どの部分においてもハイレベルでまとまっている作品。18禁シーンも含めた純愛描写が見事。
平均値が凄く高い作品だと思います。どこかが突出してるのではなく、全体的に高い。そして穴らしい穴がない。プレイしてて感じる不快な要素をとっぱらって、それ以外のところを突き詰めたらこんな作品が出来上がるのかな、という感じ。
そういう意味では満点はつかないけど、万人受けする作品なんだろうなーと。ややシリアスきつめの場面もありますけど、誰でも安心して遊べると思いますよ。登場人物がみんないい人すぎて、自分の黒い心が痛むことはありますが…(笑)
ヒロインは4人とも魅力的な上に、個別ルートはそれぞれの特徴を活かした展開になっています。設定をシナリオに落とし込むのが上手いなあ…王道的なシナリオではあるけど、これも安心して楽しめる要素なんでしょうね。
キャラとして好きなのはみう先輩。…うん、何人かは予想ついたかもしれない(笑)でも、ルートとして好きなのは愛理・アンジェだったり。ザ・純愛&バカップルの愛理ルートと、シリアスが一番薄く、ニヤニヤしまくれるアンジェルート。疲れたときには、この2人に癒されたらいいと思いますw
あ、桜乃ももちろん好きですよ。でも彼女は、他のヒロインのルートに入った際の立ち位置がナイスだと思うんですよね。主人公の妹だけあって、美味しいところを持っていきます(笑)一番笑ったのは彼女の発言に対してかもしれない。
あと大事な要素としては、主人公がマジでイケメン。「空気が読める・気配り上手」という、鈍感が多いエロゲ主人公としては珍しい性格。よくいる鈍感主人公だと、「なんでこいつモテんの?顔がいいだけじゃね?」と思うことがよくあるのですが、彼に関しては完全に逆。これはモテるべき。
特に、とあるルートでのクリスマスプレゼントのチョイスは見事の一言。これだけプレイしてて気持ちよくなる主人公も珍しい。自分の行動理念、というか普通の人にマッチした行動をとるだけじゃなく、その上を行きますからね。
ただ、ひとつだけマイナス点を挙げるとすれば、共通ルート後半&個別ルート前半のテンポがやや悪いこと。とあるキャラの絡み方がめんどくさくて、会話が前に進まない…まあ、ツンデレだからしょうがないんですけどね。
詳しい話はネタバレになるので秘密。まあ、しばらくやってれば気にならない程度になるので、そこまで問題ではないと思います。メインとなるシナリオ自体が面白いですし。
というわけで、オススメ度はかなり高いです。これを外れだと感じる人は少ないんじゃないでしょうか。5月にPSP版(ヒロイン2人追加)が発売されるので、そちらを買ってみてもいいと思います。紗凪ルートがどうなるのか、めっちゃ気になる…ってかあのシナリオで攻略できないのはおかしくねーか?と思ってましたし。
でも、個人的にはPC版もやってほしいなーと。サブタイトルのLove is pure whiteが表す通り、バリバリの純愛モノなのですが、その一要素として18禁シーンが非常に重要視されていますので。
とってつけたような入れ方ではなく、2人の仲が深まっていく過程としての…というか。まあ簡単に言えば、Hシーンがないとシナリオの良さが薄れてしまうってことです。特に愛理ルートは感動的だった…
だから、全年齢であるPSP版では、どういう風にそこをリライトするのかなあ…というのが気になるところ。別の部分で補わないといけないですから、そこがライタさんの腕の見せ所ですね。