場面場面のシナリオには読み応えがあり、心に残る作品です
ALcotの5作品目。
さすがに5作目なだけあり、システム面での不満点はほぼありませんでした。
1つあるとすれば、タブをゲームから切り替えると、スキップを含めた全動作が停止してしまう点で、数周目のプレイで共通を飛ばしたいときなどには手間となりました。
この作品の一番の特徴は『絵』と『音楽』であると思います。
絵には好みがあるでしょうが、この絵を気に入ったという人はプレイして損はないです。
CGのかなり細かいところまで手を抜かず、いい感じに仕上がっています。
音楽はOP、EDを始めとしてBGM、効果音なども世界観に合って良く出来ています。
そういった『プレイ周り』には何一つ文句がない作品です。
では肝心のストーリーですが。
地文には読み手を惹き込むものがあります。
全六話+エピローグのうち、後半は主に戦いのシーンが増えて来ますが、なかなか読み応えがありました。
反面、会話はどうも冗長というか、会話が多い共通の日常パートなど、多少のグダグダ感は否めなかったと思います。
また、話のひとつひとつは良いのですが、その繋ぎというか、展開がやや強引という感じはしました。
話の『シナリオ』はいいのですが、『構成』には若干の不安定さがあったかもしれません。
シナリオは間違いなくいいので、後は話の継ぎ接ぎに何処までついていけるか、というところで、評価が大きく異なるかもしれません。
中古屋では1000円をきることも珍しくはないようですが、ALcotの幼なじみは大統領より前の作品は
大量生産が原因で価格が大幅に下がっているようなので、値段以上の価値はあると思います。