死についてもそうだが、生きることについても考えさせられる作品。演出の良さも加わって感動できるものに仕上がっている。
泣きゲーとして評価の高いこの作品ですが、その通りのハイレベルな出来でした。これだけゲームで泣いたのは久しぶりかもしれん…僕、ホロリとくることはあっても、涙腺が崩壊することはあまりないもので。
このゲームをやってて思ったのが、泣きゲーには音楽と画面演出が大事だなーと。赤い糸は反則すぎる…こういう予想を裏切る展開に弱いようです。
メインヒロインである明穂ルートが頂点なのはもちろんですが、残り3人のルートも非常に良かったですよ。どれも重いので、進めるのが辛いこともありましたが…こういう生死を扱う作品は、どうしてもシナリオが重くなってしまいますけど、その分読み応えがありますよね。死んで幽霊になった人物と、それを取り巻く人物の関係や感情が、丁寧に描写されていて良かったと思います。
ヒロインに関しては、つばさ推し。なんというか…あのいじらしさが可愛い。何かと特殊な立ち位置のヒロイン勢の中で、一番普通なのが彼女なんですよね。他のヒロインが特殊すぎというのはさておき(笑)、あの人間臭さには魅かれるものがあります。あと声優補正。
話のテーマがテーマなだけに、気軽に楽しくプレイするというわけにはいかないのですが、ぜひともやってほしい作品です。こういうプレイ後の後味がいい作品、個人的にかなり好きです。
ただ、中古が高い…これがなければもっとプッシュできるのですが。ぱれっとさん、再販すれば絶対儲かると思うんだけどなあ。