一般ゲームを含めた上での、最高傑作。10年に一度あるか?ってゲーム。てか赤字では?ぐらいな豪華さ。
書き直します。<一回軽く書いたんだけどね。
マブラヴ発売して、数年・・待った。
発売日も延び、さらに延び、延び・・・待った。
それは無駄ではなかったといえる大作。
んで、ネタバレしまくることを書きます。
大作、名作、といえる条件の一つとして、キャラが生きているというのがあるが
「ボクがボクであるための原因」と「原因あるゆえの行動」ってのがあります。
名作・・・ガンダムなんかは
アムロ、シャアが、戦争の中心となりえる存在になったのか?
というのがとことん描かれます。
「なぜ主人公がこういう性格で、こういう動機づけで、今こうやってて、これからどう行動するのか」 それがあってこその大作です。
エヴァに関しても、各キャラの個人的なところを掘り下げるし
北斗の拳でも、バカボンドでも、海皇紀でも、最近ではコードギアスでも
「主人公やサブキャラがどうしてこういう性格になって、なぜ戦いに行くのか?」っていう明確な表現をします。
そういうものがなく、大作と呼べるのは・・ドラゴンボールぐらいです。
さて
マブラヴに戻りますが
その、自己紹介的なキャラの個性みたいなとこは、エクストラでトコトンやってる。
心の奥に抱えたものについて、主人公以外はかなり掘り下げられてるんですね。
さらに、アンリミテッドにて、各キャラがどうしてあの世界で戦うのか?
っていうのも、個々に取り上げられている。
それぞれ、平和を願う理由はあれど、自ら戦う理由を取り上げてる。
ゆえに、宙ぶらりんになっていた、
「白銀武の動機、目的」が、オルタでは書かれる。
なんだかわからん世界に来て、なんだかわからんが戦って・・・
ってのが、アンリミまでの動きだったのが、
「この世界を守らなきゃあかんとです」
になったのが、序盤。
だが、オープニングでかっこよくて、影山ヒロノブが歌ったりと
「アージュ本気だしてんなぁ・・・」ってのが判っていながら
再度、アンリミで5回は繰り返した、訓練時代の事をさせている。
ちょっと・・・ユーザーはだれる(爆)
箱根の救助護衛任務になったときでも、
「おーーーーーーーーー戦闘すげー」という事と冥夜の戦闘をする動機付け、彩峰の縁という物に目を奪われる。
主人公はいまだに、「この世界のお客さん」である。
現実世界にちょっと戻れる事にウキウキしたりもする。
この主人公に興味を失わせておいて、ユーザーも気を抜いたとこに
「アージュは、驚かせるんだった・・」ということと
「アージュは、鬱ゲーのゲームだった・・・」という事
これに気がつかされたのが 10人いて10人びっくりした
「まりも教官の死」なんだろうね。
だれが、ここで、死んでしまうと・・しかもむごい、エグい方法でと思っただろう。
ユーザーも、「まりもちゃんが死んじゃうのはイヤだよー」って思ったよね。
だからこそ、主人公へたれる(爆)<これもアージュお得意だが
そして、ユーザーさえもへたれる(爆)<これもアージュのお得意だが
「作り手の前じゃ、ユーザーの希望なんてば無力だよなぁ」と言うのと同時に
「この狂った世界では、俺は無力だ」ということを白銀が思ったんだよな。
だが、アージュってやつは容赦がない。
現実世界にもどっても、まりもちゃんは殺されて・・・
これも・・へたれたよ・・・
そして、あんだけ仲良かったヒロインたち、エクストラやアンリミで攻略だーって
言ってた連中・・こんときはまだ、各キャラ攻略できるんだーって思ってたキャラが
白銀のことを忘れていく。
なんなんだよーーって、白銀も凹む。 ユーザーも巻き込まれて凹む。
ってか、この時点で
「あなたと、白銀のシンクロ率が高い証拠です」
アージュはそこを狙ってたんだしね。
ゆえに、みんなが自分を忘れていく孤独感、でも、彼らと接触してはまりもちゃんのように死んでしまうので、離れなきゃならない。
「好きだから突き放すのに」という気持ちなのに
純夏の一途な想い。 あれには誰も勝てない・・・
ユーザーも、純夏には感情移入しまくる。
だからこそ・・・純夏の事故にも、もう!!!って思ったよ。白銀のバカと。
てめーが弱いから、こんなことになっとんのんぞ!!ってね。
空虚になった心だからこそ、夕呼先生の言葉が染みる。
そして、最初に書いたことに繋がるが
「どうして、白銀武が戦わないといけないのか?」っていう明確な原因、動機付けが
ここでなされる。
「あっちの世界をどうにかせんと、好きな人を救えないんだ」と。
事は白銀の肩にどかんと乗りまくったが
「やろうという意志があれば、やれるんだ」って事を、原子力発電所まで特攻かけた
夕呼先生が言葉でなく、態度でも示してくれる。
ある意味・・・いい先生だわ。
トコトンへこんで、へたれて、復帰してあっちの世界に戻ると
またサプライズにあう。・・・アージュは驚かせるわー
純夏いきてんじゃん!
ってか、ちょっとおかしいぞ
ってか、00ユニットなんかよ!
と。
「あっちの世界を救う事=純夏を大事にすること」
になる。
おそらく・・・ここまでが、白銀が白銀であって、どうして戦うのか?っていう
理由説明みたいなものなんだわ。
それからは、個キャラが戦う理由、意志の強さを
自らの死という事で表現することになる。
キャラクターの個性付けを新たにすると蛇足になりかねなかったので
前作、君望や、君がいた季節のキャラを動員だね。
犠牲といってもいい・・
そんだけ、このBETAがいる世界は地獄で、そして、大好きな人の犠牲があっても
それでも、倒さなきゃいけないってこと。
それをユーザーに叩き込ませるための犠牲。
平行して、純夏に対する想いは強く表現されていく。
もう、すでに純夏がたけるちゃんがどんなに必要なのかは書かれてるからね。
喀什特攻になっては、さすがにわかってくる。
「この話は、各キャラ攻略とかじゃなく、純夏のための話しなんだ」と。
そう、そう思っても、他のキャラの輝きは消えない。
こりゃ、全員戻ってこないだろうと、特攻前でユーザーは気づくのだが
委員長と、彩峰の最後に関して
二人とも、「人に頼ることが出来ない」
ゆえに、委員長は完璧であることを目指し、彩峰は人と交わることを避けた。
違う個性でありながら、同じ傷をもつ二人だから
だから、二人一緒に描かれた死は、
「やっと息がそろったんじゃん」という事と共に散っていく。
たまに関しても、人の顔色ばかりみて、そしてその反応が気になって上がり症になってるゆえこその 自分の意志を通すという最後を遂げる。
美琴に関しても、何考えてるのかわからないと思われているからこそ
強い意志をもって、最後は叫ぶ。
あまり叫ばない子だからこその、最後の咆哮。
冥夜も、家柄だ、使命だに自分とは?っていう事を考え、行動してきた。
ある意味、自ら仮面をかぶった女性であったのを
最後に、私はずるいといいながらも、好きな人に討たれたいという
自分の最後のわがままを見せた。
この5人に関しての死はすべて、それぞれ抱えてた心の傷を開放した姿で描かれている。
だからこそ、必死で、せつなくて、人に涙をさそう。
ま
最後に、地球は救われ・・いろんなものを失って
これで、よかったんかよーーって・・・純夏も死んでしもて・・・
で、
遺書とかでまた泣かされて(^^;)
で、これじゃ救いがない・・・
ゆえに、最後、現実世界に戻って、みんなと会ってという夢オチみたいなエンドだったが、
俺はホントに、これでよかった。って思ったよ。
渋いもの見てきたもの、最後は笑顔で終わりたいし。
てな感じですな。
話を追って書いてみました。
総評ですが
「こんな名作、あと何年待ったら出会えるんだろう」
と思います。
そりゃ、豪華声優とか、影山ヒロノブとか、演出のよさがありますが
それがメインではない。
「こんだけ、主人公、ヒロイン達に感情移入したのは他になにがありますか?」
銀英伝で、ヤンの死に泣いた以来か?ぐらいですよ。
どんなにお金やキャストを居れても、結局はさ
「どんだけ、そのゲームのキャラクターを好きになりました?」ってのが
名作を測るはかりになると思う。
だから、サブキャラも好きで、声優さんもかけねなしに好きになって、
「夕呼先生の声が、ちびまるこちゃんに出てくる、城ケ崎さん(タテロール髪の子)で本来は、ロリ声じゃんか」
ってことまで調べちゃうぐらい好きです。
ちなみに、純夏まけしてるんで、鷹月さくらキャラから他のエロゲで攻略するし(爆)
みなさんも、かなりこれにハマったと信じ、また
これからも、多くの人がハマるんだろうなぁ・・って、そう思う唯一無二の作品です。