個別ルートに入るまでは我慢
トゥインクの可愛らしさは抜群です。しかし、共通ルートの7,8時間はシナリオがかなり退屈で、ここを突破するまでに1年半を要しました。日常会話にしろ、友人のツッコミにしろ、お世辞にも面白いとは思えませんでした。
退屈で仕方なかった理由の一つは、主人公隼人の性格が半端に好青年だからです。裸の女の子を見て、「早く服を着てくれよー!」みたいな。こちらとしては、「読者置いてきぼりで、一人で真面目ぶりやがって」と白けてしまいます。しかし、個別ルートの隼人は、もっと欲望剥き出しというか、真面目人間にもかかわらず思わず拘束プレイもやってしまうという人間味溢れるキャラになり、好感が持てました。このためにシナリオ全体も活き活きしてきたように思えます(特に向日葵ルート)。
(この段落、トゥインクルートのラストシーンに言及。注意)
真打ちのトゥインクルートを最後まで進めると、大きな感動がまっています。ロケットの力強い推進力、科学物でありながら天使のような姿に変形して地球の周りを飛翔するトゥインクの姿は、見なければ損です。グラフィックの総力を最終シーンに結集したような気合の入った映像でした。
(ネタバレおわり)
今思えば、とても愛と暖かさが籠もった作品でした。
トゥインクルートと向日葵ルートだけでも最後までやることをオススメします。