パロディ満載のテンポの良いテキストが最大の売りだが、シリアスな部分の面白さも魅力。あと葵可愛い。
パロディの面白さは前作「幼なじみは大統領」と同じ。いろんな意味でぶっとんでます。あまりに自然にネタが仕込まれているため、普通の文章でもネタかどうか疑ってしまうレベルｗ
そこと関連しているのですが、とにかく会話のテンポが良い。どんどん読み進めていけます。しかも笑えるし。パロディが苦手じゃなければかなりハマるはずです。
で、ここまでなら前作と一緒なのですが、今作ではシリアスな部分がかなり強化されています。基本的に萌えエロ重視の展開ながらも、クライマックスの描写はかなり良かったですよ。まさかまた泣かされる羽目になるとはね…不意打ちに弱いなあ、僕は。前作やったときから思ってたのですが、僕は宮蔵さんのテキストと相性がかなり良いようです。本当に読みやすい。
あと、ヒロインがめっちゃ可愛いです。個人的には灯がイチオシ。あのデレッデレぷりはヤバい…遠野そよぎさんの声も合わさって、とんでもない破壊力になってます。いや、破壊力という点では暮葉もなかなかですが。
で、サブキャラの葵も見逃せないところ。どのシナリオでもいい動きしてくれるんですよね。一歩間違えればウザキャラになってしまうところを、可愛い妹で収めているのが、ライタさんの上手さであり、CVの佐藤しずくさんの上手さなんでしょうね。
というわけで、全体的な雰囲気としては、気軽に楽しめる作品となっています。ただし、舐めてかかるとシリアスで泣きを見ます。この辺は大統領と似た感じですね。
でも個人的には、大統領より完成度は高いという認識。どっちが好きかと言われると、声優補正もあって悩ましいところですが…大統領はなんといってもメインヒロインが立花さんだし。
ま、かなりオススメなのは間違いなし。あと、予約特典の絵本と朗読CDは爆笑必至なクオリティなので、見かけたらぜひともゲットしておくべし。今からだと入手が難しいかもしれないけど。