二転三転するストーリーと、主人公の成長が見もの。クラシックをアレンジしたBGMも非常に良い。
非常にシナリオがいい作品でした。先を読ませないようにする書き方が上手く、予想外の展開に驚くこともしばしば。これだけ読ませられる文章を書ける人、なかなかいないと思います。
あまりに面白かったので、読み進める手が止まらずにあっという間にクリアしたのもいい思い出。特に癖もないですし、万人にオススメできる作品です。まあ、ちょっとダークな面もありますが、気にするほどではないかと。
というわけでキャラ紹介。
～宇佐美ハル～
文句なしのメインヒロイン。この作品は彼女のためにあると言って問題ないと思います。空気を読まない変人ですが、恐ろしいほどの頭脳とたまに見せる可愛さが魅力。
ハルルート≒G線上の魔王となるので、どう書けば難しいところなのですが、人を思いやる心は美しい、とでも書いておきましょうか。これだけ心を揺さぶられるものは、なかなか読めるものではないと思います。
～美輪椿姫～
純粋無垢という言葉がぴったりだと思います。人の汚れた部分を知らない彼女がどう変化していくのか、そこが彼女のルートの見どころでしょう。そういう意味では、BADENDもなかなか考えさせられるところがあると思います。
思わず自分の暗い部分を恥ずかしく思うくらいにまっすぐなところ以外は、ごくごく普通な性格。そういうところが良いととるか、尖ってなくてつまらないととるかは、人それぞれ。僕は好きですけど。
～浅井花音～
主人公の義理の妹。まあなんというか…登場人物の中で一番精神的に幼いキャラだと思います。椿姫とは別のベクトルで純粋。そこがどう変わっていくのかを彼女のルートで…って、さっきと書いてること同じじゃん。
まあ基本的に、この作品は成長というのが重要な要素になってるから、似てしまうのは仕方ないんですけどね。ルート終盤の彼女の変化にはびっくりするかも。そして段々と可愛くなっていく…ｗ
～白鳥水羽～
序盤は出番が少なく、どういうキャラか掴みかねていたのですが…いざフタを開けてみたら、結構な萌えキャラでした(笑)何この可愛い生き物…！個別ルート序盤はニヤニヤ必至。
終盤は詳しくは伏せますが、他とはちょいと毛色が違うよね、とだけ。この感じ、どっかで似たようなものあったと思ったら、Rewriteの朱音ルートか…話の内容自体は別物ですけど。
とまあ、ヒロインについてはこんな感じなのですが、この作品については男キャラの方がヒロインより重要だったりするので、そちらにもぜひ注目していただければと。ま、詳しくはゲームやってみればいいと思います。
他に書くところととしては、BGMでしょうか。「G線上の魔王」というタイトルからもわかる通り、クラシック的な要素が出てきます。それが顕著なのがBGMで、全て(多分…)クラシック曲のアレンジとなっています。そっちに疎い僕でも聴いたことある曲ばかりなので、そっちに詳しい人が聴いたらなかなか面白いんじゃないでしょうか。
ってことで、レビューは以上。とにかくシナリオが面白いので、これはぜひともやるべき。
キャラの好み
椿姫＞ハル＞花音＝水羽
なかなか難しいところですが。
シナリオの好み
ハル＞椿姫＝花音＝水羽
何にしても、ハルルートのクオリティが突出しすぎ。メインだから当然ですが。