ストーリー的には面白かったが、ジャンルとしてはドタバタラブコメでした。主人公の性格がキーでしたね。
最後の涼芽ルートのための伏線が他の4姉妹のルートである。ここのシナリオ構成はよく出来ていたと思う。(あくまでも中身ではなく構成がであるが・・)
さて、この作品はあくまでも家族の大切をテーマにしている感じだがそんなことはない。まあ30%ぐらいはそのテーマかもしれないが、この作品はラブコメが70%をしめている。だからこそシナリオの中身よりも、キャラの良しあしが評価を分けると思う。
ただラブコメとしてみると及第点はあたえられると思う。ただ合格点ギリギリの理由は主人公にある。コットンでは珍しいエロ好きな主人公なわけだが、他のメーカーのエロ丸出しの主人公と比べるとかなり見劣りする。
ヒロインと二人きりになったのに本番までいかないことが多いのが特に気になった。しかも回想枠が一人あたり5~6回なので、本番が一回しかないキャラがいたりするとなんか残念な気持ちでいっぱいになる。
今作の短所はヒロインが多かったこととサブキャラが若干影が薄かったことだったと思う。こういった最終ルートにつなぐ伏線が他のヒロインの場合は2人~3人あたりがいいと思う。そうしたほうが、伏線の印象がはっきり残りやすいからである。
そして、日常会話などのコメディ部分を盛り上げるのに重要なのは、メインキャラではなくサブキャラであることも忘れてはいけない。特にコットンの奇数作の場合、『ナツメグ』のシゲオ以上の出来のサブキャラがいないのが問題だと思う。
色々と不満を述べてきたが、偶数作のアンバーやレコンのようなサスペンス系だけでなく、ラブコメなどの奇数作も十分に楽しめる作品をだせるコットンソフトを応援していきたいと思う。