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ctpenkaさんの-atled- everlasting songの長文感想

ユーザー
ctpenka
ゲーム
-atled- everlasting song
ブランド
FLAT
得点
100
参照数
1661

一言コメント

言葉の一つ一つが心に響く作品

長文感想

atledは同人版の頃から知っている作品で迷うことなく購入しました。
なるべくネタバレがないように章ごとに少し紹介させていただきます。

■1章
石巻あおばが中心の話で同人版とは大きく変わったところは特にありませんでした。
自分のお気に入りシーンは、
希さんとあおばの親に対する価値観というか想いのぶつけ合いです。
心に響き、言葉の一つ一つに重みを感じました。

■2章
福田麻智の話になります。カエラという女の子に本の話を聞き母親に会うために過去へと戻るというものです。
詳しくはネタバレとなってしまうので、あえて語りませんが、
2章の12、 to me……は挿入歌とセリフのタイミングが完璧なのでデフォルトのオートでプレイすることをお勧めします。

■3章
鹿妻逢溜の話になります。幼少の頃に自分の面倒を見てくれた人ともう一度会うために過去へと戻ります。
この話は前2章と異なりとても重い話となります。
自分の知らなかった辛い現実を知り、悩み、強くなろうとする逢溜の成長を描いた話となります。
特にラストの麻智との仲直りのシーンでは泣いてしまいました。

■4章
物語の終盤。様々な想いと絆が集まり、真実が明らかになっていく。
重すぎる代償に悩むあおば。それを支える晃司、逢溜。
絆がテーマの作品だけあって心に響くシーンが多く、最も泣いてしまった章でもあります。
特に物語の最後の最後である麻智と麻智の母親との会話は涙が止まりませんでした。

■5章
物語の本当のラスト。
ネタバレがあるのであえて語りません。

■まとめ
今まで様々な泣きゲーと呼ばれる作品をやってきましたが、その中でもこの「atled」は自分の中に一生残る作品となりました。
家族や友達との絆の大切や諦めない想いや希望を持つことを教えてくれた作品です。
この作品に対して想う気持ちは、
「ありがとう」
です。
本当にこの作品に出会えて良かったと想います。