ハズレではないが、全体的に物足りないし、シナリオにムラがある。
作を重ねるごとに劣化しているような感が・・・。
フルプライスなゲームでCGがヒロイン1人あたり13~16枚ってのは少なく感じる。
シナリオも共通ルートが眠いのはかなり致命的。ゆきうたの共通ルートが面白かったのとは正反対。
一度やればヒロイン分岐でセーブすりゃ2度とやる必要が無いのは面白くないのを自覚した上での判断かと勘ぐってしまう。
以下はそれぞれのルートの感想。
れんげルートはルートに入った瞬間に展開が読めてしまうが、シナリオ自体は悪くなかった。唯一スタッフロール後の後日談が無いが、これもライターが書き切る自信がなかったのかと…。鬱にしてもご都合にしても賛否が分かれそうなので、ゆきうた方式で分岐するとかでも良かったかと。
先輩ルートは、競技や障害についての解説がちょっと付け焼刃っぽさが出ているのが微妙だけど、全般的に好印象。キャラ的にもあまり毒が強くなくてよかった。
義妹ルートは成長物語だが、このルートが幼馴染をさしおいて旅館での展開になったのはちょっと意外。パッケージ裏記載の「物語」からちゃんとつながっているのはこのシナリオだけだったりする。
幼馴染ルートは、ルート突入から終盤までgdgdな展開で辟易するが、金髪お嬢が百合サプライズをかまし、終わってみればすっきりしているのが不思議。お約束な締め方とも言えますが。
問題の姫は・・・。このシナリオ、企画で通すなよと。金融危機が時事ネタだからって勢いだけで使うなよと。政略結婚で金融危機が乗り切れると思っているおめでたい経営者が世界のどこにいると…。