ゲーム内での「現実」と「虚構」の境界が非常に曖昧な作品。
物語内の登場人物が主体的に「物語」を紡ぎ、且つその『物語』を読むプレイヤーの存在を意識するかの様な言動をキャラクターがしていたり、そういった意味でのメタ的構造を抱え込む作品です。
印象的だったのは、(登場人物にとっての)物語内での「現実」も「虚構」も等価値に描かれていた事でしょうか。
物語というのはあくまで虚構ではあるけれども、受け手が居る限りは確かに「物語」(及びキャラクター)は「生きて」いるのだなあと、(この『ゲーム』とプレイヤーの対比を含め)そんな思想をエピローグ等を観ていて感じ取りました。
後、演出の素晴らしさは特筆すべきものが有ります。選択肢の葉っぱが最後に子葉となり芽吹くことで「物語」の誕生を示唆したり、テキストに被せて全く違う内容の音が流れたり。
全然関係ないですが、ニトロプラスの新作「ドグラQ」で、「FOREST」を参考にした様な演出を取り入れるそうなので、個人的に期待してます。
それでは。