(GiveUp) 夏ノ雨はマグレだったのか?
夏ノ雨はファンタジーな様でありえるかもしれないと思える微妙な人間関係に加えて、
萌え心をくすぐる生き生きとしたヒロインにハマったエロゲーだった。
今でも時々やり直すくらい気に入っている。
一方で倉野くんは開始早々ファンタジーな展開が全開で話に入り込めない。
いい歳した双子が同じベッドで眠るとか、中高生がケーキ屋を経営するとか・・・
夏ノ雨のシナリオも最終的にはヒロインとの恋愛を盛り上げる要素にすぎなかったが、
なかなか説得力があってキャラとシナリオの相乗効果があったと思う。
倉野くんは双子が三組いる設定からしても、話に現実味を持たせる気はなかったのかもしれない。
そうなるとヒロインの魅力が欠かせないと思うが、
皆さんそれぞれに言動がぶっ飛んでいて萌えられない。
ヒロインに実姉が二人もいる珍しいゲームなのに性格が無茶苦茶で萌えようがない。
おまけに会話のやり取りが寒々しすぎて、まともに読む気が起きなかった。
主人公は髪の色と同じで影がとても薄かった。
それにしても両親の身勝手さには腹が立った。しょうもない夫婦喧嘩で子供と仕事を放っていなくなるわ、
離婚するから誰か一人連れて行く姉妹を選べと言い放つわ、彼らは本当に人の親なのだろうか?
エロシーンは萌えゲーにしては濃いが、夏ノ雨のネチっこ差に比べると中途半端だ。
夏ノ雨にあった心地よい青春の匂いは紺野アスタあってのものだったのか。
近親相姦好きな変態だから買ったけど、結局ほとんどプレイしないままホコリをかぶせている。
高校が舞台の萌えゲーは生理的に駄目だと改めて分かった。