主人公を受け入れられれば楽しめるかと…。
主人公が自分というものを持っていません。
教師という建て前だけは一人前にあるのですが、あくまで理想というべきか、こうあるべきみたいな事で、
他人から強い意見や強制をされたら簡単に屈服してしまうところなどは大嫌いです。
それに巴以外のヒロインに告白されたら、教師の立場という防波堤はえらく低くなってしまい、アッっという間に崩れるのも見ていてアホらしい。
マリィの場合は拒否はしていたが、結局誘惑に負けてエッチしてしまいましたしね。
正式な教師になりたいと本当に思っているのですから、告白に対して思い悩むシーンをもっと強調して入れるべきでしょう。
基本的に主人公が女に化けてヒロイン達と仲良くなる作品は結構好きなのですが、
今回の主人公は意志が弱く、男性外見のビジュアル的にも完全に女。
別に原画さんを責めるわけでもないのですが、少しは男である外見を入れて欲しかった。
男性の骨格をしていれば受け入れられたのでしょうけど、自分の事を俺を言っている割には
あの体型と目をキラキラさせていては説得力がありません。
さて、色々と主人公の駄目出しを入れましたが、ヒロイン達は可愛い子ぞろい。
見た目もそうですが、恋人同士になってからの献身さや仕草はググっとくるものがあります。
個人的にロリは否定的なのですが、今回の殆どはサブキャラなので問題なし。
唯一近いエリナでも許容範囲だっとので助かりました。
ただ、立ち絵の男性キャラがエリナの親父しかいないのがシナリオの幅を狭めている原因にもなっていると思います。
それから教頭先生ですが、どこかで見たことがあるような…。以前の作品で出現してたのかな? 記憶が曖昧なので…。
総合的には割と楽しめた部類に入ると思います。
シナリオもベタですが、呆れるぐらいの不自然さは感じませんでしたし(マリィルート以外)、純粋に恋愛物としての内容は果たしているでしょう。
主人公の性格やビジュアルが私的に受け入れにくい状態なので良作とは言えませんが、それを除けば○(マル)です。
最後にマリィの日本語誤認台詞が多すぎるのがちょっと気にかかりました。頻繁だと態とらしさが目につくので…。
自分は日本語達者な外国の知り合いはいないので、実際にどういった言葉の間違いが起こりやすいか分かりませんから細かい指摘まではできませんがね。