鼎の可愛さに思わず購入。微塵も後悔していない。
良質の雰囲気ゲー。いずれのヒロインとも甘甘な恋人関係を築いてひたすらにイチャイチャする。シナリオも良く、その雰囲気を壊すものではない。しかし同居している祖父母が不思議な程に出てこない。彼らの立ち絵はなく、同居しているはずなのに文隆たちと食事が別々である。唯一これが雰囲気を悪くしている要素に思う。
小春は両親
ゆのかは母親と旅館の関係者
千鳥は父親と侍女
鼎は祖母と両親
が登場し、彼らはシナリオ上大切な要素であった。ヒロインの家族および家族に類する身内が非常に重要な役割を果たし物語が進行した。家族と云うものが非常に大きなテーマであった。
しからば主人公・文隆の側でも家族が存し、登場するのが自然であろう。だのに不思議なくらいに文隆の身内は登場しない。祖父母は同居しているが、ほぼ登場しない。実母は既に他界しており、父親と継母も理由は不明であるが別居状態である。
いずれにしろ、義妹の璃子しか基本的に登場しない。璃子ルートでは電話で継母(璃子の実母)が登場するだけである。しかも帰省すると電話口で言いつつも結局それ以降は影も形もない。
やはりこの点で気持ちの悪い印象を抱かざるを得ない。
しかし、逆に言えばこの点以外は特にケチを付けるような箇所はない。これを気にしない、気にならないのであれば本作の魅力を十分に堪能できるであろう。