メグリルートに入るまでは、シナリオらしいシナリオは無いイチャラブゲー。先生と先輩の方が他の咬ませ犬扱いのヒロインより魅力的なのはどういうことだろうね・・・。
他の方も書かれているように、メグリゲー。それまでのルートはイチャラブだけどシナリオらしいシナリオは無い。
そもそものメインヒロインだったはずの叶が一番影が薄いかも。可愛いとは思うのだが。
相手を好きになって行く過程がほぼすっとばされているので、なかなか感情移入がしづらいのは、
このメーカーの前作のwith ribbonからの悪い傾向。今作はある意味モテる儀式みたいな設定を
利用して開き直っている。
ただ、メグリルートはそれまでのルートでプレイヤーのメグリに対する好感度がカンスト気味になっている
ところであの展開は上手かったと思う。シナリオ自体も比較的しっかりしていて、考察の余地が残る感じに
なっているのは良かった。
個人的な勝手な考察だが、主人公が叶に興味を持ったの恐らく叶が運命の巫女だったからで、
メグリがそれを「一目惚れ」だと指摘したために主人公がそう思い込んだというのが真相な気が
する。
そして浅坂家と白取家の両親は刻廻の儀の真相を知っていたのではないか。
トキヤ・メグリ・叶という名前がそもそも出来すぎだし。
そうするとトキヤとメグリはなんとなく血縁が無いのかなとも感じた。
さすがに由緒ある神社の跡継ぎの近親相姦を放置するとも考えづらし、白取兄妹と違い、
髪の毛の色が違う。両家の両親が「呪い」を終わらせるために舞台を整え、最後の
判断の余地を子供たちに託したのではなかろうか。
…とまぁ、そんな妄想を楽しむくらいにはちゃんとしたシナリオだったのではないかと。
おまけシナリオ扱いの先生と先輩は、シナリオの中身はないけど、非常に魅力的なキャラで楽しめた。
もうちょっと盛り上げてメインでもよかったような気もする。
絵や音楽に関しては文句なしの出来なので、共通ルート等がもうちょっとしっかりしていればより
高い評価を得られたと思う。