話の短さもあってか、値段が高めに感じた。物語の根本的な部分に関して疑問を感じた点があった。
心臓の移植って脳死判定がなされない限りはできないはず。
植物状態は患者が意識を取り戻すことはあっても、脳死は不可逆的なものだから
1度脳死になってしまえばもう2度と目を覚ますことなく、数日のうちに心停止となり、
完全に人は死を迎える。
ただ、元樹は霊体となって彷徨っているとはいえ条件付きで体に戻ることは可能なのだから、
脳死ではないと思われる。
更に植物状態というものは「自力では動けず、食べられず、意味のある言葉をしゃべれない、
意思の疎通ができないなどの状態」が3ヶ月以上続いたものだそうなので、
まだ事故から3ヶ月もたっていないことから、元樹はただの意識不明で重態の患者だと思われる。
この作品が作られた当時は今のような脳死判定の基準や心臓の移植の条件などが
無かったかもしれないが、どちらにしろ日本の基準では
この物語の「心臓移植」について矛盾が生じてしまうものだと思った。
遊那のシナリオ自体は悪くはないが、キャラが幼稚すぎる。
翔子は三角関係がメインだったが、最後がご都合主義過ぎた。
小雪は最初イラッと来たが、シナリオは4人の中で一番よかった。
麻衣は終わり方が唐突過ぎて何が起こったかよく分からなかった。
悪霊編は詰め合わせ。一言で言うならばハーレムエンド。
というわけで、人に勧めることは躊躇われるなぁ…と思ってしまいました。
辛口感想ですみませんでした。