『イモウトノカタチ』に込められたメッセージの意味とは何だったのだろう。 実妹。義妹。妹のような存在。素材は揃っているのに、伝わって来る物が何も無かった。
美優樹シナリオでは、実の兄妹であることに美優樹が悩みつつも、
妹であり恋人であることを受け入れるという『恋人』のカタチ。
千毬シナリオでは、血の繋がりは無いながらも、共に過ごしたのだから、
家族であり、義妹であるという『家族』のカタチ。
あやかシナリオでは、仲良くなれないあやかの兄の代わりに、
一つ上である主人公を兄に見立てるという『兄』のカタチ。
しかし、真結希シナリオのテーマ性だけは読み解くことが出来なかった。
ミータとの別れ、真結希との出会い、けれどもそこから始まるのは
主人公を兄として見る美優樹と、恋人として見ようとする真結希の修羅場のような展開。
さらにミータは理由無きまま復活し、気付くと美優樹はフェードアウトし、話はミータと真結希の修羅場へ。
伏線として用意された研究所関連も回収されないまま。
シナリオを読み終えて、何が言いたかったのか分からないまま終わってしまったのは勿体ない。
でも、あやかシナリオは面白かった。
あやか、ミータ、晴哉のトリオ漫才は三人のキャラの魅力を存分に引き出しており、
主人公も主人公らしい活躍をしていた。何より自分が一番好きになったキャラ。