『面白くて楽しくて、エッチでラブラブ』の看板に偽りなし、ということで。
前半共通パート、時には強引に、時にはお約束的に展開される
ハプニング系イベントとサービスカットは、
よくある『終盤エッチシーンへのつなぎ』の域を完全に越えていると思います。
ここまでやれば見事。
各キャラクターも脇役まで含めてそれぞれ魅力的だし、
ドタバタシナリオも楽しいです。
後半、個別ルートに入ると前半がメチャクチャだったのに対して、
わりと普通のラブストーリーになります。
これを『平凡』という人もいると思いますが、
突然誰かが死にかけたり、遠くへ行っちゃったり、実は人間じゃなかったり、
などなど大げさなな話に比べれば、
等身大の悩みを抱え、それを乗り越えていく主人公たちに共感がもてました。
主人公、ちょっと青臭い部分も目につきますが、それもまたよし。
残念だった点をいくつか。
・CVやBGMのボリュームレベルの調整が不十分だったと思う。
・制服、カフェ服、スク水、体操服、私服、ゆかた・・・と取り揃えられている割りに
着衣エッチが少なかった。
・せっかく(?)制服や体操服でプールに落ちたんだから、絵で見せて欲しかった。
・個別シナリオ、クオリティーにちょっと差があったかも。
木緒なち氏担当が比較的よく出来てた様に思います。
おまけシナリオはかなりのインパクトで完成度も高かったと思いますが、
あくまでアナザーストーリーであり、本編をチャラのするものでは無いと思います。
バルドや丸戸氏のラインがすっかり戯画の看板となっていますが、
この路線もまた出してほしいものです。