本当に残念で、本当に最高の兄妹の物語でした。
取り合えず自分が期待していたのは兄妹の絆の話だったので満足しています。
何を期待するかで評価が分かれるのでしょうか?
因みに、
・おるごぅるさんの書くシナリオは初めてプレイ
・エロシーンに重点を置かない(シナリオに上手く絡めてくれれば文句無い)
・妹属性は無い(何故やったとかツッコまないで下さい…「絆」を描く話が好きなんです…)
ので、参考にはしづらいかもしれません。ご了承下さい。
自分は 麻衣→栞→美紀 の順に攻略しましたが、 美紀→麻衣→栞 を推奨します。
でないと美紀√やってる時、栞がなんか可哀想になってきます。
まぁ個人的な感覚なので無視して構いませんが。
けど先に栞ルートやったので、彰が自分の妹と一線を越えるようなキャラじゃないと理解した上での美紀√だったので、
主人公で攻略することに違和感は感じませんでした。
麻衣がよく「不遇」と言われてますが、まい本人は自分の結末が最初から分かっていて主人公達の前にやってきたのでしょうから、自分はそうは思いません。
全く報われていないわけじゃないので、これはこれで良いかと。
麻衣ルートが終わった後は、麻衣含めた全員が笑顔のエンドが欲しかったなぁと思いましたが、
そうしたら「まい」の世界が崩れてしまうので、あぁいうエンドにするしかなかったかなと。
…けど美紀ルートの扱いは…中途半端感も否めないです…。
美紀ルートに関して。
フラグの立ち方が「そんなんで良いの!?」の言う突っ込みを入れたくなる点。麻衣の扱い。
そんな不満があるものの、「兄妹が兄妹であるための物語」、これが妹尾兄妹にも当てはまるものだとしたら、
美紀ルートでみせたかったのは男女の恋愛とかではなく、「妹の恋愛を見守るお兄ちゃん」という
妹尾兄妹の物語だったのではないかと感じました。
この兄妹関係も、大泉兄妹とはまた別の「兄妹って良いなぁ」という想いにさせてくれました。
栞とは最後まで「兄と妹」の関係にこだわっていたのが新鮮でした。
「妹ではなく1人の女の子として好きになる」ではなく、「妹だからこそ好きになる」と言うのが潔く感じました。
栞にも主人公にも背徳感は無く、でも軽く考えるではなく、例え誰にも祝福されなくても前向きに明るく、もし後悔してしまった時には一緒に悩もうと言う姿が好感を持てました。
麻衣ルートのEDが何故オフボーカルなのかと疑問でしたが、栞エンドのあの演出は本当に素晴らしくて涙が止まりませんでした。
きょうだいがいる身としては色々と考えてしまうわけです。
また、栞ルート後のスタート画面への繋ぎも凄く良かったです。
あの後の物語にも期待が持てる、良い終わり方でした。
おるごぅるさん引退で続編が見れないのが本当に悔やまれます。
減点したのは
・栞との擬似でも良いから結婚式が見たかった
・1on1が見たかった
・背景とCG絵の不一致(主人公の部屋が…)
・ALcot本家からの背景(…とは違う?演出用の背景?)の使い回し
・栞と美紀の3Pが見たかった(笑)
・みんなでエロゲプレイしてるとことが見たかった(笑)
・栞エンド後の続きをもう少し…!
という不満…と言うより欲望が生まれた分です。
良い作品だった分、細かい部分が色々勿体無く感じました。
とまぁ不満も零しましたが、個人的にかなりお気に入りの作品になったことは間違いないです。
心の底から、「きょうだいって良いなぁ」と思える、素敵なゲームでした。
点数は直感では85~89点くらいを付けようと思ったんですが、パッケージのセンス、予約特典のサントラのOP・EDのフルver.が良かった、きょうだいがいる補正(?)をプラスしてキリよく90点にしてみました。