蓋を開ければ、詐欺みたいなセールスでした。本番のないキャラのHCG公開や人気投票しているあたり。それと、1ユーザーが1ルートと告知されていると言っていますが、正確にはされていません。詳しくは長文にて
<未プレイ者にも大丈夫なように書いてみましたが、一部激しいネタバレがあります。未プレイの方は伏線の間を見ないことをお勧めします。>
あらかじめ言っておきます。点数は出しません。出せないぐらいひどいセールを行っていた為です。個人的にですが、私は今回のプロペラの売り方が未完成商法に近いぐらい悪質だと思っております。
1ユーザーが「告知されている」と言及していますが、正確には告知されていません。
おそらく朱門さんが雑誌で「ひよゲー」と言及していることから判断しているようですが、それだけでは”ひよルートしかない”など言えません。
おそらくエロゲー雑誌を見ていた人でも「ひよを中心とした物語」と思ったのであって、「ひよルート1つ」とは思わないのが普通です。
実際、私も1ルートしかないと思いませんでした。
それに雑誌で告知したからって免罪符にはなりえないでしょう?どうせ告知した、というならOHPにでかでかと「1ルートしかない」と書くぐらいでなければ、購買者に非が生じないでしょう。
よって、この告知うんぬんの話は論外です。話すらなりえません。
加えていえば、本番のないキャラのHCGの公開、OHPにてキャラ人気投票などをして、他のキャラも攻略できるような雰囲気を醸し出しているあたり、
プロペラ自体が詐欺まがいに荷担しているといっても過言ではないセールスでした。
非常に悪質です。
擁護できる点としては、Dies iraeと違い、一応完成していたことでしょうか。しかし、これはこの業界での最低ラインでの話ですが。
さて、肝心な話や物語の展開について語りたいと思います。
展開についてですが、一言でいえば「非常にクドい」です。
とある掲示板にも書かれていましたが、ラノベ以上のクドさです。
朱門氏が以前書かれためぐり、ひとひら。という作品もあり、この作品も非常にクドいと言われていましたが、それ以上です。
普通のライターなら十数行で済ますような話を、数時間にかけて展開していきます。
しかもその9割以上がスキップしても構わないような話です。
日常パートは面白かったです。主人公の禿に過敏に反応する設定など良かったです。
ひよが主人公を必死に庇うシーンなど、見ていて微笑ましくプレイできました。
朱門氏には一回でもいいので、戯画の「こんにゃく」や同じWill系のPULLTOPの「かにしの」みたいな普通の学園物を書いて欲しいです。
それにどうもプロペラが目指す”燃え”とは違うような気がします。
かといって萌えのPULLTOPとは違う。これは、あかべぇソフト系ですね。
---------- ここから具体的なネタバレがあるので注意してください。 -----------
物語全体についてですが、二週目はひよゲーで好感触でした。
三週目からはひよの影が微妙に薄らいで、若中心の話になっていき、「あれ?これひよゲーだよね?」と思わざるを得ないぐらい中途半端な話でした。
若が実は主人公の時の孫!っていう設定も非常に陳腐で、話の先が分かりやすい展開でした。2週目でループ物だと分かった人にはとても退屈な話だったのではないでしょうか。
すでにどのような展開か把握できてしまい、それを淡々と確認しながら話が進むような、そんな展開です。
もう少し話の展開を練ってユーザーに「あっ」と驚かせるような展開にして欲しかったです。
それと、若のキャラも好きですが、ここまでひっぱいておいてエロもないとは・・・・・。
若に「好き」と言わせたのに・・・・・ソフ倫だって五年前ぐらいに近親おkになったのに・・・・
本当、エロに関しては残念です。エロに関して朱門氏ということで期待はしていませんでしたが、本番が一つ、しかも若のエロがないとは。
今手元にある若の特典が一番エロいってどういうことですか?やっぱり釣りですか?私釣られたんでしょうか?
---------- ネタバレ終わり -----------
総括
「ラノベ以上のクドさ」、「ひよonly」、「他ルートなし」、「本番は一つ。他ヒロインなし」、「他のヒロインが主人公以外の男キャラに告白され、実質許容しているので独占したい人には無理(独占厨お断り)」、以上の要素を許容できるような人でなければ楽しめません。
迷っているようであれば、間違いなく回避推奨です。
逆にいえば、この高いハードルを越えてでも欲しいという人なら買いです。
(ハードルが高すぎだと思います。朱門氏はどんなユーザーに買って貰いたいのでしょうか。正直、自己満足な作品にしかユーザー視点としては見えません。)
プロペラのブログにて朱門氏が「既存の形式にとらわれない作品作り」うんぬんと言っていますが、様々なユーザーが楽しめないようならやっぱり、それは自己満足ですよね。
当時のFateのような既存の形式にとらわれない作品だって、様々なユーザーに受け入れられ、やはり自己満足とは違います。
朱門氏は作品作りに関して、何か勘違いしているのではないでしょうか?自己満足な作品ならラノベにでも行ってください。
そして、そこでも受け入れられないようでしたら、やはり朱門氏のスタンスが間違いなんだと思います。
一度回帰してみてはいかがでしょうか?私には朱門氏が逆に「新規開拓」に”縛られて”いるような気がしてなりません。
朱門氏の過去作品をやっていた限りの感想として、朱門氏は今のスタンスと合わない気がします。
同じユーザーへもう一度言います。少しでも購入を迷っているようなら買わない方がいいです。非常に癖が強い作品で、ただの朱門氏による自己満足の作品です。
面白そうなんて買ったらフルプライスですので、火傷どころじゃないですよ。一万円、よくよく考えれば結構なお金です。
他にお金が回せると考えれば、そっちの方が賢い選択です。
ここまで朱門氏に厳しい意見を投げかけていますが、私はこれからの朱門氏に期待もしております。
ですので、もう一度この機会にスタンスを考え直してみてはいかがでしょうか。
長文失礼致した。