一言で言って水増しテキストが酷い。イチャラブをもっとよこせ。
クロシェット作品は設定が作りこまれているのが特徴ですが、作った設定を1から10まで説明せずにはいられないという厄介な性格も持っています。今回も例に漏れず、舞台や魔法についての設定が語られました。ぶっちゃけテンポを悪くするだけなのでこういうのは要らないですね。大して意味なんてありませんし。
ウィジェネは実際に自分がプレイ出来るなら楽しいのでしょうが、他人がプレイしているところを見ているだけというのは純粋につまらない。もう少し戦闘描写が凝っていればまた違ったかもしれませんが基本的にカットインを挟んで技名を叫んでいるだけなので退屈でした。
これら二つの不満点が目に見えて足を引っ張っているのが今作です。萌えゲーなのにシナリオを期待する方がおかしいと言われればそれまでですが、萌えゲーなのに萌え（イチャラブ）要素が少ないことが問題なのです。
明らかに不要で退屈な部分にテキストのリソースが割かれてしまい、萌えゲーとして肝心のイチャラブテキストが少なくなっているのです。スズノネの過去という設定で作られたゲームなので魔法関連は欠かせないという事情があったのかもしれませんが、魔法やウィジェネがイチャラブを阻害しているのは明白なので萌えゲーとしては落第点と言わざるを得ません。
また、細かい部分ですが主人公の影が薄かったり声優的な意味で実用性が低かったりするところも改善していただけると助かります。
絵だけはいいのですから妙な設定を入れずに素直にオーソドックスな学園ラブコメを作ってみてはいかがでしょうか。