インディーズの可能性を広げる。私的にシナリオNO.１。また五人のヒロイン全てに魅力があり、萌えゲーとしても一流。 ベストヒロイン･･･翡翠
私的評価ポイント
主人公･･･精緻極まる設定。
最強でもあり最弱でもある、トランプでのジョーカーというのは言い得て妙。
個性的なヒロイン達に全く負けていない、素晴らしい眼鏡っ子。
ヒロイン･･･五人全て魅力的。
一人一人でシナリオルートが大きく変化するあたり、｢月姫｣は五人のヒロインのエピソード集とも言えそう。
しかし主人公とヒロインがこんなに殺し合うゲームは他にないなぁ・・・。
シナリオ･･･ビジュアルノベルらしく、テンポ良く読ませる。
特に素晴らしいのは戦闘描写。
まるでスＯンド使いのようなキャラ達による、駆け引きのある殺し合い。
また物語としての娯楽性がありながら、その内に秘めるテーマとメッセージ。
あるいは｢死｣、あるいは｢生｣か。
それはあくまで筆者の意思を述べたものであり、押し付けがましいものではなく、だからこそ共感できるのだと思う。
その他･･･なにより驚いたのはＢＡＤエンドにおける｢教えて！知得留先生｣。
物語が全体的にシリアスで陰鬱とした感じなのに対して、いきなり世界観にそぐわないモノを登場させる、この緩急の妙、ライターさんの懐の広さを感じた。
また純粋にその心遣いが嬉しい。
同人だからこそのユーザーフレンドリーらしさなのかも。