新生PULLTOPの本気を見た。萌えゲにありがちなイチャラブ不足もエロ不足も心配しなくて良い。サイッッッコーーーーだった!
よくもまあこのメンツでこれだけの名作を生み出したと言いたい。
天音,小鳥の2ルートだけでも元は取れる。が,他はだめなのかというと全くそんなことはない。
特に七烏未奏氏の双子ルート,壮絶にクズなことやってるはずなのに
極めて自然に綺麗に終わらせたのは驚いた。
やたらと槍玉に挙げられているあげはルートだが,シナリオ構成力で言えば
確かに他より数段劣っていたが,結ばれるまでから初Hまでの心理描写と流れは評価すべきだと感じる。
奥田氏はこれがデビュー作のようだが,今後に期待したい。
欠点といえば,低スペPCだと確実にカクつくのでそこだけは注意しなければならない。
構成上しょうがない点もあれど亜紗ルートが依瑠の引き立て役になってしまったのが痛いといえば痛いか。もっとも,他のルートでは十分に動いてくれたが。
サブキャラと言えば,もう少し正次に活躍の場があっても良かった。
また飛岡が紺野氏お得意の「嫌な大人」で終わってしまい,フォローされなかったのが残念。
とまあ,細かい不満こそあれど,紛うことなく青春を描いたシナリオの前には脱帽するしか無い。
少し古いが,このエロゲにあるまじき爽やかな青春はセパレイトブルーに通じるものがあったと思う。