長文感想+でエクスタシーでの変更点・追加シーンまとめ、佳奈多について考察。とりあえずエロシーンBGMで笑わせるのはやめてほしい。
とりあえず世界の秘密について踏み込んで知ることが出来て満足かな。
どうやら佳奈多は事故外のPCだったらしく、佐々美はNPCだったらしい。
事故外PCがいるというのは考察ぶちこわしではあるわけだけど
葉留佳シナリオが1人での自作自演という可能性がなくなったのは良かったと思う。
佳奈多シナリオ、佐々美シナリオともリトルバスターズの作品世界の「優しさ」を感じさせる良い話でした。
ニュートラルでも10月に佳奈多がいることが確認できたり気が利いてます。
ただ完全新規の沙耶シナリオはどうも微妙。
キャラは好きなんだけど、どうも最後の盛り上がりが足りない。
結局、あやの設定はあまり活かされていないし。
もう少しリトバスのメンバーとも関わらせてほしかった。
オチはクロチャンのセミの声に通じるものかな。
あらためて馬鹿理樹&馬鹿沙耶&スクレボルートを見ると
つらい現実の中を過ごしてきた沙耶と「遊ぶ」ことこそがメインかもと思える。
「もっと遊ぼう!」ってのがメッセージなのかもしれない。
あと、ところどころ声録音の品質に差があってそこは気に触る
大作なんだからそれぐらいしっかりしてほしい。
葉留佳ルートの追加シーンはちょっと特異です。
クドリャフカ攻略後でもクドリャフカが出てきてなおかつ画面は真っ黒なんで「現実」での出来事かもしれない。
葉留佳ルート主な追加
・葉留佳の家を初訪問後の葉留佳視点「何度誘っても慣れない。発言」
・葉留佳と資料室で調べものした後、お弁当を受け取る前の
「クドリャフカからの控えめな助言、来ヶ谷の「唯ねえ」を否定する発言回想」
・葉留佳バッド「姿を見せ続ける葉留佳」
クドリャフカルート主な追加
・クドの勉強相手を指名する際に「クドに選ばせる」追加
・赤点補習ルートで葉留佳の友達思いなところが見られる
・帰国後のクドリャフカ。クド視点のモノローグが随所に挿入
・公開する理樹を慰める候補に葉留佳・西園・小毬&鈴追加
・リフレイン後の家庭科部室でのシーンが追加
・帰国について相談された際「クド自身はどうしたいか聞こう」選択肢追加
ささいな追加については↓のサイトにまとめようと思います。
「エロゲー批評空間ウォッチ」
http://dakuryu.at.webry.info/
最終更新 2008-8-13
真打の世界観すなわち虚構世界。その根本 PC、NPCについての考察。
前提知識として虚構世界、恭介、光の玉、攻略後のNPC化などへの理解が必要です。
NPC状況にによって起きたり起きなかったりするイベントのまとめは
出たり出なかったりするキャラ出現条件まとめ
http://dakuryu.at.webry.info/200808/article_7.html
まずは用語整理
・虚構世界
恭介を中心に理樹、鈴以外のリトバスメンバーが形作った世界。恭介の目的は「理樹、鈴を鍛え現実で生き抜く強さを身につけさせること」 最終的には「虚構世界から理樹と鈴を追い出し解散」を組み込んで行動している。
ただし、全員が同じ目的意識を持つわけではない。虚構世界であることを忘れているものもいる。謙吾は恭介の方針に反対し世界存続を目指す。真人は中立。小毬は忘却?ともかく鈴が心配。葉留佳はどちらかというと謙吾に賛成。クドは忘却。来ヶ谷は静観。美魚はゴーイングマイウェイ。
・PC
私が言うPCはマスター(ゲスト以外のリトバス)であるかゲスト(理樹、鈴)であるかを問わない。虚構世界の中で自律的に行動していて「現実に記憶を持ち越すことができる」人物がPCである。恭介に記憶や視覚を操作される可能性があるが、完全な支配下にはない。
・NPC
「現実に記憶を持ち越さない」人物 or 「現実にいない人物」 ただ物語をすすめる歯車として行動し自律的には行動しない。いてもいなくてもどうでもいい存在で個性は問題にされない。相川君や学食のおばちゃん、杉並さん、理樹の保護者etcは役割こそ与えられているものの「恭介のシナリオどおり」の行動しかとらないNPC。恭介の完全な支配下にある。
私の主張は7つ。
1.ゲーム開始時の光の玉の数は「虚構世界で勤めを果たしていない意識」の数である。「虚構世界を構成する意識の数ではない」
2.新リトバスキャラは攻略後もPCであるが、野球の試合後一週間たたないうちにNPC状態になる。小毬は例外的にNPC状態にならない。リフレインの世界では新リトバスはNPC(小毬の所在は謎)
3.NPC状態のキャラは必要なとき以外は存在しない。基本的に恭介の必要に応じて出現。理樹の記憶に残るような能動的な行動はとらない。
4.NPCの中には自律行動をとる特別なNPCがいる。美鳥・佐々美・佳奈多?etc。そうしたNPCには恭介以外のPCの特別な思いが込められている。
5.虚構世界での恭介の操作権限は強大だが限界がある。また恭介以外のPCにも虚構世界を操作する力がある。
6.古式の自殺未遂イベントは現実でも起きた。生死は不明。この事件のせいで屋上は封鎖された。
7.佳奈多はPCである。
1の根拠は小毬の例で十分。意識は残っていても光の玉は減る。
2の根拠は個別ルートでの攻略済リトバスと共通ルートでの攻略済リトバスの行動の差である。個別ルートでの攻略済リトバスは出番が減って空気のようになるのに比べ共通ルートは元気である。全キャラ攻略後に初めて起こるイベント(缶蹴り、人形劇)がNPCで実施されたとは考えづらい。(缶蹴り、人形劇に関しては現実で行われたという説も根強い。ただしどちらのイベントでも分岐が存在する。)個別ルートでも序盤は攻略済リトバスが能動的に行動する(=立ち絵がある)。美魚√の短歌イベントと葉留佳√初期のクド、クド√の勉強相手である。小毬はどの個別√でも出番が減ることなく(他のキャラがいなくなる分まで)元気に行動する。
3の根拠は状況証拠。姉御ルートで鈴が探しても見つからない。携帯がつながらなくなる。理樹が意識を向けようとすると見つからない。これはNPC状態の攻略済キャラの行動・言動を完全には再現できない恭介が「消して」いるのだと思われる。(ただし携帯がつながらなくなるのは恭介の操作。PCである小毬の携帯も壊れるから。)
4の根拠も状況証拠。クドルートの佳奈多が葉留佳NPC化後出番がなくなることの準用。特定のキャラと密接な関係を持つキャラが存在することがわかる。美鳥は美魚が願いのため作り出したNPCに間違いない。小次郎も小毬の無意識が作り出した可能性が高い。葉留佳の両親、三枝晶も保有する情報からして葉留佳(or佳奈多)のNPCだろう。佐々美に関しては存在意義(=鈴の良きライバル)、立場(=小毬の友達)から小毬の思いである可能性が高い。鈴BAD2ルートで立ち絵が出てくるキャラは旧リトバス、小毬、佐々美のみである。古式は微妙。謙吾が話し込むぐらいだからただのNPCとは思えない。ただし初回の自殺未遂イベントは恭介が謙吾を仲間に引き込むために起こしたと考えられる。
5の根拠は鈴のトラウマ呼び起こしは予定外らしいからである。癒すこともできていない。恭介が虚構世界でやったこととしてはレノン操作、真人の視界操作、併設校根回しは確定。学食のおばちゃんの体調を壊す、天候操作、古式操作(自殺未遂含む)、などもやった可能性が高い。理樹の選択肢封鎖、ナルコレプシーを利用した強制リセットにも関わっていそうだ。恭介以外の権限行使については謙吾のNPC操作、小毬の流星操作、来ヶ谷のループ世界、美魚の美鳥創造などがある。佳奈多によるほぼ完璧な葉留佳なりきり&二木からの迎えの車呼び寄せ、クドを縛る鎖もPCの意識の反映だろう。リフレイン鈴の無人の屋上での誓い、佐々美√理樹の猫世界復帰を見るとゲスト側PCにも虚構世界に干渉する力があるようだ。(恭介にいたっては猫世界に巻き込まれてもいないのにメッセージを届けた)
6の根拠は謙吾の「屋上にいってみろ、すでに事なきを得ている」という言葉。これは現実でも自殺「未遂」事件が起こったことを示唆している。おそらく謙吾は後から聞かされ自ら助けるチャンスがなかったのだろう。タイミングは不明。ゲーム上と同じ5/22かもしれないし、もっと遅い修学旅行直前かもしれない。屋上が「封鎖」されたことを示唆する表現はいくつかある。さいごのゆめで鈴は「そこは、机や椅子、ガラクタで塞がれていた。前はこんなの、なかった。」ともらす。グラフィックを見るとゲーム本編どおり封鎖されている屋上、そこに邪魔するもののない屋上への路がフラッシュバックされている。つまり「現実」で封鎖されていない屋上に行ったことがあるということ。(ちなみにゲーム本編で小毬と鈴が屋上にいるのが確認できるのは小毬√流星観察後である。)ゲーム本編での自殺未遂事件のときは窓を通って助けに出たか扉を通って助けに出たかは不自然に記述がない。だが古式さんや教師連中がぞろぞろと窓を通って屋上に出たというのは滑稽ではないだろうか。5/17屋上に向かう理樹もこんなことを思う。「 …ここを通るたびに覚える違和感。爪弾きにされている机と椅子たち。そして、ある種それに封印されている、風の気持ちいい場所。【理樹】(…なんで出入り禁止になんてするんだろうなぁ)なんとなく、その事自体に疑問を覚え始める。」 生死は不明。野球対決の謙吾の反応を見ると自殺未遂事件後長期入院していた可能性は高そう。小毬√で謙吾が墓参りしているのは古式の命日のためだという説があるが深読みしすぎだと思う。「荒れ放題だけど花だけ取り替えられている」小毬の兄の墓の状態を考えると、「いるはずのない謙吾が小毬の兄の花を取り替えていった」という虚構を示す伏線ではないか。ここで謙吾と小毬の兄が知り合いである必要はない。謙吾は理樹が訪ねに行く墓が荒れていると知ればそれぐらいの気を利かせるだろう。
7の根拠はお見合いぶち壊す際の佳奈多と恭介の会話
【二木】「…棗先輩」
【恭介】「なんだ、二木」
【二木】「…色々、ひどいことを言ったような気がする」
【二木】「ごめんなさい。それから…」
【二木】「ありがとう」
【二木】「…感謝してる。本当に。心から」
【恭介】「気にするな。お互い様だ」
虚構世界以外で佳奈多に「心から」といわせる繋がりがあるだろうか。あとは佳奈多ルート「出て行かない」→「出て行く」で見れるバッドエンド。佳奈多はバスの社内で事故の音を聞いたらしい。絶対NPC派からすれば本編佳奈多の証言は全て葉留佳の想像になるのだが、NPCの設定をそこまで作りこむ必要があるかは疑問。他は背理法だろう。佳奈多がNPCだとすると葉留佳√、佳奈多√での佳奈多、葉留佳の両親、三枝晶の発言に信憑性がなくなる。佳奈多に許婚がいるという話も葉留佳が知っていたかは怪しい。だが実際に二人は仲直りして、許婚もいたのだから佳奈多はPCではないかという推論。
↓だと色分けされていて多少読みやすいかも。
http://dakuryu.at.webry.info/200808/article_12.html
最終更新 2008-8-19