ヒロインが抱える影がキャラの魅力を増している。伏線の張り方や回収もわかりやすく面白い。ただし…
日常パートがちょっと眠い。
さらに大きな問題として最後の展開(涼夜と星夜の夢)がよく分からない。
確かなのは
・咲夜の記憶を復活させたのが広宇の意志だということ
・涼夜は広宇と同じ夢見の能力を持っていたこと。
・星夜は子供ができたら「広宇」「咲夜」と名づけようと決めていたこと。
・だが星夜は子供を産むことなく死んでしまったこと。
・涼夜は失われた記憶を取り戻したりはしなかったこと。
主人公の意志が星夜と涼夜の想いに共鳴して呼び寄せた奇跡、ということなのだろうか?
哀しい結末を迎えた異能者を同じ能力を持つよしみで応援したということ?
星夜の子孫でないことは確かなのでどうもすっきりしない。説明が欲しい。
作中にはっきり出てくる特殊技能は3つ
ア「危険が迫る一日を予め夢に見る能力」主人公・咲夜・和泉 [過去:涼夜]
イ「他人の夢(深層意識)を見る能力」登瀬・主人公?
ウ「天の声を聞く能力」[過去:星夜]
主人公はどうやらイの能力もあるらしいので、
イの能力が進化して咲夜の記憶を復活させることが出来たかもしれない。
過去編に入る前の伏線を真面目に解釈すればこれが妥当。
ただしそうすると過去編の意義は??主人公能力進化のきっかけだろうか?
主人公の記憶が主人公が気づかぬうちに戻っているのも不思議である。
咲夜エンドでは記憶を取り戻した和泉に驚く主人公が出てくる。
この出来事に至る可能性はいくつか考えられる。
・主人公の能力行使は無自覚。
・咲夜も主人公と同じ能力が使えるようになった。主人公の記憶も咲夜が復活。
・異能者のペナルティは奇跡で全部帳消しになった。
いろいろな可能性がどれも捨て去れない。