こういう世界観が好き。今までで最高点を付けました。
何と言ってもテキストが素晴らしい。
その洗練された文章は作品の根底に流れる不条理や悲壮感と言ったものを見事なまでに表現してる。
今までにプレイしたゲームの中でもピカイチのテキストだった。
悲しげなBGMが相乗効果で作品の魅力を引き立てていた。
シナリオの方はというと、アメリカ編は文句なしに面白かった。
大人の駆け引きを描いたクロウディア編。
大人の駆け引きから少女を守ろうとするキャル編。
BADエンドでさえ印象的。
ずっとこの感じなら初の100点を付けたかも…。
ただ日本編の方はちょっと不満を感じた。
変わらないアインと平和ボケしてしまった主人公。
ドライの登場は衝撃的だったけど、美緒は存在そのものが希薄。
ストーリー展開にもちょっと無理が生じてきた気がする。
本来なら居所がバレた時点で姿を消すべきなのに学校に固執しているのは、
ハリウッド映画みたいな銃撃戦を用意するための伏線としか思えなかった。
まあ、アインのエンドは素晴らしかったから良しとしよう。
それとこの作品には濡れ場は必要ないかな。
今回プレイしてみて虚淵ファンが多いのが納得できた。
また今度違う作品に挑戦してみようと思う。