ErogameScape -エロゲー批評空間-

dauさんの遥かに仰ぎ、麗しのの長文感想

ユーザー
dau
ゲーム
遥かに仰ぎ、麗しの
ブランド
PULLTOP
得点
100
参照数
3399

一言コメント

はまった。完璧にツボにはまった。飛びぬけて秀でているわけではないが、数多くの点で俺が望むシナリオになっていた。11月の時点で2006年の作品では「この青空に約束を―」以外で唯一の100点を付けられたゲーム。数十作品ぶりに長文も書いてみたり。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

いや、もうもはや俺のためのゲームとしか思えないほど完璧に俺のツボを突きまくってくれた。

「家族」「成長」「教師」「遠すぎる現実」と好きなテーマのオンパレード。その上、そのテーマに立ち向かう主人公もかなり素敵に仕上がっていてもう文句のつけようが無い。
だが、それら以上にこのシナリオライターが俺と同じように考え、きちんと物事を見る目が備わっていることが何よりも嬉しかった。
物事の多面性をみる目はもちろんであるが、中でも一番感心したのがとある脇役のセリフで「私には妻も子供もいるから踏み出すことができない」という感じの部分。
教師に限るわけではなく、自分にとって守りたいものがある場合、それを守ることは何よりも正しいと俺は思う。少なくとも俺は1000人の他人を救うよりも1人の大切な人を救うほうがずっと大切であると思うし、そうすべきだと思う。
少し話がそれたが、このゲームはこのように俺の考え方にベストマッチしたものが数多くあり、はまりにはまった。