分に満足できると思います。
ストーリーは、これらの要素を楽しませてくれるためのショートストーリーのような感じです。
ストーリーだけが目当てという方には、あまりオススメできません。
点数としては
・基本点:78点
・恋加点:+10点
・フルプライスの割にボリュームが少なめ:-5点
合計で、83点としています。