もし「僕は友達が少ない」の主人公が隣人部ではなく恋愛部に所属したら
恋愛力というものをテーマにしているが
少年漫画のようにシンプルで分かりやすい成長物語になっている。
テキストは決して読みやすいとは言えないのだが(主人公理屈っぽいし)
隣人部と違って部活動に明確な目的があるのでダレずに読めた。
恋愛に関するうんちくや登場人物たちの議論も楽しく、プレイしてて楽しい。
主人公を段階的に成長させるためにシナリオが組まれているので
少しご都合主義すぎるきらいはあるが、
(自分を好きなヒロインが、ルートを外れると主人公の恋愛に協力的になるなど)
舞台設定そのものがそもそもご都合主義なので、
物語と言うよりシュミレーションと割りきるのが良いと思う。
主人公と一緒に恋愛についてまじめに考えてみる思考実験的な部分がキモだと思う。
ボリュームも総プレイ時間20時間以内とそう多いわけではないが、久々に
がっつりプレイした、という満足感を味わうことができた。