奈々璃√はロリコンのために作られたようなシナリオ。いや、倫理的・社会常識的なものに縛られている潜在的なロリコンを本物に変えてしまうためのシナリオと言っても過言ではない。
このシナリオを見ていて「君が望む永遠」を思い出した。お話としては全く違うのだが
君望はある瞬間の関係だけを見れば二股だが、基本的に主人公に落ち度はなく同情の余地もあり仕方ない状況だと言える。
"不可抗力によってそうなってしまった"という点が似ていると感じたのだ。
○奈々璃について知っている事実・状況 と 行動
① 一つ年上だけど7年前の事故から成長が止まってるらしい? ⇒ ロリコンじゃないよ?奈々璃を好きになったんだよ!(外見が幼いが年齢分生きた経験がある)
↓
② ECの副作用で本当に成長止まってた ⇒ 体は本当に幼女!?でもそんなの関係ないよ!(発育不良なだけの合法ロリとは違う)
↓
③ 記憶が事故当時まで消える ⇒ 愛してる!守るって決めたんだ! でもえっちもするよ!(体も心も完全にロリ)
悪意なく二股の状況へ陥ってしまった君望。
段階的に知っている事実と状況が彼女を真のロリータにしていくAQUA奈々璃√。
奈々璃自身を愛していると考えつつも背徳を感じながら幼い体との行為に及ぶ主人公。
③まで受け入れられたらあなたも立派なロリコンです!おめでとう!
それでも社会常識の鎖が断ち切れない人は
「マンガで分かる心療内科・精神科・カウンセリング 第十五回 「ロリコンはどこから病気なの?」
とググれば幸せになれるかも。
そういう感情を持つことくらいはおかしなことじゃないんだと自分を許していいんじゃないでしょうか。
行動にしちゃいけませんけどね。
でもペドは病気です。
と、奈々璃√に関してだけ語ってきましたが作品全体としてみればWINDは前菜。
構成はkeyのAIRに似ていて
「DREAM」「SUMMER」「AIR」が
「WIND」 「LUKAS」「AQUA」にあたる
各ヒロイン√・過去編・伏線回収とエンディングみたいな。
なので圭次の過去とも言えるLUKASからが本番とも言える。
一見無愛想だがストイックで決める時は決めてくれる圭次かっけーと素直に思えた。
それに比べれば颯太はくさいセリフマシーン
WINDで母親に異性を感じさせるのはどうかと思ったが、
LUKASで母親という枠をはずして見ても智恵は改めていいと思った。
個人的に魅力的な攻略不可キャラ。でも颯太や圭次では攻略したくない。
正直WIND編は奈々璃以外はエンディングも微妙だし、ヒロインとしての魅力もそれほど感じられなかった。
AIRと違ってAQUAで基本的に全ての伏線回収がされるので考察の余地などはほとんどない。
ただ、その回収の仕方がサスペンスのラスト岸壁で犯人による独白みたいな部分がちと残念。
エンディング、エピローグ含めすっきり終わらせてくれたのは良かった。
作品全体から良いものを作ろうという気概が感じられた名作に近い良作。
※軽くネガティブ点
原画:判子絵 手とか拙い 塗り (背景は素晴らしい)
シナリオ:1から10まで説明、描写するのも良し悪し。完結してしまうので記憶、心に残り難い傾向
なずなはサブキャラでちょうどいい→声優:セリフ読みの下手さと常にふにゃふにゃ喋るのが気になる