あちらを褒めればこちらが立たず，最終的にどっちつかずの典型的な凡作に落ち着いた。クソゲーと呼ぶような酷さはないが全てにおいて過去作（ナツユメ，キサラギ，はつゆき）に劣るという意味ではそれはもう酷い出来。これらと比較せずキャラだけに期待して始めるという前提条件なら＋20点。
実は7人ライターがいたことを隠していた時点で語るに落ちたというやつなのだが。
個別はキャラ萌えだけを期待すればギリギリ及第点レベルだったがシナリオが酷い。
入るべき演出が入っていない，締めも投げっぱなしご都合エンドばかり。
全く摩訶が関係ない話が大半，ヒロイン3人は使い古されたテンプレ別離ＥＤの使い回し。
暦と夕姫羽は後半コピペレベルで同じ展開を見せられる。奈月と夕姫羽は実は幼馴染でしたを使い回す。
ルート入ったら他のキャラが出てこないは当たり前，大吾と杏は入れる必要あったのか疑問。
大吾の役割全部蓮に任せりゃよかったんじゃないか。杏はエロ無いし大して出てこないし。
エロはシリアスから強引にエロに入ること多々で話を阻害するだけでしかも薄い。コンシューマー移植前提としか思えない。
攻略順は気にしなくてもいいと思うが，個人的に今作の不遇担当であると思われるニコルが
頭ひとつ抜けて展開もキャラ自体も酷いので最初に回すことを強く推奨。
で肝心のトゥルーＥＤ，シナリオは伏線だけは回収できたがそれだけ。
謎が明らかになるカタルシスとかそんなもんは一切なし。
ついでにまさかのエロ皆無。
2ndOPムービーの口パクとかセンスの欠片もない，曲を殺すな。
トドメに未来ルートはなし。ふざけるな。
総じて過去作で出来ていたことの手を抜いた，過去作から何も学んでいないとしか表現できないことが多すぎる。
サントラは付いてない，タイトル変化演出もない，コピペと雑な構成のシナリオ，サブキャラのエロ削減。
間違いなく企画担当の無能のせい。新島氏がディレクターだったナツユメは奇跡だったということを最悪のカタチで再認識させられた。