内容勝負の作品。素晴らしいと思う。
内容勝負の作品。素晴らしいと思う。
2011年を代表する事になる。
共通も長いけど、長いっていう奴は、Hello, worldやれw
みんな、何処かに傷を負い、壊れてる。
それぞれにテーマがある。
過去であったり家族であったり。
そこから、どうやって乗り越え先へ進むのか。
この作品が面白いのは、そういう所を描いているからだと思う。
主人公が強いってのも、サッパリしてていいけどな。
雑学が結構面白い。
みちる→天音→蒔菜→幸→由美子
この順番なら、最後に由美子√だから、
後味が良いEDが必ず見れるはず。
天音の位置には理由がある。
ある人物の動きを知るために、見ておかなくてはいけないから。
特に、BAD・EDの手紙には重要な意味がある。
なぜその内容が書けたのかを考えると答えが出てくる。
天音√以降、JBがらみの【教授】って人の行動を出てきたら
チェックしておくといい。
他√で、パズルがはまる。
ダメな√が無い。
すべてにおいて質が保たれてる。
エピローグを、しっかり描き切る事も素晴らしい。
逃げずに風呂敷を仕舞いきったところが、良い。
テーマに対する答えを出さないといけないはずだから。
スタッフロールも凝ってるから、飛ばさず見ようと思える。
こういう工夫が必要だと思う。
それぞれに合ったED。
システムもいいし、絵も綺麗。
全てにおいて、大幅加点。
総評として駄目な所といえば、共通√か。
学園生活の切り貼りをまとめましたって感じで
少し長かったかもしれない。
その中に何か、個別へ繋がる要素があるなら
まだ意味を見出せるんだけれど。
日常生活が、ずっと続く感じ。
でも、それがあるから、世界観に引き込まれるんだろうし
難しい所。
個別批評
・天音
京都弁サイコー
これは譲れない。もっと~しはる成分がほしかったけど、
あるだけで癒される。
まぁ、それはさておき。
この√の重さは半端無い。
シナリオでも一番メインに当たるだろう。
何がすごいかって?
確定してる未来。結末へ一直線の、結末がわかってる。
これは逃げようにも逃げられない。
その過去があっての今だから。
遭難者唯一の生き残りからの事故話。
食料が尽きつつある窮地での、人間が鬼へと変わる
その狂気が描かれている。
この話、結構キツイ。
シーンが進むたびに、集合イラストから、一人ずつ消えていく・・・
この√のBADは重要な鍵を含むので、必須。
そして、泣ける。
出来たら、一姫と天音の約束を果たさせてほしかった。
シナリオ的には出来るはずだから。
結婚式の匿名のお祝い電報
その締め文は、
親愛なる弟と大切な友達へ、~~~~!
こんなアフターネタだったら、ぼろ泣きします。
FDで、天音あふたーで、ぜひ。
謎解きみたいな要素って、あると楽しい。
ED投げっぱにして、あとはご想像に任せるとかよりも
こういう傍証片っ端から集めると答えが見えるって方が
余程面白い。一姫が魅力的だからこそ成り立つんだけど。
・幸
ちょっと飛んだ感じの受け答えが良い、小峰幸さん。
壊れ方が、共通√ですぐわかる程。
そこに至るまでの話がメイン。
あんなフラッシュバック、毎日あったら耐えられん。
主人公のかっこ良さが光る√。
・蒔菜
この作品、子育て論がたまに入ってくるんだけれど、
成長の過程で心に傷を負うから、そこは避けては通れない。
しがらみがヒドイ分、普通の道は歩めない。
ある意味、サブヒロインになったときの方が、
普通の道を歩んでいるのだが、どちらが良いのかは悩む所。
主人公の師匠が、主人公に対してしてあげた事。
蒔菜に対して、ダブる境遇。そこの話がメイン。
とりあえず、BAD・EDは、トラウマ物ということで。
欝ゲースキーの養分もカバー。
・みちる
これもちょっとした言動にヒントが隠されている精神疾患モノ。
よくあるテーマではあるけれど、悪くは無いです。
チルチル3段変化とか、キャラがいいよね。
GOOD・EDの後味の良さは、なかなかのもの。
・由美子
化物語かと思った。
デレっぷりがいいと思うんですよ。
そこに尽きるかな。
2つENDあるんだけど、他に比べて優遇されてるなぁと。
どちらも悪くない。
とりあえず、FDはJBと【天才】教授でお願いします。
過去設定とか千鶴とか師匠とかさ、まだまだいける!
アニメ化とか、このあたりやるのかな。
それはそれで展開としては、面白い。
アニメからゲームへも誘導できるし。
外伝的な楽しみ方も出来る。