シナリオというよりテキストの勝利ではないかと思う
やってる事は単純でわかりやすく、「このライターすげー」みたいなのはあまり感じない。
だが、わかりやすいがゆえに誰でも感情移入出来るし、物語にのめり込む事も出来る。
OPまでの秀逸な掴み、中だれせずずっと小気味よい日常シーン、くっついてからの、
でたらめなほど可愛くなるヒロイン、シリアス気味な展開にも関わらず気持ちの良い所に
必ず落着してくる終盤……欠点と呼ぶべきものがない。
喫茶店物にも関わらず、菓子や茶といったものの不必要なウンチクがないのも好感。
掴むべきところを掴み、触れられたくないものは避ける。
エロゲオタのツボをよく心得た作品だと思う。