短いけれど、キャラクターのバラエティが今より豊富で楽しい
最近プレイしたeuphoriaというゲームに関連して思い出したので久々にプレイ。DMM版。
非常に面白かった。今から思えばleafの「鎖」はこのゲームリスペクトなんですな。
このゲームはそれぞれのキャラの特徴が、異常な状況化において負の方向に誇張されており、euphoriaの○みたいな腹黒ヒロインを思う存分楽しめます。 こういう負の面があるからこそ、協力関係が際立ちますね。 もっとこういうバラエティあるというか、様々な個性のあるキャラを楽しめる作品がプレイしたいです。 美由紀のようなツンデレは今では難しいのでしょうか・・・。
◆ゲームについて
このゲームかなり難しいです。クリアするためのポイントは2つ。
1つは
・1人でも欠けるとクリアできない=メンバーの団結が必要
でありながら
・親友を疑えなければ(さらに甘さを見せないことが重要)クリアできない
というジレンマ。
もう一つは、助かる見込みを見つけたからといって先を急ぎすぎないこと。
急ぎすぎると、仲間が逃げ遅れたり、
精神的なフォローに失敗して悲劇を招きます。
当時はクリアするだけで必死だったのであんまり考える余裕ありませんでしたが
今やり直してみると、ついこんなことを考えます。
実際にこのゲームのように閉鎖空間に放り込まれ、
悪意のある人間から安全を脅かされた時、自分ならどうするか。
自分の身をを守ろうとして仲間を疑うか、
逆に仲間を過剰に信じ、依存して思考停止に陥るか、
そんな感じになりそうです。
このゲームの場合、どの人物も自分に後暗いこともあるから
疑心暗鬼に拍車がかかるというのはあるでしょう。
また、精神状態というのは
RPGみたいに綺麗に変動するわけではないですね。
かなり気丈に振舞っているキャラでも崩れる時は一気に崩れます。
このゲームでは、登場人物が揃っている間はみんなそれなりに冷静なんですが、
一人でも欠けると皆が冷静さを失い始め、人数が減ってくると、あせって行動して自滅していきますし、主人公は主人公で、友人を疑う気持ちを一人で持つことは出来ません(友人を疑うフェイズの時、キャラが揃ってないと見逃してしまいBADエンド)
◆各キャラについて。
物語の展開のためみんなあまり常識的に行動せず、
理不尽な面が誇張された感じですが、
程度はともあれ、それぞれ自分にも少なからず各キャラの要素はあります。
危機の時こういう振る舞いはヤバイ、というのは学んでおきたいところです。
里香は精神的に幼く頭が悪い。
主人公に依存し感情のまま振る舞い最悪の結果をもたらす。
宗光くんは能力がないのにリーダーぶって場を乱す。
琴美がイないと実質的には何もできない
「僕はもうこの部屋からでないぞ」
「僕達は特別だ。あとは庶民に任せておけばいい」
明美は自分勝手で協調性ゼロ。典型的なDQN女。
「私はパパとママより彼氏のほうが大事」
「助けてくれるなら何でもするから」
「お願いよ、私一人だけでも助けて」
「け、健太くんは……男の子でしょ?」
美緒はメンタルは強いが全体的に喧嘩早くて考えが足りない。
キャラとしては好きなんだけれど物語中での存在感が薄い。
琴美は物語中では主人公に好かれる存在程度の価値しかない。
自分の意志が弱く主体的に行動できない。
メインヒロインになった時は、前向きなキャラになる。
高島先生はメンタルが弱すぎる。
指導者的立場にありながら自己保身に走って、適切な行動が取れない。
美由紀は有能だが、他者を寄せ付けず不快にさせる。
誰にも説明せず自己目的を優先するため協調行動ができない。
「こういう状況の時は女も男も関係ないのよ」
陣八は・・・軽率で軽薄でバカでクズ。
「こんな所でぐずぐずしていたら、僕の人生が台無しになるんだよぉ」
「し、仕方なかったんだよぉ・・・」
「ぼ、僕は・・・嫌だ」
健太くんも優秀ではない。美由紀と琴美のフォローがないと
自分の意志で陣八を切り捨てられない。
肝心な場所で、適切な処置をせずに陣八を連れ回す甘さもある。
遺作 プライドだけが高く、気が小さい。
もともと○○からの手紙さえなければ
だいそれたことを起こすこともなかったであろうキャラ。
○○
この物語の引き金を引いた人物。
その動機のあまりの幼稚さに、自分勝手なメンツですら唖然。
美由紀の株を上げるためだけのエサ。