カジュアルでライトなノリのTSモノ、珍しい要素が多い。
⚫雑記
TSモノのエロゲ自体がそこそこ珍しいですが。
更に、ロリ系TS、絡み相手が女性のエマのみで男性とのエッチはなし(一部触手とスライムありで、一回だけエマに生えるふたなりえっちはあり)という百合要素が強く、商業エロゲどころか同人エロゲですら例を見ないコンセプトのエロゲです。
失礼な話で恐縮ですが、このような非常にニッチな作品の場合、グラフィックやボリュームやテキストや声優など、一部のクォリティに看過できない問題を抱えていることも多々あります。
しかし、本作は値段に対するボリュームこそ少なめなものの、グラフィックは可愛くエッチで、テキストや声優の演技なども標準以上の質を保っている稀有な作品です。
ストーリー的な特徴としては、シリアスな面は殆どないです。
女性の身体になってしまったことによる後悔や葛藤は薄く、元に戻りたい理由もあくまでも魔王として再び世界を支配することが目的なので。
女性的な生活の要素として、ブラはつけるようになりますが、ロリ系だからか、胸の大きさに悩んだり生理が来たりとかはないです。
終始、明るく悩みすぎないような話が展開されます。
二人の会話を主にしながらサクサク進み、心理描写や地の文は少なめ。
あまりストーリーに活かされていたような気はしませんが、ファンタジー→現代での転生です。
元は男で魔王だったのに、今はロリ体系の女の子で女勇者に身体を好きなようにされるという点に特化されており、文章やシチュも基本それです。
エマがロリ好きで明るい変態なので、基本的にギャグ調です。
エマとHするたびに精神的にTSが進み、性自認や口調など女の子らしくなるので、後半はTS要素が薄いかもしれません。
女性の快楽に溺れるとか、取り返しのつかない破滅に向かうとかそういうダークな要素はありません、
(後半は精神的なTSが進み男性としての意識が薄くなるので女性の快楽の虜になるとかそういうのは薄めです)
個人的にはTSモノなら女性的な肉体になり、そこに関する悩みや葛藤を主軸にした方が楽しめますが、そもそもロリ系TSエロゲが少なすぎて、楽しみ方をわかっていないだけなのかも知れません。
他、Hシーン多彩です。
オナニー、百合えっち、ふたなりえっち、痴漢プレイ、触手プレイ、スライム姦などバリエーションは豊かです。
一応、純愛?かつ和姦モノなのでエマ以外の人間とはHしません。
作品やエロゲとしての特徴は前述の通り、ロリ×TS×百合です。
これらの全てを満たしているエロゲが本作以外に存在するのか怪しい、類を見ないとてもレアな組み合わせだと思います。
このようなある種、非常に挑戦的な組み合わせのTSエロゲが現代に発売されたことに驚きを感じます。
くまのみそふとはTS特化ブランドのようなので、今後の動向に注目したいと思います。