主人公がいちいちキモすぎる。
▼スク水着用に特化したシチュエーション。全33Hシーンは圧巻の一言、絵の塗りもよく声優さんの演技もクるものがある。だが、いざ本番に入ると主人公がまるでハッスルしたAV男優のようにヒロインに語りかけ邪魔をしてくる。
・みつきちゃんの匂い……、あぁ、汗の臭いとか……日だまりの匂いがするよ……すぅ……はぁ……
・股間の部分がふにふにで……、すくみず、すごくいい……っ!こんなにいっぱい感じられるなんて……はぁ。本当にたまらない……最高だよ……!
・みつきちゃんのおしっこを味わっただけで、僕はもうおかしくなっちゃうよぉ……っ!おかしくなるぅんっっ!じゅるぷぅぅぅっ!
・つるつるの……っっ! オマンコ……っ!すくみずオマンコぉ……っ!すごく卑猥っっ!フハァ……、はぁっっっ!
……これはギャグなのか。おっさん臭い言葉攻めの数々、しかも上のテキストは1シーンを抜粋したものであり、全33シーンはこんなテンションで行われるのである。最初は笑って読んでいたが、次第に「お前少し黙ってろ!」と言いたくなる。嫌がらせ以外何物でもない。
▼システムは使いやすい。基本的な調整は可能。各話、日付毎に区切られているのだがシークバーで飛ばす事も可能。いちいちスキップせずエロDVDのようにピンポイントで場面まで飛べる。さくっと抜くには便利だと思う。しかし、キーボード操作でエンターキーがテキスト送りではなく、テキストウィンドウ消去なのはいただけない。
いざ自慰に入る場合マウス操作からキーボード、右手を開ける為に切り替える人は多いはず。それなのに使い慣れたエンターでなくシフトキーでのテキスト送りは違和感となり余計な部分で気を使う羽目になる。是非次回作では設定できるようにして欲しい。
▼ヒロイン達は可愛い。絵の塗りは良くスク水が濡れた時のギラギラとした質感も出ていて拘りを感じる。しかしヒロインの魅力、個性が感じられない。すくみず食べ放題のあのキャラ最高だよなーなんて決して言えない。どれもパッケージングされた「大人しい子」「元気っ子」「ツンデレ」どこかで見たような性格ばかりで、それ以上のものがない。これは日常部分が圧倒的に欠如した結果だと思う。本構成で7割ほどをエロシーンに割いているが為に、エロ以外で彼女らのプライベートが晒される場面がほどんど無いのだ。結果、ヒロインを選ぶ際も外見でしか判断材料がなくプレイ後に「このヒロインの名前なんだったっけ?」という事態に陥る。
▼授業中にスク水姿で妄想し、しまいに教え子に手を出す変態教師に何故ヒロイン達は惹かれるのか考えていたが、彩夏の1シーンでその一端が見える。
・主人公(あおい)視点
「少し乱れてしまった呼吸を整えながら、お尻へ指を伸ばして裾に差し込み、くいっと動かす彩夏ちゃん」「うっ!?やばい……」「ドクドクと股間に~」
・彩夏視点
「わたしがちょっと疲れてきて息が荒くなってくると、すぐに大丈夫?休憩しようか?なんて言ってくる」「普段もわたしたちに対して、妙に気を使ってくるあおいだけど~」
全く噛み合っていない。ガン見している理由は心配してるからより、スク水姿に妄想しているからですから!! 空気な主人公もどうかと思うが、ここまで主張してくる主人公もウザくて集中できなかった。
▼最後にスク水について。自分にはスク水萌えの適正が無かったようだ。1シーンだけならヒロインの別な一面として見られるが、何度も続くと全部同じに見えてくる。なにせ格好が同じなのだから。一応、飽きが来ないようにスク水三種「旧スク水」「競泳用」「白スク水」が用意されているが、違いがあまり感じられない。最後の方は疲れてしまった。食べ過ぎによる食あたりには十分注意をして欲しい。