この年のギャルゲーはコンシューマー移植含め本当に出来が良い
『現実界』『幻想界』二つの世界観を持つ世界がリンクしながら、物語の核心に迫って行くような構成を
口出しシステムやらシナリオ3Dマップなんかで、うまい具合にゲーム性をつけつつ遊べるものにしている。
それぞれの世界に出てくるヒロインは、どれもこれもしっかりとキャラに味付けがされており、個人の好みは
あるだろうが、どのヒロインも魅力的になっていると思う。
ちなみに私は星原さんがめちゃくちゃ好きでした。
夕焼けの屋上で出会うミステリアスな美少女っていうのが、かの名作『雫』っぽくてまず素晴らしい。
星原百合のテーマがまた物凄く良いんだな……全体的にBGMいいけど、これが一番雰囲気ある。
当時からエロゲオタだった私は、その時点でこの娘の事がダントツで気になる存在になるのでした。
と、ここまで褒めておいてなんだけども、これ『現実界』だけのゲームだったら100点あげても良かった。
幻想界の必要性がよくわからない……いや、黒幕の存在が明確に書かれるのが『幻想界』の方なんで、
必要なのはわかるんだけども、正直なくても作れるだろうこれ。
つまらない日常が"異物"によって崩壊していくっていう話には、ファンタジー世界は無理があると思うの。
何度も周回プレイしたけど、やったのは『現実界』の方ばっかりだったなぁ。