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charlesさんの思春期の長文感想

ユーザー
charles
ゲーム
思春期
ブランド
RUNE
得点
90
参照数
408

一言コメント

『妹が4人』と言うとイロモノみたいですが、しっかりした話でした。

長文感想

基本的には家族の物語。そのシナリオのヒロイン以外の女の子や両親も部外者扱いではなく、ちゃんと大切な家族として物語を支えている点が印象的でした。また、SFやファンタジー、奇跡等の非現実要素の無い、地に足のついた物語だったとも思います。

4人のヒロインはそれぞれの心情がちゃんと描かれているので、単なる記号ではない、生きた魅力を持っています。そして中盤以降の個別ルートではそれぞれが抱えれる悩みを主人公とともに迷いながらも乗り越えていきます。その過程でプレイヤーのヒロインに対する思い入れはより強くなっていきます。

30半ばの僕にはちょっと眩しすぎる世界でした。
個人的には100点なのですが、ちょっと頭を冷やしてこの点数です。

(追加)
エッチに関して。
恋愛が主題の作品はエッチは控え目なケースが多いですが、本作ではエッチも充分なボリュームがあり、その点でも好感が持てました。
ただ、主人公の将臣くんは○学生にしてはいろいろたくまし過ぎな気も・・・。
あと、欲を言えば『ここで差分が欲しかったかな』というシーンもいくつか。

システムに関して。
必要充分なものはそろっています。特徴的なのはビジュアルや音楽も連動するバックログで、その場面をそのまま振り返ることが出来ます。ただ、テキストの流れをつかみたい時なんかは通常の全画面表示のログも欲しいので、両方あれば理想的かもしれません。
また、最近では珍しくありませんがウインドウの透過率が変更可能で、ウインドウを透明にしても読みづらくならない様にフォントが工夫されているのは嬉しかったです。(通常画面で立ち絵が全部見られるので)

(さらに追加)
立ち絵に関して
通常画面の立ち絵(バストアップ)の表情パターンが、メインキャラで25~29種(衣装差分含まず)と多く、
セリフだけでは伝わらない微妙な感情の表現に一役買っています。
その為、通常画面の会話シーンにはとても臨場感を感じました。

(長々と、しかも何度も追加して失礼しました)