今までプレイしてきた中でも最高に面白かったゲーム。
圧倒的なまでに読ませるシナリオと、心がうぉぉぉぉ! てな感じでアツくなるバトルのお陰で難点なんか関係ないとばかりに、一日一ルートの休憩なしで熱中しきれた作品。
特に好きなのは空ルートですね。始まってすぐ何があったんだ? って疑問を感じさせて、その疑問が一気に溶けていく過程は壮観で凄く盛り上がれました。ラストバトルなんかボルテージが振り切れるほどに熱中&熱血して物語にどっぷり浸かれました。永遠の終わりが一周目では見られないので読後の余韻も切ない感じで、クリア後三十分ぐらい何もする気になれないほどでした。
今になって考えると、世界0で甲が死んだ理由とか、世界0でトランキライザーが使えた理由とか、何故世界0の灰色のクリスマスでグングニールが照射されたのかとか色々腑に落ちない点はありましたけど、そういった点をそれは全然気になりませんでした。っていうか、後ろ二つはタイムパラドックスで説明できますね。AIとノインツェーン関連なので。
キャラも皆とても魅力的でした。特に好きなのは空と真。甲乙つけがたいです。二人揃ってキャラデザもキャラとしても魅力的でしたし。ヒロインとしては空の方が好きですけど、キャラクタ的には真の方が好きなんですよね。ギャグ的な意味で。
……ところで、真の読んでた美徳の不幸って実は世界7の伏線だったんでしょうか。確か美徳の不幸では悪人のジュリエットが改心してた筈ですし。
システム面は流石戯画といった感じ。他はチビキャラクリックの台詞がやけにネタ多くて爆笑しました。某飲料のリズムで歌うな(笑)やっぱりというか空はツンデレ系のネタが、真は妹系のネタが多かったですね。
総合的には文句なしの神作品。今までプレイしたどのゲーム(エロゲーに限らず)よりも熱中できたどころか、読み物としても今まで読んだどの小説よりも魅力的であったように思えます。正しく神。