爽快感のあるFCの世界感に負けない、心地よいストーリーでした。
遅まきながら。
# 世界観ひと筆書き
フライングサーカス(FC)という新しいスポーツをSFチックなグラシュという靴をもとに設定を作り上げた世界はとても爽快感のあるものです。
あぁ、こんなスポーツを試してみたい、と強く思わせる何かがあり、強く惹きこまれました。
夢の中でグラシュ履いて飛び回りたいっすナァ。
# ヒロイン徒然
ヒロインの攻略順は、
真白 → 莉佳 → みさき → 明日香
となりました。雰囲気から、まぁ、明日香が大本命というのは想像がつくものなので最後にしてみました。
明日香以外はどの順番でも問題ないと思いますが、ただ、明日香ルートはやはり一番最後に持ってくるのがよいかと。
共通ルートの中で高感度が高かった順に攻略したのですが、最終的に好きになったキャラクターとして、
真白 > 明日香 > みさき > 莉佳
となります。
## 真白
各ヒロインと比べてそこまでFCを全面に押し出すストーリーではなく、何かに取り組んでもうまくいかないというよくあるジレンマを抱えた辛さを乗り越える成長譚です。
そこに、みさき、という支えとなる人物を絡ませることでうまく表現できているなぁと思いました。
真白のけなげな一面にやられてしまった...
なんだろう。あの邪神猫グッズが似合っててかわいいなー、このーという感じです。
## みさき
みさきのお話は、こう、誰もが持っているであろう負の感情をうまくストーリーの中での一つの折り合いのつけ方、みたいなものが見えて勉強になったというか、反面教師というか。
若干重たい雰囲気になりながらも、「明日香」という巨大なコンプレックスの塊と決着をつける展開は読んでいて飽きの来ないものになっています。
うぅ、読み進めるのが重たかったよ...
## 明日香
メインヒロインに恥じないお話。
この物語の主軸である、FCを全面に押し出すものとなっています。
そこに、努力の天才である明日香が合わさり読み応えのあるストーリーに仕上げられています。
「FCの進化」と「明日香の成長」どちらも意識して作られていることが伝わり、最後までハラハラしたものになります。
最初にあった、あの出来事がまさか伏線になってるとは...
## 莉佳
「友情」のお話。
莉佳自体には、なんというか、全く共感できなかったというか、「優等生」像が作り物過ぎて白けてしまう部分があったります。
ただ、FCを通して、さっちゃんと友情を戻していく過程は感動を覚えました。
# 落穂ひろい
* BGMはシーンごとにこれぞという音楽で心地よくテキストを読み進められます
* FCという躍動感あふれる設定をCGでもうまく表現できていてどの試合も飽きのこない仕上がりでした
# あと一歩
* 残念なのが、クリア後の音楽モードがないことですね
* そして、全キャラ攻略後のシナリオが画蛇添足感が半端なくてこれ必要???ってなってしまった。明日香ルート後の余韻が吹き飛んでしまったよよよ
# さいごに
アニメ化、楽しみです。FCがぬるぬる動いているところを見れると思うと待ち遠しい。
善処します!?